「人生は冷酷だ。」スティルウォーター いなかひとさんの映画レビュー(感想・評価)
人生は冷酷だ。
映画鑑賞の参考にする週刊文春の映画コメント欄で、コメンテーター達から高評価(四つ星以上)を貰っていたので、観てみた。
殺人罪でフランスマルセイユの刑務所に収監された娘の無実を信じる父親が犯人探しをする物語だ。が、私には父と娘の親子の物語だと思う。もう一度、親子関係を修復するかのように、フランス人の娘との交友が描かれていく。こちらがメインの映画かなとも思える。終盤に入って真犯人探しが再び始まるが、浮かびあがってくるのは、苦い真実だった。
表題は主演俳優が娘に語る終盤のセリフ。娘がフランスでは極悪人扱いだったのが、帰国したアメリカでは英雄扱いとなる。ミステリー映画だと思って見ると裏切られます。人生の皮肉を描いた映画だと思って観てください。
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