「ハッピーエンドと言うには」マスター 先生が来る! D0nさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーエンドと言うには
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人が死にすぎた。
チャールが騙して先生に成らせたのにめっちゃ責めるじゃん!混乱していたのも分かるけれど、そこはちょっと私が悪かった的なことを言ってほしかったな〜ということをチャールに対してずっと引きずっている。マスターもチャールに何も説明せずに入れ墨関連で危ない目に合わせたのでチャラなのかもしれない。
暴力はすべてを解決するぜ〜って感じで行く割に暴力のツケはちゃんと払わされる。なので自分の罪は自分で償うんだよ、というエンディングは筋は通っている。一方で、死んでしまった命は戻らないので、悲しみと心のしこりはとれない。昼間の生徒会長が死んでしまったのが本当に悲しい。眼の前で人が死んだ生徒たちにとっては絶対にトラウマである。
主人公は高潔で清純な導師としての先生ではなく、熱くて泥臭い人間らしいマスターだ。人間として腐敗した制度に挑むことの限界と、腐ってしまった制度と人への悲しみと、無為に死んだ者たちへの弔いを感じた。
こんなに暗い話なのに暗すぎないのは曲と踊りが可愛くてリズミカルなこと、暴力が見ていて気持ちいいことが挙げられるかもしれない。特に全部捨てよう〜みたいな歌はめっちゃ笑ってしまった。でも展開は普通に辛かった。
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