劇場公開日 2021年10月30日

「一見アブなそうだけど、実は親しみやすい清貧の芸術家」芸術家・今井次郎 駒井尚文(映画.com編集長)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一見アブなそうだけど、実は親しみやすい清貧の芸術家

2021年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

今井次郎のことは、名前は聞いたことあったけどどういう人物か詳しくは知りませんでした。そんな状態でこの映画を見始めてみましたが、冒頭「⁇」って感じでけっこうかったるいんだけど、関係者の「今井さんは凄い」という証言と、生前の今井のパフォーマンスが次第にシンクロするようになって、どんどん引き込まれていきます。一見アブなそうだけど、実は親しみやすい清貧の芸術家なんですね。ロックンロールも板についてる。開成中学→高校なので、めっちゃ頭いいしね。

この映画の最大の見どころは、終盤の病院食のところですね。あれは泣けます。魂がこもってました。今井次郎を知らない人にもオススメします。

駒井尚文|映画.com編集長