「感動だけじゃ足りない時に」ディア・エヴァン・ハンセン てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)
感動だけじゃ足りない時に
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曲が良い歌が良い。
嘘の自分と本当の自分。周囲に受け入れられない孤独。
嘘が物語の土台になっている事で途中までどんなに感動的なシーンも感動ポルノの様で辛いしどうあってもスッキリ出来そうにない展開で、曲の切なさもあいまって泣けるけど感動なのかは分からない。
でも主人公の抱える辛さは他人と共有できるもので、人に知ってもらう事や人を知る事に癒しの力になるというメッセージは伝わりました。
見ている間は死後にこねくり回されるコナーの尊厳の無さにモヤモヤしたけれど、物語の中でその事を通して彼を理解できなかった事への後悔や求めていた期待も良いもの悪いものに選分けずに見せていく事の方が綺麗に見せるよりも余程優しくて寄り添っているようにも思う。
もう居ないコナーの事が結局断片的にしか分からずに終わる消化不良感もこの映画にとって大事な要素に感じられる。
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