「二度泣けた」ディア・エヴァン・ハンセン ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
二度泣けた
普段あまり泣くことはないが、どこでとは言わないけど、二回涙腺崩壊。
近くにいた人も結構泣いていて気になってしまった。(自分を棚に上げて…)
概要だけ読んで、これをどうミュージカルに仕立てたのか不思議に思いながら観た。
新学期は最も緊張するのに、自分以外は誰もが楽しそうで、手を振り合う人ばかり。あるある。
極度のコミュ症。話せるのは親同士が友人の男子1人。(本人は友達とは認めてないが、この2人の会話が面白すぎるし、最後までジャレットは良い味出してた)
最低の嘘。誰もがそう思う、とは思う。
でも、あの状況であの性格。否定しなかったことを責める気にはならない。
突然歌い出すのも特に違和感なく。周りが全員歌って踊り出すわけじゃなし。
エヴァン演じた俳優さん、今までノーチェックだったけど、おどおどした感じ、自然でよかった。老けてたけど(笑)
ちょっとわからなかったのは、手紙を晒されたことで、コナー家族が攻撃されたところ。(もう一度くらい見ないと)
それまで周りは自殺についてどこまで理解していたのか?コナーの家がお金持ちということも、知っていたはずなのに。狭い街みたいだし。
とはいえ、あれがなかったら嘘を突き通して、しかもゾーイともうまくいってたかと思うと…追い込まれてよかったともいえよう。
自殺未遂したエヴァンと亡くなったコナー。
コナーが生きていたとしても親友にはなれなかったと思うけど、何に悩みどう生きづらかったかは理解し合えたと思う。
そう言う意味では心の親友にはなれたのかも。
偶然にもあの手紙をコナーは読んだことで、2人繋がった気がした。
天邪鬼な自分だが、素直に受け止めることができた作品。よかった。
良かったが、人には勧められない。
勧められないが、自ら観たいと思った人にぜひ観て欲しい。
そんな作品。