「マット・デイモン」最後の決闘裁判 kekeさんの映画レビュー(感想・評価)
マット・デイモン
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個人的にマット・デイモンの死闘が見れただけで満足している。
映画館だから見れたが、なかなか長い。
同じ猥褻シーンを2度映すのはいかがなものか。
ジャン、ジャック、マルグリット。
自分に都合のよい記憶を作り上げる主要人物3名の各視点で、決闘裁判までの過程が描かれる。
男同士のプライドに巻き込まれて散々な目に遭ったマルグリットに焦点が当てられている印象だが、
3人とも真実のようで嘘のようにも見える。
とはいえ過程からオチが見えてくる話ではなく、オチがあってその過程を楽しむ作品。
勝つことが大事なのか、生きることが大事なのか、真実が大事なのか。
最後の戦いぶりは一撃ごとにその振動が伝わるほどに重みがあった。
しかし勝利した者が正義というルールでは「なぜ正しいのか」の疑問が消滅する故に、
勝っても負けても心の落とし所を付けられない。
そのためどちらが勝ったところで客観的な違いは無く、結局は当事者が生きるために勝つという話になる。
物理的な決闘を重視した映画では無いようなので、
最後の決着を一発であっけなく終わらせる見せ方もありでは、とも思う。
なんとなくシグルイという漫画を思い出した。
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