「事実はひとつ。でも主観により内容は異なる。」最後の決闘裁判 ねりまっくまさんの映画レビュー(感想・評価)
事実はひとつ。でも主観により内容は異なる。
夫の旧友に乱暴されたと妻が訴えるが、目撃者もおらず、旧友は無実を主張。真実の行方は、夫と旧友による生死を懸けた「決闘裁判」に委ねられる。事実を3人の目線から描きながら、最後のクライマックスへと導く手法は秀逸に感じたが、同じシーンを3回見ることになりやや冗長な感も否めない。人は真実を見たいのではなく、真実としてみたいものを事実と思いこむ生き物だと思う。そうした矛盾が描かれた重厚な作品でした。
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