「みんな!メンヘラだよ!」ディア・エヴァン・ハンセン Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
みんな!メンヘラだよ!
自死した同級生の両親に、自分は友達だったと嘘をついてしまったことが、世間を騒がせる大事に拡がってしまうお話。
メンヘラコミュ障ボッチな高3男子エヴァンが自分宛に書いた手紙を、やさぐれボッチ同級生コナーに取られてしまい、その手紙を持ったコナーが自死したことで巻き起こるストーリー。
両親が友達なだけとは言うけれど、一応一人だけは友人がいる主人公が、彼の協力を得ながら話を合わせてメールを作成したり…どこまで話が拡がるんだ?と怖くなるのかと思いきや調子にのっちゃって…。
こういうのが感動話になっていく白々しさとか、いかにもアメリカらしいし、現代社会らしいなーと。でも、冷静にみるとこれって壮絶なブラックジョークかホラーですよね。と恐ろしくもある。
そしてこれまたアメリカらしいアラナの存在がね…約束破った件を抜きにしてもこういうタイプの人苦手です。
結局まともなのはジャレッドだけ!?
物語が半分過ぎて旗色変わって、どうまとめて行くのかなと思ったけれど…まあ、上手く風呂敷畳んだ感じではあるけれど、それまでがやり過ぎだしちょっとキレイにまとめ過ぎている様に感じて、良い話だなーとはならなかった。
こういうのをコメディではなく、感動作の様に仕上げるのは、流石ハリウッドとは思ったかな。
お返事ありがとうございます。
エヴァンはノリノリで嘘をついたというよりも、
コナーの母親の悲しみを受けて応えるしかなかった結果に思えました。
同じ物を見て、ここまで違う受取り方をするという事に、
恐ろしさを感じつつ、勉強になりました。
ゆうすいさん
コメントありがとうございます。
最初に断れなかったのは仕方ないにしても、ノリノリで嘘を重ねて行く主人公のモラルのなさはちょっと私の許容範囲を超えていて、その後の展開がそんな簡単に?という印象でした。
そしてコニーの家族以外の人物の白白しい掌返しは、コニーの死を悼んでいるのではなく、その状況に浸っている自分に酔っているだけか、お祭りに便乗しているだけにしか感じられませんでした。