「神様に性行為の真偽を決めさすな」最後の決闘裁判 xiangxiang617さんの映画レビュー(感想・評価)
神様に性行為の真偽を決めさすな
700年前のフランスが舞台
中世真っ只中で、女は夫の付属品という価値しかなく、男にヤられて当然という時代に、性行為に合意が無かったと初めて声を上げたお話
黒澤明の羅生門のオマージュだそうで、羅生門は知らないんだけどとても見応えがあった。
旦那と、奥様と、間男の3視点から描かれていて、同じシーンでも3人それぞれ全く違うものを見て感じてるから面白い。
700年経った今でも性犯罪に関しては判断が難しく、有罪率99.9%の刑事事件でも、これ関しては60%にまで落ちる
密室で証人がいないし当人の証言に頼るしか無いから。
それが700年前ですよ?証言どころか、合意の真偽を神様に問うってもうとち狂ってる。
決闘して負けたら姦淫罪で奥様は死刑です。
勝ち負けも神次第というところで
この事件はいまだに未解決で、だから結末も私たちの想像次第であり、こうあって欲しいという願望の下の結末だから、未解決ということを分かった上で見たほうがいいかもね
それにしても女の扱いが残酷すぎるぜ中世
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