「なぜか地名が題名の映画にハズレなし」スティルウォーター カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
なぜか地名が題名の映画にハズレなし
スティルウォーターって?
静かな水?まだ水?
地名でした。アメリカにはいくつかの州でこの地名のところがある様ですが、オクラホマ州のスティルウォーターは州立大学があるのどかな学園都市のようです。
パパが油田に出稼ぎに行っている時にオクラホマ州立大学からフランスのマルセイユの大学に転入しちゃった娘。母親は若くして自殺してしまい、おばあちゃんに育てられた。今のおばあちゃんは肺の病気で酸素ボンベが手放せない。孫娘はおばあちゃんを残してフランス行きを決行したわけだ。ちょっと親不孝だよね。
忙しいさなかに時間を作って、空港に見送りに来た父親のビル・ベイカー(マット・デーモン)。空港の売店で餞別に洋服などを買って持たせてあげる。その娘はマルセイユで不良たちと付き合い、同棲していた女の子を殺害した罪で服役中。どうも真犯人は別にいて、冤罪らしい。石油会社をリストラされて、解体業で日銭を稼ぐ生活に。そんななか、服役して4年のマルセイユの娘に面会に行くことを決めたのだった。滞在するホテルの隣人(カミーユ・コッタン)は夜になっても大音響で音楽をかけてバルコニーで酒盛り中。ビルは文句を言うも、英語はわからないとシカトされてしまう。フランス語が全然わからないビル。面会に行くと、娘から弁護士に届けて欲しいと弁護士宛に書いた手紙を渡される。弁護士に面会するが、手紙の内容のようなことはもうできないと断られてしまう。狭いホテルの廊下で遊んでいる幼い女の子とたびたびすれ違う。大学の教授と会い、娘の冤罪を晴らそうとするが壁に阻まれる。ある日、部屋に入れずに、母親の帰りを待って廊下でひとり座り込んでいる幼女。ビルはフロントに新しいキーカードの発行を依頼して、女の子を部屋に入れてあげた。帰って来たシングルマザーの母親(カミーユ・コッタン)からお礼の挨拶。それをきっかけに娘から渡された手紙を見せると、通訳を買って出てくれて、弁護士や大学の同級生などに会い、解決策を話し合う仲になる。家の改築中にホテル暮らしをしていた親切な母子の家に居候することになったビル。フランス映画だぞ!カミーユ・コッタン(今宵212号室で、パリのどこかであなたと、ハウスオブグッチと最近急に出演作目白押しの好みの女優)だぞ。早く仲良くしないかな~と思っていたが、なかなか一線を越えない。真面目に解体のアルバイトに励むビル。給料は全部渡す。料理も得意。娘とも仲良くなって、もうパパです。オクラホマ州は石油、天然ガスの産出が多く、経済的に恵まれているようですが、住民の収入はあまり高くないみたいで、ブルーカラーの白人男性をマット・デーモンが好演。マルセイユはサッカーチームがあり、酒井、長友らの日本代表が所属していました。多民族都市でもあり、貧困層が暮らす団地の治安もとても悪い。
地下室での若者の告白。とてもショックでした。
寛容とは。
他人だけでなく、家族や自分の人生に対する心構え。
重い現実に耐えて生きるつらさ。
故郷のスティルウォーターの景色が昔と同じにはどうしても見えないというビルのセリフがすべて。
こんばんは!コメントありがとうございました😊
カミーユ・コッタン、私は彼女を見てすぐに名前が出てこなかったのですが、よく見る顔だなと思ってました。そうそう、ハウス・オブ・グッチにも重要な役で出てますよね!今作と全くイメージが違ってびっくり。
素敵な女優さんで今後も注目ですね😉