Pure Japaneseのレビュー・感想・評価
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poorちゃいまんねんpureでんねん
主演のディーン・フジオカが企画プロデュース
監督は『ハナレイベイ』の松永大司
脚本は『リボルバー•リリー』の小林達夫
ドス黒いバイオレンスアクション
アメリカの撮影現場で起きた死亡事故のトラウマで帰国後も顔に光が当たると動けなくなるためアクションができなくなったアクション俳優立石大輔
地元のスナックで親しくなった立石とアユミ
アユミの祖父隆三が所有している土地は温泉が出るらしく地元県議と地元のヤクザと中国人ブローカーが結託しその土地を狙っていた
頑として土地を売らない隆三やアユミは日々ヤクザから嫌がらせを受けていた
立石はアユミを庇いヤクザらと対立するようになる
立石は虚言癖
アメリカでの撮影現場の事故は立石の故意だと当時俳優として現場にいた千田が証言
立石がバイクを発進した直後に後ろに乗せていた泥酔の隆三が転落しそれが原因なのか数日後亡くなる
龍三は黒崎に毒を飲まされたと嘘をついた立石はアユミを連れて黒崎の事務所に乗り込み大暴れ
主人公は模範的ヒーローとはいえない
彼もまた悪人だ
ダークヒーローだ
しかし敵がヤクザなら正義になる
敵がナチスなら誰でもヒーローになるハリウッド映画のような設定
ディーン・フジオカは福島県生まれの千葉県育ち
純粋の日本人
妹が勝手にジュノンスーパーボーイに応募したことがきっかけで芸能界入り
斉藤由貴は弟が勝手にミスマガジンに応募して
嘘のようだがありがちな話である
本人と周りとでは売り込み方に見解の不一致が出てくるものだ
映画に何を求めるかで評価は変わる
それは人それぞれだ
みんな同じなわけがない
好みなんて様々
違って当たり前なんだ
世の中は賛否両論がとても自然なことなんだよ
みんな同じなんてむしろ気持ち悪い
みんながみんな映画福田村事件を称賛していたら気持ち悪いしみんながみんなジャニーズを叩いていたら気持ち悪い
ところがいい歳してそうは思わない大人がネットでは多く見かける
たしかに自分も自分が低評価した映画を大多数の人に高評価されたなら多少は腹が立つ
たしかに自分も自分が高評価した映画を大多数の人に低評価されたなら多少は腹が立つ
だがそれはいけないことなんだ
世の中一色に塗り潰せるものか
全体主義クソ喰らえ
仮にサクラだとしてそれがなんだ
いくらカネを積まれたって糞を食わされて美味いと褒めれるわけがない
なるほど成金の自主制作映画みたいだという比喩は面白い
たしかにそれは的を得ているかもしれない
だが娯楽映画としては及第点に達していると強く感じた
変身しない仮面ライダーにも思えた
結局チャンバラだけど
血吹雪もしっかり出る
本格的だ
アユミは『セーラー服と機関銃』と『野性の証明』を彷彿させた
最後の最後は総合格闘技
何事にも教訓とか社会的テーマを求めがちなのは日本の国語教育の悪影響だろう
映画は本来そういうものではない
あえて苦言を呈するなら本編の映画音楽にもう少し拘りが欲しかった
『キルビル』のような効果的な
そこが物足りない
当時仙台でも劇場公開されたが観れば良かったと後悔してるくらいだ
たしかフォーラム仙台だ
また上映しないかな
あと劇中のテレビ番組の『日本語人論』を他の国に置き換えたら完全に暴論になるね
国会議員なら辞職勧告決議だよ
口が裂けてもあんなことは自分は言えない
配役
アメリカから帰国後は日光大江戸村で音響係と剣戟の指導役を務めるアクション俳優の立石大輔にディーン・フジオカ
年齢を誤魔化して地元のスナックで働く高校生のアユミに蒔田彩珠
アユミの祖父の隆三に渡辺哲
地元のヤクザと結託している県議の黒崎誠実に別所哲也
日光大江戸村で剣劇の役者をしている二宮に金子大地
日光大江戸村で剣劇の役者をしている松本に黒岩司
日光大江戸村の村長の鈴木に嶋田久作
日光大江戸村の剣劇の座長に大北晋平
黒崎と結託している中国人土地ブローカーのハタに水間ロン
地元のヤクザ長山組の幹部クラスの陣内に坂口征夫
地元のヤクザ長山組組員の佐伯に二ノ宮隆太郎
座長の知り合いの千田に村上淳
アユミが働くスナックの中国人ママに呉城久美
江戸村
日本人のルーツをたどるようなタイトルに惹かれて鑑賞、劇中での答えは日本語にありとそっけない。まあ、ひとことで言えば狂気に彩られた現代風任侠映画と言ったところでしょうか。
日本史を振り返れば大半は段平振り回す斬殺の歴史とも言えなくはないので西洋からみれば野蛮人、ただ、武士道という死生観、哲学も加味すれば生粋の軍人たちには共感を得られるかも知れません。
そんなさむらい文化を現代で具現化するには日光江戸村のチャンバラショーと言うのも滑稽ですが出演陣はいたって真面目。
単なる殺戮劇では観客が引いてしまうから悪徳政治家や地上げ屋のやくざをからめて少女を助ける任侠の男として脚色してはいるが主人公のキャラクターは明らかに異常。
暴力性は子供の頃のいじめの反動とみることもできますが虚言癖は何なのでしょう。単にミステリアスに描くことで観客のテンションを保とうとするドラマツルギーなのかもしれません・・。
善悪は別として紛争の自力救済は法で禁じられています、従って西部劇に似たようなアウトローの架空世界を構築、それが江戸村ということなのかも知れませんね。
よく言えばシュールなテーマですが作家性が強すぎて困惑、内容からいえばクリント・イーストウッドのマカロニ・ウェスタンや建さんの任侠映画の方がすっきりしますので評価は致しかねます。
最後のオチまでネタバレあり
予告編を見た時点でディーンフジオカさんかっけぇ(これはディーンさんというよりは製作陣の思惑だろうが)なスプラッター映画な事は察しがついた。
なので、多少最後の立回りに行くまでのストーリーが雑でもそういう作品だからと納得しようと思っていた。
なんならレビューもするつもりはなかった。
しかし
それにしても雑すぎない??
いや、最後の立回りがいわばメインディッシュでそれまでは前菜、、いやお漬物に過ぎないとしても雑じゃないか??
というかこの主人公に全く感情移入ができないんだが。
蒔田さんのお爺さんが死ぬ原因を作っておきながら蒔田さんには「(悪徳政治家に)毒を盛られた」なんて嘘をつく。
そう、この主人公とにかく嘘つきなのだ。
正直その他の過去に人を殺したことがあるとかそういう部分は別に良い。
とにかくこの嘘をついて保身に走る所がクズすぎて応援しようという気持ちになれない。
しかもそんな主人公に「僕はピュアジャパニーズだ」と言わせてしまう始末。
エンドロールとか至る所で海外セールスしようとしてる形跡が見えるがはっきり言って辞めていただきたい。
海外の人に誤解されかねない。
多分日本の武士道ってそういうことではないと思うのだが。
普通にヤクザに土地を無理やり買われそうになってしまって蒔田さんが誘拐されたところを助けに行くみたいなストーリーでよかったのでは。
無駄に本当の日本人とは?的な問いを投げかけてくるけど少なくとも主人公みたいな人ではないよ。
というかピュアジャパニーズかどうかを診断する検査キットが出てくるのだが、最初はよくわからん理屈で断ったのに蒔田さんに言われたら検査するのなんなん?
さらに最後のオチが全員死亡という・・・
まぁ蒔田さんも人を殺してしまってるし主人公も死刑になるくらい人を殺してしまってるからこういうオチにしないと具合が悪くなったのかな、と思ったら蒔田さんが生きてるっぽい匂わせ描写が出てきてガクッとなった。
今更それで後味良くはならないよ。
映画館での体感が忘れられない、考え出したら止まらない
Pure Japaneseを観てから毎日いろいろ考えるのが止まらない。
最初は日光江戸村が出てきて懐かしいなとか、立石は忍者ショーの効果音担当だけど、忍者メイクして音をドンピシャに合わせるこだわりと指さばきは職人だなと思って、彼が誠実そうに見えた。
物語の色々な所に感じる日本文化、日本語人文化。自分の心の中にあった懐かしさと疑問が顔を出す。
日本人度が分かるPJキットが登場して、アユミに出会った立石の言動にあれ?と思い始めたら、物語は凄い展開に!
立石の狂気だけじゃなく、登場人物みんなの狂気も凄かった。
最後の戦いは本当に生々しくて、斬る音も血飛沫も体がぶつかる音も衝撃で圧倒されました。でも立石が刀を抜く瞬間は何故か涙が込み上げてきた。
暗闇に不気味な空気が漂って、地面が響く程の大迫力の音に、まるでそこに居るかのような感覚になり、鳥肌が立って緊張した。映画館だからこそ体感できたこの感覚が忘れらず、また観に行きたくて仕方ない。
公式サイトに書かれているように立石は独特な人物で、物語を通して彼がどんな人間なのか少しずつ見えては来るけれど、本当の所は分からないまま。だからもっと立石を知りたくなる。
ヤクザの陣内も表情一つ変えず、何が起きても目が据わったままで何を考えているのか分からなくて怖い。
映画を観ている間は色々な事を感じる瞬間に気付くけれど、ゆっくり考えている時間がない衝撃の展開。だからか見終わった後すごく色々考える。
日本人とは。日本語を使っている中で自分が感じてる疑問。暴力とは何なのか。登場人物達は何を思ったのか。本当の立石は。映し出された自分。
2回観て感じた事を書いてみましたが、視点を変えてみると全く違う想像もできるから本当に面白い。
チャンスがある限り観に行きたい映画です。
最低2回は映画館で観た方が良い映画
昨今珍しい、原作オリジナルの映画で一言で言うと文字通り、バイオレンスアクションムービーですがそれだけで終わらないのがこの映画の凄さと新しさであり、中毒性があり冒頭から醸し出す不穏な空気のようにずっとまとわりついて離れない・思考がループする不思議な感覚に陥る映画です。
何度観ても誰が観ても、つまらなかったとしても、ついていけなかったとしても、観ることに意味のある映画です。
暴力・恐怖・サイコ・戦闘・銃・忍者・刀・などなどバラエティに富んだジャンルのアクションを観る事ができるので、物事を判断する時に形や目から入ったものを直感で選んでいく方はもちろん、
思考を繰り返して先読みして物事を判断する方にも愉しめる映画で、博識な方ほど思考の無限ループにはまっていきます。。
日本社会の縮図と歴史が映画の中で表現されていて、主人公役のディーンフジオカさん演じる立石の真っ直ぐさ故にズレていってしまう職人具合が恐ろしくバイオレンスなのですが、
まさにヒール役といえる現役プロレスラーの坂口征夫さんのアクションは演技だけでなくたたずまいから本物で、醸し出す冷酷な視線の先の恐怖と戦闘を愉しんでる感が物語にどんどんのめりこんでいけます。
でもこの善悪が物語のキーワードになって行くのですがどちらも依頼人に忠実であり自分の義を通しているだけなのです。
他にもあらゆるバイオレンスが散りばめられていますが、私が1番恐怖なのは女子高生アユミの「優しい人」というセリフです。
これらの部分が理解し難い方はコメンタリー上映もしているのでぜひ解説をききながら観るといいのですが、監督とプロデューサー・演者の話を聞きながら映画を観るという面白さも味わえます。
おすすめの鑑賞方法が、1度目は前方あるいは音がしっかりと聴ける座席で音からの刺激と光の描写、映像と心のリンクなどこの映画の世界観と自分自身が感じた心の動きを味わい、
2回目は座席後方フレーム枠外でコメンタリーを聴きながら、客観的視点で社会と自分との対比を考えることをおすすめしたいです。
私は初見が後方の座席で観たのでかなり感想が客観的視点になりましたが、それはそれでとても愉しめるものでした。
ただ、
音の不穏さなどは感じられたものの映画館特有の臨場感と色んな方向からの音が聴き取れていなかったので
2回目で世界観に没頭できた時に映画館で観るなら断然前の方だなと思いました。
そして、ディーン・フジオカさんプロデュースという事でディーンさん目当てで観た映画でもありましたが、コメンタリー上映を通して松永監督のストーリーや画の切り取り方にとても共感し興味を持ちましたし、音楽を担当した世武さんはじめ、創り手がワクワクしながら挑戦しながら創った作品というところが映画ファンなら納得できるのではと思います。
最初にも書きましたが、何度観ても誰が観ても、つまらなかったとしても、ついていけなかったとしても、観ることに意味のある映画です。
制作者が映画館を自分自身を写す鏡、実験装置と言い表しています。
価値観の相違を知るきっかけとしてこの装置を利用してみてほしいです。
見終わったあとザワザワする
久々に見終わったあと言葉にならないザワザワ感にとらわれた映画でした。
主人公の立石の生真面目さ、彼のヤバさが謎めいたまま迫ってくる、トラウマと戦いながらpureでありたい立石の切なさに胸を打つ。立石の瞳が赤色に変わった後の狂気の解放、あの怒りの凄まじさにフリーズしながらも引き込まれる死闘、ライティングや全身に響く音楽によってもっと引き付けられた。映画を見終わったあと、立石の生い立ちや言葉にザワザワが止まらなくなり、日本語人について色々な事が頭を巡り、続けてもう一度見ました。
鑑賞前に公式サイトで主人公のトリビアを見ておくことをオススメします。
次回は副音声アプリと一緒に楽しもうと思っています。
ヤバイ男たちのアクションだけじゃない
前半の忍者ショーのアクションはとても美しく神秘的。後半、ヤバイ男たちのアクションシーンは圧巻です。ぜひスクリーンで体感して欲しい。光と音が素晴らしかったです。
2回目はコメンタリー副音声を聴く事をオススメします。制作の秘話や新たな発見がありました。
副音声での一言。『国破れて山河あり』
ラストのシーンと共にとても印象的でした。
日本語OSについての気づきがあり、こんなにも深く心に残る映画は初めてです。
固定概念を壊してユーザーに解釈を委ねる体験型映画
制作者ご本人も言われている通り、賛否両論がある映画ではあると思う。ただ、これだけ難しい内容を日本の映画で作った制作陣の熱量はすごい。内容が盛りだくさんなだけに、ただならぬ情熱を感じた。
4回映画を観て感じたことは、アトラクションのようである…ということ。
時間は80分と短く、展開も早い。
ジェットコースターを上って上って…急降下していくようなイメージ。
その急降下の興奮をまた得たくて再度体験したくなる。そういう作りのように感じた。
これ以上長ければだれてしまうシーンもあったかもしれない。
通常同じ映画を繰り返し見ることはしないのだが、苦にならないのは展開の早さと、この絶妙な長さにあると思う。
<アクションシーン>
バイクで登場するシーンから一気に暴力が加速していく流れは圧巻
アクションに見ごたえが出ているのは、やはり陣内と立石の説得力のある身体
極限まで鍛え上げられた身体は戦う身体そのもの
原作のある漫画やアニメの実写化映画もアクションシーンに興奮するものはあるが、キャラクターイメージを崩してはいけないので、日本では戦いに特化したビジュアルを追求している映画は少ない。立って向かい合うだけで緊迫した空気感を作れるのは本物だからだ。
<主人公=正しいとは限らない>
主人公は善人である・正しい存在・弱気を助ける・ちょっと悪くても結局いいやつみたいな固定概念が付きまとうが、この映画はその概念を覆すだけの衝撃がある。
ヒーローである主人公が何でも最終的に解決してくれるような特撮のようなストーリーを想像して観ていると後半からゾクゾクするような展開になり、最終的にあっけにとられるかもしれない。
立石はいい意味で私たちの期待を裏切ってくれるのだが、趣味はエア切腹・日本刀集め・虚言癖などなど…まさにヤバイやつである。ヤバイがピュア。立石は真面目にやっているだけ…というのがさらに狂気を感じさせる。サイコパスという言葉で片付ければそれまでだが、こうなるに至った経緯=彼の人生を紐解くことで問題提起が見えてくる。そのヒントは冒頭から散りばめられているので、謎解きをするように目を凝らしてみることをオススメする。
「なぜ」「どうして」を考えさせられる、考えるところまでがこの映画の醍醐味だ。
<キーアイテム>
ちょっとふざけてる?いや真剣?どっちにもとれるアンバランスさが魅力。
日本人度を測るPJキットというキーアイテム(ぴゅあじゃぱにーず)とひらがなで書かれたパッケージがなんとも…
敢えてのチープさなのか、可愛さが逆に不気味で狂気じみている。
ヤクザがこれで大儲けしようとしているのだが、実際に売っていたら手を出したくなるような面白いアイテムだ。それを格下のヤクザがばらまいているのもなんともありそうでリアリティがある。
診断好きの日本人の心を簡単に掴みそうなので、ぜひ実際にも販売してほしい。
<総評>
すぐ側に人間が立ち入れないような深い自然があるロケーションも相まって終始独特の空気感を醸し出している。リアリティと非リアリティが混ざり合う不思議な空気感に魅力を感じる人も多いと思う。神が住む土地でハチャメチャな暴力が繰り広げられる構図が何とも言えない。観終わった時にはどっと疲れが押し寄せてきた。制作者の意図を読み取るのに頭を使い、アクションで手に汗握って五感を刺激されるような映画なので全身で体験しているような感覚になるのだと思う。これはぜひ映画館で体験すべき映画だ。
新型ドラッグ?中毒度200%体験型ムービー
日本映画界に渾身の一撃💥
あらゆる意味で🤩
ヤバイ男は想像をはるかに超えヤバく切なく、
鬼気迫る闘いは胸が張り裂けそうなほど過激で華麗で美しい
重厚な音楽の迫力たるや
卓越した音楽、音、歌、詠使いで唸らせる衝撃と抒情。
見事な音の織り成すミラクルが作品を更なる高みに導く
なんてことをしてくれたんだ!
男も惚れる男
ディーンフジオカ さんが心血注いだPureな結晶
PureJapanese
興奮で眠れない
「わぁっ」と声を上げそうになった、潜んでいた鋭く研ぎ澄まされた刃(やいば)が刺してくる。
善悪も真実も社会的な関係性で変わり、暴力はphysicalなだけじゃない。
重層的な物語を昇華させ、さらりと88分の作品にしてしまうCreatorディーンフジオカさんの稀有なセンスが一番ヤバイ!?
そして監督がこだわりぬいた英語のモノローグから血文字の”Pure Japanese”のカットインは圧巻
能の幽玄の世界で歌舞伎の大立ち回りを始めそうな立石とラスボス陣内登場の場面と同様、シビレル~ 劇場で体感する光、音
観るたびに新しい発見と気付きがあり、固定概念、既成概念を打ち破り、DNAレベルの突然変異もたらす中毒性がたまらないMasterpiece
劇場へお参りしに行きました
コメンタリーを聴く事により、内容が分かりやすい、そして、体感が倍増!!!
エアー切腹の表情!?
なんと、ベンチプレス100キロ台!をこたす!半端ない役作りに拍手、拍手、拍手。
日本伝統文化の刀、持ち方、決め方、姿勢にも力が入って、これぞ日本の刀の舞!素晴らしいです!
血しぶき飛ぶ格闘シーン
88分の本作品は詩から静かに始まる。
奥深い山奥の自然をバックに忍者村(日光)の裏方、忍者役者の立石大輔くんが主人公。
ストーリーは明確で街の中国資本バックの地上げ屋と執拗な嫌がらせを受けてる老人と孫娘を助ける事から最後は壮絶な格闘
立石くんのトラウトからきてるサイコパスな正義感。
鏡がキーポイントだと後で理解しましたが光が囚われてるトラウマのスイッチだと思ってた。
日本人100%にどれだけの意味があるのか
着目点が今まで世界中で色々と経験して感じてきたDEANさんならではの作品でした。
鍛え上げられた肉体とアクション、血まみれのDEANさんに釘付け。
怪演にゾクゾクする!!
ディーン・フジオカが投げ掛けるPureJapaneseとは何か?それは観てる人の心に鏡を照らされているかのような錯覚?を覚える。
ただディーン・フジオカがカッコイイだけではない。むしろ異様な空気感を纏い、普通に見せている所が、ゾクゾクする。
蒔田さんがまともなのかと、思っていたが、それも違う…。
別所さんは、あのクズっぷりには目を惹きつけられた。おもしろい。
坂口さんの空気感には、空気が張り詰めるような緊張感が客席まで伝わってきた。
任侠、忍者、刀など「日本」を彷彿とさせるキーワードが散りばめられるか、結局日本人とは何だろう?PureJapaneseキットで測れるようなことではないのに、一喜一憂する様が滑稽だ。
何に拘ってるのか、どうすれば立石は安心できるのか?
全ては舟の歌の中にあるような気がした。
あまり類を見ない面白い映画だった。
また観たいとジワジワ思える不思議な感覚でした。
幽玄の世界
日本語人とは何か。見終わった後も考える。
自分の考えをもってまた、観たくなる映画。
ドルビーシネマだったので、さらに音が良かった。
クライマックスのアクションシーンは光と音で恐怖ではなく、DEANさんの言う幽玄の世界。
映画館でしか味わえない。
心に語りかけるので 感想がみんな違う!
この映画の感想を見ていると
意味がよくわからないとか
見たあとからずっと考えさせられる とか
クレイジーとか
それぞれに感じ方の違う 不思議な仕掛けのある映画!
私にとっては 何もわからない所の無い めちゃくちゃ面白い スカッとする映画で
自分は主人公の立石なのかもしれないとさえ思う。
ディーンさんが モンテ・クリスト伯というドラマの後から企画した映画だが モンクリの主人公が成し得なかった復讐まで この立石が代わりにしてくれているようで
私にとってこの映画は まさにヒーローもの。
鼻歌を歌いながら 映画館を後にできる。
勿論その鼻歌は 立石が歌っていたあの唄です。
「体感」する映画
最初に現れる言葉を飲み込んだら、後は感性に任せて音と光と色をズンズンと感じ、見終わって少しずつジワジワと効いてくるそんな体感型の珍しい映画です。笑い所もあり。
主人公の最後の表情…この瞬間が正しくピュアジャパニーズではなかったのかと。
演出に引き込まれる
立石のキャラがとにかく異質。
誠実なのか不誠実なのか、一回みただけではあれ?となる。
思い出して理解しようとするとなるほどなぁとにやけてしまう味のある作品。
江戸村も雰囲気をだしており、最終決戦での登場シーンも圧巻!
映像、音なども絶妙でこれは映画館で是非見るべき作品です!
立石はヤバイ男なのに…
立石ってなんなの?って思う。すごくやばい男だけどすごく真面目で良い子で…憎めなすぎて、見終わったあとの立石を肯定する自分に、私大丈夫?って思う。
でも、誰しも少なからず立石の一部に共感を持つかなとも思う。立石がしっかり真剣に忍者メイクするんだけど、音響の仕事だったり、送別会で同僚に真剣にアドバイスしてるシーンだったり。きれいに整われた立石の部屋…立石はいつだって真面目で真剣。立石が1番、PureJapaneseの純度に縛られてる。
立石が周りを巻き込んで、大変なことになるけど…立石の最後が切ないけど、立石にまた会いたくて、何度も映画館に行ってしまう。さらに、アクションが本格的でかなり最高!こういう本格的なアクションは何度も観たくなる!!
アユミと立石のシーンで立石が「こちらそこ」だったかな?と答えるシーンが、日本語OSと、PureJapaneseという世界を現していてすごく良かった。
評価が二分化する映画
現代ではないです。現代だけれど、時代を同じくして多国籍化した日本、といった舞台だと感じた。今、少子化していて移民受け入れなど検討されている中で、ディーンが多国籍文化の海外を経験してきたからこそ生まれた舞台のイメージだと思う。PJキットというものが作中に出てきて日本人の血がどれだけ濃いか調べられるものだが、これも本当に現代の日本ではあまりピンとこない人が多いと思う中、例えば多国籍文化の海外の国ならば遊びで出回ることもある気がする。
まずそれなりに激しめの描写が出てきます。それを無くせば、時代劇のような雰囲気がある。現代で刀を使い斬り合うなどファンタジーではないので違和感でしか確かにないと思うけれど、まず冒頭に書いたように私は多国籍化していた場合の今の日本というように感じたのでありえないとは感じなかった。
戦争など今日本では起こっていないけれど、祖父母世代から聞き伝えられて育ってきた身としては今の日本は平和すぎてそういったことが海外で起こっていると言う実感もないので、今の日本が平和だから違和感があるだけで現代にあのような激しいやりあいが実際に起こっていることも事実だと考えさせられた。
確かに現代の日本においては「ヤバイ男」ではあるけれども、戦争をしていた頃や今している国ではああいった人と人との命をかけたバトルが起きていてその中ではヤバイ男でも何でもない。アユミのような少女が銃を持つ国が存在する、していたことも事実です。そういった意味では平和ボケに対する警鐘のようにも感じました。
立石が現代の象徴である腐った政治家のところに殴り込むシーンなどは、まさに今の衰退していく日本に対しての強いメッセージだったように思う。
あのシーンは、賛否両論分かれると思うが同じようにしてやりたいと思う人が中にはいるのではないか。
書いても書いても尽きないくらい考察や感想が色々と出てくる。他にも書きたいことはあるが止まらないのでやめておく。こんなに長く映画のレビューを書いたのは初めてです。
海外生活が長かったディーンだからこそ、作れた映画のように私は感じました。
映画全体を通して、日本への愛と、また日本への警鐘のような、どちらも誰もが持っているような感覚を味わえた。
日本人て何だろう、そんなことを映画を通して考えてしまう日々です。
決して“王道”ではない
表面的にはアクション映画、ヒーロー物に見えるが、途中から全くそうではないことに気付く。
外国人がイメージするような、表面的な「ジャパン」の世界から出ていくことができず、日本的であることにこだわり、自分はピュアジャパニーズだと宣言した主人公が、今際の際に脳内で再生される言葉は英語であったことは、あまりにも悲しい。
何度も観て、いろいろな角度から鑑賞し直すことができる作品。
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