「数日経ってまた見たくなる」ディア・エヴァン・ハンセン 映画鑑賞初級さんの映画レビュー(感想・評価)
数日経ってまた見たくなる
友達のいない心を病んだ男子高校生エヴァン。
学校で存在を無視されている。
治療の1つで自分に宛てた書いた手紙を、まったく親しくない同級生コナーに奪われたまま、コナーは自殺してしまう。
遺族はその手紙を息子が親しくしていた友人に宛てたものと勘違いし、エヴァンから生前の息子の話を聞きたがり、思わずエヴァンはウソの話をでっち上げてしまう。
ウソの話があれよあれよという間に広まり、たくさんの人を巻き込んで動き出してしまう。
エヴァンはここから立ち直るのか、このままうまくいくのか、いやいやいつウソがバレるのか、最後はどう終わるのか。
ヒヤヒヤした気持ちがずっと底に敷かれたまま、物語が良い方向に向きそうになっても、主人公エヴァンが幸せそうに見えても、心から喜べない。
このウソは思いやりと言えたのか。
どこでどうするのが正解だったのか。
ウソをついたほうもつかれたほうも、巻き込まれた人たちも、何かしら傷ついた話だった。
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