「あまりにも長い夜!」殺人鬼から逃げる夜 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
あまりにも長い夜!
2021年(韓国)監督:脚本:クォン・オスン
(ファンタジア国際映画祭観客賞の銀賞受賞作)
主人公とその母親が聴覚障害者です。
犯人をはっきりと知っていても、それを伝えられないもどかしさ、に共感しました。
スリラーにしては優しいタッチの映画です。
主人公のギョンミ(チン・ギジュ)が清純で可愛いです。
聴覚障害者の母親とギョンミが手話で話していると健常者は逆に意味が理解できませんから、
逆ハンデは健常者ということに。
優男の殺人鬼のドシク(ウィ・ハジュン)は殺人衝動を抑えられない異常者。
夜な夜な若い女性を狙って夜の街をうろついています。
ギョンミはターゲットにされてしまいます。
ドシクは快楽的殺人鬼なので、殺人のプロセスを楽しむのです。
かなりの接近戦に心理戦そして逃亡劇。
刺された妹を探すジョンタク(パク・フン)も参戦して、 なかなか面白い展開です。
スリルとサスペンスの中に、どこかユーモアが隠されてきるのも良いですね。
たった一晩の物語。
ギョンミには長い長い一夜でした。
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