ディア・エヴァン・ハンセンのレビュー・感想・評価
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一人でも大丈夫、でも決して一人ではない
『嘘から出た実(まこと)』が『瓢箪から駒』(思わぬ数の人たちに自己肯定感をもたらした)となり、真相が判明しても、これだけの人が救われたんだから、もういいよ、と全面的に赦され、彼女との明るい未来が示唆されて、あー、良かった❗️と安堵する。
という映画だと思ってました。
実際には、そう来るんですか、へー。
でした。
あくまでも私の〝思い込み+偏見⁉︎〟からの見解なので怒らないでいただきたいのですが、たぶんこのサイトでレビューを投稿して反対意見だろうがなんだろうがちゃんと受け止めますよ、とコメントフリーにしてる方々はみなさん、それなりに強い人だと思います。なので、この映画があまり刺さってこない、という人が多いとも思います。
ここでいう強さとは、何かや誰かと闘うことにおいて、という意味ではなく、〝一人でも大丈夫、でも一人じゃないんだよ〟ということを体験的に気付いている、ということです。
いつも友だちに囲まれているような人だって、自分の存在意義に自信がある、なんて人はほとんどいないと思います。自分の存在意義や存在価値を明確に認識できる人なんていない、そのことへの自覚があれば、致命的に心が折れることなく生きていけるし、そんな思いを持つ人は自分だけでないと知っていることで、決定的な疎外感とも折り合っていける。
映画を見て自分の思うところを文章で具体化しレビューを投稿する。そして、他の人のレビューを見て、人との違いを知る。それらの行為もまた、『一人で大丈夫だし、実は決して一人ではない』ことを知るよすがになっていると思います。
死にたいけど❓‼️、この映画を観て、生き抜くことにした‼️
私事で恐縮ですが、京都の行政機関でパワハラ受けてて自殺寸前でしたが、今は、なんとか生きようと思います、この映画のおかげです。
ミュージカルカルとしても最高だと思います。
思いやりで、紆余曲折ですが、それも人間らしい。
本当に、死ぬ気で生きたら、こんな気持ちになると思います。
コナーの家族も、主人公の家族も、真剣に生きてます。
だから、自分を責めてはいけません、私も自戒してます。
いろんな教訓と生きる指針が溢れています、愛も溢れています、是非。
前半は微妙。
公開初日の今朝鑑賞。
前半は退屈でした。ただし、演説のシーンからそこそこ面白かったです。
歌はいまいち。グレイテスト・ショーマンやラ・ラ・ランドの音楽スタッフだと聞いていたので期待していましたが、裏切られた気がしました。
みんな!メンヘラだよ!
自死した同級生の両親に、自分は友達だったと嘘をついてしまったことが、世間を騒がせる大事に拡がってしまうお話。
メンヘラコミュ障ボッチな高3男子エヴァンが自分宛に書いた手紙を、やさぐれボッチ同級生コナーに取られてしまい、その手紙を持ったコナーが自死したことで巻き起こるストーリー。
両親が友達なだけとは言うけれど、一応一人だけは友人がいる主人公が、彼の協力を得ながら話を合わせてメールを作成したり…どこまで話が拡がるんだ?と怖くなるのかと思いきや調子にのっちゃって…。
こういうのが感動話になっていく白々しさとか、いかにもアメリカらしいし、現代社会らしいなーと。でも、冷静にみるとこれって壮絶なブラックジョークかホラーですよね。と恐ろしくもある。
そしてこれまたアメリカらしいアラナの存在がね…約束破った件を抜きにしてもこういうタイプの人苦手です。
結局まともなのはジャレッドだけ!?
物語が半分過ぎて旗色変わって、どうまとめて行くのかなと思ったけれど…まあ、上手く風呂敷畳んだ感じではあるけれど、それまでがやり過ぎだしちょっとキレイにまとめ過ぎている様に感じて、良い話だなーとはならなかった。
こういうのをコメディではなく、感動作の様に仕上げるのは、流石ハリウッドとは思ったかな。
知り合いには勧めません。
ララランドやグレイテストショーマンのような素敵な物語を期待したらかなり凹みます。
個を持って和となすミュージカルとは別であくまで個人個人がひた走るミュージカル映画です。
特に最初15分は席を立ちたくなりました(笑)
嘘をついて事なきを得るってよくある事だけど先が見えちゃうのは夢が無いよね。
ラスト近くのクラファン上手く行かなく相談されてわざわざ相手が横に居るのにメールするところなんて「誰にも見せないで!」って言っておいてメールするダチョウ倶楽部かよ。
全体的に甘い作りでいつ廊下で皆んなが歌い出すのか期待した自分がバカでした。
『イン・ザ・ハイツ』観てハードル上げてただけに残念。
歌うま~
ある意味王道ストーリー。
これをこの形で映画にすることに意味があるのだと思った。
この形だからこそ、心に染みて来るのではないだろうかと思った。
この映画を違和感なく成立させるのは、アメリカのエンタメ、映画業界の奥深さがあってこそだと思う。
演技がうまい、歌がうまい、編集、演出がうまい。
アメリカの映画作りの質の高さが、この王道ストーリーを退屈なものにはさせないのだなと感じました。
映画として「歌う」こと以外は狙ったこと、派手なことはせず、地に足がしっかりとついていて、とてもよかった。
違和感なく映画に入り込ませてくれるのは、本当に映画力があってのことだと思う。
心に痛い、良い映画だと思いました。
誰かが見つけてくれるから。
ジャスティン・ポール、ベンジ・パセックのコンビの楽曲は、相変わらず完璧です。エバァン役のベン・プラットとアラナ役のアマンドラ・ステンバーグの歌唱力は感動的です。コナーの弾き語りにはヤラレます。ブック・スマート以来のケイトリン・デバーも魅力的。
それでも、エバァンの嘘から始まる行動に、心から共感出来ず。
自殺防止プロジェクト作品らしく。メッセージ性の高いシナリオですが、踊り要素ゼロで歌唱勝負ゆえ、ミュージカルとしての物足りなさは残ります。しゃー無いか。
ミュージカル大好きで、平均4回はリピートしてると思うんですが、コレは、あと一回で良いかなぁ。って、結局はリピートするんだ、俺w
歌は良かったです。
ケイトリン、可愛かったです。
と言うことで、また来週!
おとなしいウツ系青年、ガンバレ。
エヴァン役さん。まぁ上手な歌。周りの俳優男女も上手い上手い歌。ミュージカルですわ。初めから感動。少々だらだら加減になってきて、三分の二ぐらいきたとこでうとうとしかけたけども。まぁ終わり方は又 いぃ感じで閉めはりました。
選択をするのは自分。でもどんな選択をしても、ひとりじゃない。
劇中で繰り返される強いメッセージ。
「ひとりじゃない」
最終的に選択をするのは自分自身であるが、そこに寄り添ってくれるひとがきっといるはず。
そんなひとのことを大切にしようと思わせてくれる。
自分の周りの大切なひとにもっと寄り添おうと思わせてくれる映画だった。
意味がわからなかったが涙が出た
ミュージカル風で不自然だなと感じつつも鑑賞。成り行きでウソをついてしまって、その後アメリカ人的なノリで話は続く。感情移入もできないし特に感動もしなかったが、なぜか涙が出た。何だったんだろうこの涙( ;∀;)。
アメリカの国民性が良く出ててアジアの日本人にはささるかどうか難しい。米国人向け映画。
伸びやかな声と、心の内なる声と。
【ディアハンセン】観てきました!
ミュージカル映画です。
グッと精神に突き刺さる内容でした。
主人公の演技がとても良きです。
身体から発せられる緊張と、視線が、その人の有り様を非常によく表していて。
それが伸び伸びとした歌声と相反するのだけども、伝えたいことを歌に乗せて、伝えていく様に、なんかすごく心打たれました。
心の奥にいろんなもの隠して生きていくことはできる。
周りから見ても分からないぐらい不安を押し留めることもできるけども、心の内を吐露して誰かと繋がることに、怖がらなくて良いんだよ的なメッセージが突き刺さったなぁ。
深い闇
嘘から始まる物語だが、心の闇があまりにも深すぎて、主人公が吐露する、理想でない、現実の母親にする箇所が、全てを物語っているような気がしました。そして自分と向き合い、前向きに生きようと。
嘘の親友と自分が同じであったところが、複雑さを増していたような気がします。
非常によくできた物語と思います。
劇中歌はとても良いです。
歌っている時は伸び伸びとしているのに、普段はコソコソしている主人公が、自分の言動により、どんどん窮地に潜り込んで行く姿は?可哀想で仕方ないのだが、どうなってしまうのかと観ていると!、、、
劇中でアコースティックギターのイントロで始まる挿入歌の数曲はとても小気味良いです。
随所に歌で話す
ミュージカル風など独唱映画は苦手です。ストーリーは1人の少年が誤解から小さな嘘をついてしまい、事が大きく発展してしまう。決して良い事ではないが観ていれば分かる理解も。
書いてしまえば大そうな話ではないが映画では素晴らしく描かれている。
観る人によっては感動、涙するかな。
自分にはまあまあ良かった映画です。
【孤独で内気な高校生が付いてしまった嘘が、孤独を抱える様々な人々に齎したモノ。そして、紆余曲折の末に明かされた”幾つかの真実”を、数々の美しき歌と歌詞で彩った作品。】
ー エヴァン・ハンセンが自らのセラピーのために毎日自分宛に書いていた手紙が、誰にも心を開かないコナーに奪われるも、コナーの自死により、エヴァン・ハンセンの手紙がコナーからのモノと誤解され、彼がコナーの唯一の親友だったと勘違いされる。
更に、彼が樹から”落ちて”ギブスを付けていたところに、コナーが自分の名前を書いた事も後押しして彼は・・。-
◆感想
・エヴァンが、苦悩するコナーの両親の姿(特に母親シンシア(エイミー・アダムス))を見て、嘘を付かざるを得ない状況に自然となって行く過程の描き方。
- それは、彼が内向的で嫌と言えない性格や、気を惹かれているゾーイ(ケイトリン・デヴァー)の存在もあったであろう。だが、一番は彼の優しい気質があの嘘を付かせたのだと思う。-
・その嘘が拡散して、彼は友人が一人もいなかった変わり者コナー(ゾーイは彼を怪物とまで言っている。)の隠れた親友となってしまい、更に皆の前で緊張で震えながら”コナーに対しての”手紙を読み上げるシーンが、更に拡散して彼とコナーは親友だったことに・・。
- 喜ぶコナーの母と義理の父。あそこまで行ってしまうと、”嘘だった”とは言えないよなあ・・。-
□この作品は、ミュージカルの映画化であるが、登場人物の気持ちを独唱で表して行く。流石にエヴァンを演じたベン・プラット(ガンバッテ、コウコウセイヲエンジテイタ・・)の歌は、心に沁みる。
只、気になったのは他の登場人物も独唱するのであるが、ワンシーンのみであり、”これって、ミュージカルかな・・”と少しだけ思ってしまったよ。
・コナーとの思い出のリンゴ園を復興しようとするクラウドファンディングまで立ち上がり・・。
- アラナ(アマンドラ・ステンバーグ)達の善意によるモノであり、これもエヴァンを追い詰めていく。小さな優しき嘘が、ドンドン世間の共感を得ていくエヴァンの複雑な気持ちを考えると・・。-
・エヴァンは到頭、SNSで自らの嘘を発信し、ゾーイとの仲も微妙になってしまう。
だが、エヴァンが強かったのは、掌を返したような世間に対し、コナーの生い立ちを調べ、中学の卒業名簿に、好きな本:「猫のゆりかご」(カート・ヴォネガット著作で、可なり風変りな作品。彼の性格の変化を物語っていると、私は思った。)という言葉を見つけ、更に彼が矯正施設に入っていた時の知り合いに辿り着き、コナーの隠された一面を見つけるシーン。
- コナーが、矯正施設の皆の前でアコースティックギターを奏でながら、綺麗な声で
”少しだけ違うと感じる・・”と歌う姿。
コナーも又、深い孤独を抱えながら生きていたのだ・・。
このシーンは、心に沁みた。-
・そして、エヴァンも又、母(ジュリアン・ムーア)に手を怪我をした”真実”を、勇気を出して伝えるのである。
<今作では、エヴァンを始め、コナーの両親、ゾーイ、エヴァンの母と表面上は通常の社会生活を送りながら、孤独感を抱える人々が多数描かれている。
そんな彼らに、一番孤独だったエヴァンが齎したモノ。
SMSの怖さも絶妙にパラリと振りかけながらも、少し脚本が粗く、今作がミュージカルと言われると”そうかなあ・・”と思ってしまったが、自分自身の弱さ、孤独を克服していくエヴァンの姿や、彼の姿に触発され、一歩前に踏み出す人々の姿が印象的だった作品。
コナーの死は残念だが、彼の心の葛藤も又、人々の心を動かしたのであろうなあ、と思った作品でもある。>
刺さる人にはビシバシ刺さるが、刺さらない人には理解できないかも??...
刺さる人にはビシバシ刺さるが、刺さらない人には理解できないかも???
誰もが必要とされて、誰もが、誰かに愛されている事が実感できる世になれば、日本の異常な自殺数も減ると思うのですが・・。
刺さらない人で構成されてそうだもんなぁ、現代社会。
そんなに辛いならもっと早くにわかってあげれば良かった、と。簡単に人は言うけれど。
これまでの人生で孤独を感じたことがあるか、大切な人を理不尽な理由で喪った(含む自殺)ことがあるかによって評価が分かれる作品。
上記の経験が無い方には、あまり刺さらない内容だと思います。ホラ吹き少年の話。終了。
逆に自分が物凄く精神的にしんどい思いをした人、あるいは物凄く身近に心を傷めている家族/友人/恋人がいる(あるいはいた)ような人は、本気でこの映画の冒頭から刺さります。開始15分で後悔しました。自分、なんで涙拭き用のバスタオルを持って来なかったんだ。
大変腹が立つことに、お前ここでかという場面で主人公が歌うんすよ。歌上手いんすよ。いや、ずっとエヴァンハンセン役やってきた役者さんだから当たり前なんすけど。
歌詞がえぐいんすよ。えぐってくるんすよ。なんなら今、このレビュー書きながら思い出して泣いてます。特に予告編でも出てたあの曲ですね。マスク、替え持ってって下さい。涙と鼻水で不織布逝きます。
無論、最後に嘘のツケは取らされることになるのですが、それでもそこで明かされる真実にまた泣く。そして主人公の取った行動に号泣する。
コナーの奴、多分マジで君と友達になりたかったんだと思うよ?
曲が素晴らしい
“思いやりの嘘”からいつしか“憧れを真実と信じたい”と変わったエヴァンの嘘。
誰だって一つや二つ思い当たることある。人間は弱くて孤独だからエヴァンを責めることはできない。
本作はSNSが持つ問題や、若い子達の自殺や薬物との問題、一人親家庭の親子の葛藤や人々の孤独を描いているが、
そこに美しい楽曲が加わり感動的な作品に。
楽曲は、素晴らしい。
ブロードウェイの舞台でも主役を演じたベンの歌声には圧巻だ。
特に私はメールを作成しているときの楽曲「Sincerely me」がお気に入り。一番の見せ場の「You Will Be Found」のシーンは自粛期間中に流行ったリモート動画の大合唱を彷彿させた。
本作をみてティーンエイジャーや若い人たちがどんな感想を持つか聞いてみたい。人々が抱える孤独って私がティーンエイジャーだった約20年前と比べてより深刻化している気がする。
例えばインスタに生息しているキラキラ女子、SNSでは羨望の眼差しを浴びていても、実生活のリアルな姿はいかがなものか、、、。
彼女(彼)たちも“匿名”だから笑顔で強くいられるだけなのかもね。その虚栄心の正体は孤独や不安だったりする。
だからアラナの歌う楽曲やベン・プラットの歌う「You Will Be Found」の歌詞が胸に沁みる。何度も何度も涙を拭いました。
ただ、もっと、「どかーん」と大きな感動の波が押し寄せ勢いある作品を期待していたから、少し物足りない気もする(小さな波がずっと押し寄せる感じ)。グレイテストショーマンの「This is me」の息を呑むほどの感動作に出会いたいな。
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