「三者三様を創り出すマジック?」最後の決闘裁判 kawausoさんの映画レビュー(感想・評価)
三者三様を創り出すマジック?
物語は同じ事象を三者の視点で描いたものだが、おそらくは誰の視点も真実で、真実を三者の視点で創り出したのではなかろうか?
すなわち、妻が誘ったのが事実だけど(この時点で間男の視点が正しい)、意外とあんまりだったので夫の優しさに漬け込んで、あるいは夫の方が良かったと騒ぎ出す(こうなると夫の視点が正しい)。でも、いざ、騒ぎ出すと大事になってしまって焦る…(妻の視点?)。最後は決闘で生き残った夫は早く死んで、私の希望は子供だけ…とか?
それをあたかも三者の視点で、観る者に何が真実かは、それこそ神のみぞ知るという風に思わせるマジック!
お見事でした。
最後に子供の髪の毛の色が金髪だったのは、監督の優しさかも知れない。
もう一度観たいかも?
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kawausoさんのコメント
2021年11月6日
木蓮さん、コメントありがとうございます。
監督は3章が撮りたかったんですね…。詳細は不明ですが、「もう一度映画を観ろ」と激怒したとか?
私も怒られるかも知れませんね…。
ただ、それに対して激怒するのはどうかと?
みんながみんな、そんなに高尚ではないということかも知れませんね…。
木蓮さんのコメント
2021年11月6日
良ければ解説サイトかリドリー・スコット監督かマットデーモンのインタビューを読んで見てください。
第三章の妻視点の話が真実であり、第1章と第2章の男性2人の視点は認知の歪みのひどい自分都合の加害者の視点です。
字幕でもはっきり、妻の時だけ「マグリットの真実」という文字から「真実」の部分だけ残り、この章が事件の真相であると表されています。