スティルウォーターのレビュー・感想・評価
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娘を持つ父親なら胸がざわざわする
予告編は、フランスでの犯人探しサスペンスのようだったが(マット・デイモンのそんな映画も観てみたいが)、本編はだいぶ違う。
マット・デイモンが演じるのは、石油採掘に従事したあと失業し、ドナルド・トランプには投票せず、妻とは死別し、自分は父親失格だと思い、エリートやアメリカンドリームとは無縁の生活を送っている疲れ果てた中年である。ジェイソン・ボーンとは全然違う。
さらに娘は留学先のフランスで、殺人罪で5年前から服役しているという、観ているこちらが息苦しくなるような出口のない苦境にある。
刑務所で交わされる父と娘の複雑な交錯と、フランスで頼ることになる母子との交流と感情の機微。この背景の空気感を描いた脚本と演出の仕込みは素晴らしい。
最後は何ともやるせない展開が待っている。娘を持つ父親であれば胸がざわざわするような映画になるはず。
2022年 113本目
実話?マットデイモン髭が渋い。役作りで太った?
異国の地で逮捕された娘を救う父親の話。
最初前起きなく話が進むので??となったが後々理解した。子役の女の子の演技は良かったし、アメリカ映画というよりは有名スターを起用した外国映画かな。監督がスポットライトの監督だから期待したけど、時間は長いが内容はあっさりって感じ。
それにしても、アビゲイル太りすぎじゃ?笑
金メッキの首飾りと交換できるもの。
注意! 真相に触れる超絶ネタバレありです。
OM=オリンピック・マルセイユの選手名を上げるマヤの口から、SAKAIの名前が。イヤ、フランス映画でSAKAIの名前を聞くのは2回目なんですけど。マジで人気あったんだw
言葉の通じないマルセイユで、娘の無実を晴らそうと奔走する、ヤンキーおじさんの物語り。移民の男が「OUT」の解釈を間違い、殺人依頼と思い込んでしまったと言う、締まりのない悲劇。トム・マッカーシーとしては、最低限度のハードルはクリアしてます!的なクオリティです。
イヤ、やっぱりラストは「明確な依頼殺人」にしといた方がダークでグサリと来たと思うんですけどね。
と、どうでも良い文句難癖は置いといて。
親切過ぎない不描写。真相の明かし方やタイミング。誰も考えつかなかった事が真実と言う、裏切りのオチ。などなど。スリリングで、十分に面白かったです。
なんか、でてる人、みんなに共感した
どうしてこんな風に、、、。
主人公、娘、母、フランス人母、娘。
みんなに共感してしまう。
終わって考えさせられる、、、。
マットディモン様の外見は好きではないけれど、出られる映画は好き。
かりそめの人生
本作が娘の無実を証明するために奔走する父親の姿を中心に描いていたら、数多の類似作の一つに埋もれていただろう。中盤、主人公は協力してくれたフランス人のシングルマザーとその娘と次第に心を通わせ、家族のような関係になってくるのだ。アメリカ人とフランス人の文化・思想を超えた邂逅、この中盤がたっぷりと描かれる。これを「娘を助けるために一日でも早く行動しろ」と思うだろうか。それは間違いなく束の間の休息でしかなく、刑務所にいる実の娘にできなかった贖罪なのかもしれない。事件の顛末と、かりそめの家族との関係はグレーでビターな余韻を残す結果になるが、最後に主人公の語るセリフが頭に残る。マット・デイモンは複雑な事情を抱えた役柄がよくハマる。強引な展開がいくつかみられるものの、失ったものや過去の過ちとどう向き合っていくかをアメリカとフランスの文化を通して皮肉に描いていた。
あれ?
観てすぐにレビュー書いたのに、なくなっている〜
スチールウォーターを連呼する受付の女の子に苦笑い。
スチールじゃないよ〜
広大な土地に住む主人公が向かったフランスの街の景色とのギャップがちょっと面白かった。
マットデイモン、随分貫禄出たなぁ。
というのが真っ先に思ったこと。(笑)
あと、ちょっとやり過ぎ感ありと思った。
レビューの書き直しに萎えてしまったので以上。
不良娘をかばう駄目親父。 こんな娘を持って、子供ガチャで外れた上に...
不良娘をかばう駄目親父。
こんな娘を持って、子供ガチャで外れた上に、
受け入れるアホ親。 共感出来ない。
ダメダメな父と娘も曖昧な結末も好きだった
アカデミー賞の作品賞・監督賞をとった「スポットライト 世紀のスクープ」のトム・マッカーシー監督×マット・デイモン。
殺人罪で有罪となりマルセイユの刑務所に収監されている娘。
オクラホマのスティルウォーターに住むガテン系の父親は仕事が有ったり無かったりでお金も無さそう。ダメな夫であり父親だったみたい。
これは異国の地🇫🇷で娘の罪を晴らすべく奔走する父親の物語。ダメ親父は大事なところで道を外す。
ダメダメな父娘も曖昧な結末も自分的には好きだったが、馴染めない人が多いのかも知れない。
「リトル・ミス・サンシャイン」のときは10歳だったアビゲイル・ブレスリン。彼女、もう25歳なのですね。
見応えあり!なかなかやりきれないなぁ
マット・デイモン主演で監督はアカデミー賞も取ったトムマッカーシー。なかなか豪華なはずなのに上映館がちょっと少ない。不安になりつつ観たけど、良い意味で期待を裏切り、見応えありでしっかり面白かった。
無実の罪でフランスの刑務所にいる娘を救うために危険を冒し奮闘する父。
かなり緊迫感のあるスリラー映画なのかなぁと思ってたら、マルセイユの景色綺麗だなぁとか思ったり、出会う親子との交流にかなりのウェイト置いてるなぁと思ったり。
あれ、目的変わってない、もうハッピーエンドになってない?とか思ってたら、なかなかやり切れない展開が続いてきたり。
観終わった後のなんとも言えないモヤモヤ感…
良い意味で期待を裏切ってくれた。
遙かなる山の呼び声⁉
マット・デイモン史上個人的には一番良かった
途中まではマット・デイモンが高倉健、フランス彼女が倍賞千恵子、マヤが性別は違うが吉岡秀隆(監督は山田洋次)かと
本当の娘が「リトル・ミス・サンシャイン」のあの眼鏡の女のコ(煙草吸ってるよ!!)
遙かなる山の呼び声にはならないが、やっぱり子役は大事(マヤ最高!!)
今年、暫定1位!
重厚な作品ではないが・・・
正直、ストーリー展開は粗さが目立つ。
ただ、何となくゆったりした描写に柔らかさを感じる。と思って、エンドクレジットを見たら、撮影監督は日本人(マサノブ・タカヤナギ=高柳雅暢)なのね。
海辺で父子でくつろぐ場面などは、いかにも日本人的な感性でのアングル。
また、フランス人少女から酒井宏樹の名前が出てくるのも日本人にとっては嬉しい設定。
それにしても、マット・デイモンの少年のようなピュアな瞳は幾つになっても変わらなくて、この人の最大の魅力。
マヤ役の子の愛らしさも相まって、すっかり惹き込まれてしまった。
英語と日本語の二重字幕の場面が多い映画は、画面が騒々しくてお客に嫌厭されやすいというのもあって、上映館数はあまり多くないが、もっと広く公開しても良いのに、と思える作品。
まあ、配給元のパルコの方針でもあるようだが・・・
秀作、でした。
娘の冤罪をはらすために活躍する父の話かと思いきや、しっかりした人間ドラマでした。人生は冷酷だって言うけれど人生って結局自分で決めるもの。良くも悪くも自分の責任なんだよな、と。マット・デイモンの普通の父親っぷりやアブリナブレスリンの演技も見応え充分。いやー、秀作でした。
短絡的な人達ばかり
留学先のフランス・マルセイユでルームメイトを殺害した罪で刑務所に服役中の娘アリソン(アビゲイル・ブレスリン)に会いに、米オクラホマ州スティルウォーターからフランスへ来た父親のビル(マット・デイモン)。娘から「私は殺していない」と言う言葉を信じて弁護士に調査を依頼するが受けてもらえず。ホテルで会った女優に通訳を頼み自ら真犯人を探す、という話。
言葉も法律もわからない異国で「英語話せるか?」って聞きながら捜査もどきの行動をとる父親がバカに見えてしかたなかった。
よくあの女優が通訳含め相手してくれたもんだと思って観てた。
そして、腕力任せに無茶苦茶するし、殺されても不思議じゃない状況なのに、短絡的で行動力だけはあるアメリカ人のバカぶりが観れる。
最後はどう判断すりゃあいいのか悩んでしまった。
アリソンもバカだ、って事なのかな?
マヤ役の子が可愛かった。
異国で人間が交差する、でも切ない
アメリカ人とフランス人の暖かい交流で、人間味を味わうのかと思っていたら、そこから真実が。
子役がかわいいくて、良かった。
私としては、三人で幸せを目指すところが見たかった。
マット・ディモンの喧嘩シーンでは、ボーン・アイデンティティを想像してしまい、一瞬で倒すと想像してしまいますが、この映画ではあっさり負けてしまいます。
娘のためならナンノソノ!
これまた苦しい映画。
「無実」の罪で収監されてる娘をなんとか救おうと愛情表現が下手なお父さんが言葉の通じない異国の地で奔走する物語。
人はどうしたって一人では生きていけないことや、一時の怒りや憎しみといった負の感情で起こした行動は往々にして公開することになることや、人生って取捨選択を強いられる事が多いということなんかに気付かせてくれる。
マルセイユでの長期滞在で段々と周りや時代の変化に合わせて変わっていくことを受け入れるお父さんと刑務所の中で時間が止まってしまっている娘の変化の無さが印象的な作品。
お父さんの変わりっぷりには「人はいくつになっても変われる!」と勇気すらもらえる✨✨✨
前々日に観た「ハウス・オブ・グッチ」で出てきたパオラ役の女優さんがまたしても出てきてビックリ😲
マット・デイモンってなんでこんなにいいんだろ。好きとか嫌いとかを超えて、とにかく「イイ」!
そして、娘ちゃんの声が伊藤沙莉にしか思えなかった。
マヤ役の少女が超絶キュート💕💕💕
キャラもストーリーも渋滞中
監督は、保守的な南部の白人労働者を描きたかったのだろうが、レズビアンの娘のために海外まで行って必死になったかと思うとヒッピーみたいな尻軽フランス女と、うつつを抜かす男が保守的とは到底思えない。
オープニングクレジットで、制作スタジオがやたら多いので嫌な予感がしたが、案の定いろんな意見を聞きすぎてキャラの方向性が最後まで定まらない。賞レース目当ての、近年評価の高い映画の「バイス」と「プリズナーズ」を掛け合わせた既視感のある作品にしかならなかった印象。
尋常じゃない父親の執念が空回る!
全く違うタイプの映画なのに「96時間」シリーズを連想してしまった。異国の地で娘を救うために奔走する父親を描く物語だから。父親が発揮するものがリーアム・ニーソンは戦闘能力だったが、マット・デイモンはただの執念ということ。でも、ただの執念では簡単に娘は救えない。
マルセイユで同居する母子と仲良くなっていく過程はとてもいい。フランスとアメリカの文化の違いの描き方もうまかったし。途中なんの映画だっけって思うくらい。でも、そこで終わるわけはなくて、マルセイユがらみで物語が動き出す。あの試合確認できなかったが、酒井は出ていたのだろうか。変なことが気になってしまった。
さて、映画の後半はどう評価すればいいのだろう。嘘を許せない人、嘘を受け入れる人、嘘を正当化する人、自分はどこに感情移入していいのか戸惑ってしまった。それくらい人間の感情とは複雑なもの。そしてやはり人生は冷酷だ。望んだものを手に入れても残るのは空虚でしかないときもある。なんて虚しい。
なんでスティルウォーターなんてタイトルをつけたのだろうと思っていたが観終わると納得してしまうのもなかなかうまい。予想以上にいい映画だった。
物語に引き込む脚本の巧さと俳優たち
見るタイミングが合わずやっと見れた作品。評価が高いのも納得です。
娘の事実を信じてやまない父親の気持ち、娘の無実を証明するために奔走する姿や気持ちには同じ子を持つ親としてとして痛いほど理解ができる。
娘を落胆させたくなくて弁護士の先生が承諾してくれたと嘘つくところも優しさ。
酒を断つ前は実の娘に対して親らしいことをしてやれなかった後悔もあるのだろう。マルセイユで出会った親子、その娘のマヤを通して自身の後悔を打ち消していたのかもしれない。
親子との別れのシーンには胸が痛む。
ラストは消化不良なところはあるものの、物語としてグングン引き込まれ、あっという間の130分だった。
質の良い良作です!
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