今はちょっと、ついてないだけのレビュー・感想・評価
全4件を表示
何やろ?テンポの悪さ?
................................................................................................
若い頃TVタレントみたいなことをしてたカメラマン玉山。
会社で左遷、家からも追い出されたマザコンおっさん。
社交性が低く美容院をリストラされたまいまい。
そんな人達がつぶれかけのシェアハウスで暮らす感じ。
玉山は芸人の安田団長のアウトドアを撮ったりするうちに、
心に抱えてた闇を乗り越えた感じになる。
................................................................................................
主人公は素朴で真面目、割と好きなタイプの人間やったのに、
何なんやろ?何か分からんけど、あんまり共感できんかったな。
多分、理由の1つは玉山にスポットが当たって無さ過ぎ。
色んな人の色んな境遇が描かれ過ぎで、主人公感が薄いため、
過去に何があり、どんな思いを抱えてたのかが分かりにくい。
もう1つはリズムの悪さやと思うなあ。
「このシーンはもうええから早く次に進もうよ」って何度か思った。
登場人物の心情を理解しにくいからそう思うのかも知れんが。
それとまいまい、もうちょっと出して欲しかった。
これは完全に個人的な希望やけどな(場)
あとこの映画を「今ちょい」って略したくなるのはおれだけなのか??
オトナに刺さる映画
他の方のレビューを見ると、可もなく不可もなくという評価が多かったですが、私には刺さりました。タイムスリップ、サイコパス、二重人格、超能力、ギフテッド、殺人、暴力、淡い恋愛、ドロドロの恋愛、復讐などなど、いわゆる「エンタメ」って感じの要素は何もないです。
若い頃には、いいオトナが、どうしてそんな事件を起こしてしまうんだろう、どうしてそんな借金を作ってしまうんだろう、どうして離婚するんだろう、どうしてせっかく入った大企業を辞めるんだろう、とか正直思ってました。
みんなバカなんだな、くらいで片付けてました。
でも、今は少しわかる。
すべては、それ単体の話ではない。その前に何かあり、さらにその前に何かあり、さらにその前に何かある。すべてに因果があります。
「だったらそうなる前、さらにその前の段階で、何か手を打つべきじゃないのか?お前」若い私なら、言うかもです。でも、それぞれの段階で最善を尽くしても、悪いことに辿り着いてしまうことも、ときにはあるんです。
時代に翻弄された会社、会社に翻弄される仕事、絶頂の自分、落ちた自分、巻き返すには残り少ない時間、老いた親への贖罪。そして「人生の底」で、あがいた末に偶然差し込む一筋の光。
こんなことってなさそうだけどあるよね、って思えるのはオジサン、オバサン以上でしょ。
地味だけにリアル。若い人には、共感できないと思いますわ、未来の話だしね。
これを読んでいるあなたが30歳以下なら、親御さんに「ねぇ、人生の底って、どんな感じ? その時どうした?」って聞いてみてください。いい親子の会話ができるかもですよ。
禍福は糾える縄の如し。。という台詞に、作者の言いたいこと、すべてがこもっていたと感じます。人生の機微を感じる、いい映画です。
【王道の喪失から再生のテーマを軸に、中年男の悲哀を絶妙に演じる音尾琢真の姿良し。だが、脚本と編集が粗くって・・。全くもう!隣町が舞台なのにさあ!脚本は本職に任せたらどうだろうと思った作品である。】
◆感想
・レビュータイトルに記載した通り、脚本と編集(画のつなぎ方)が悪いため、物語が頻繁に見る側を混乱させる。
・何で、且つて人気カメラマンだった立花(玉山鉄二)は、多大な借金を負ったのか。(らしい・・。しっかりと描かれていないので、セリフから推測。)
・シェアハウスに一緒に住むことになった、一度は人生、社会から逸脱仕掛けた人達(美容師を首になった女性、瀬戸(深川麻衣)、会社で左遷され、会社を見限り止めた故に、妻に一方的に離縁された男、宮川(音尾琢真)、売れなくなったお笑い芸人、会田(団長安田)達が、一つ屋根の下で暮らす姿や、お互いに励まし合い、徐々に前を向いていく過程は良かったと思う。
・立花と宮川が知り合った接点の描き方も、粗くって・・。
・何より、立花が世間から身を隠した原因と思われる男(高橋和也)の立ち位置と、過去に何があったのかがしっかりと描かれていない。
<今作の監督さんは、私より少しだけ若いが、多数の作品を手掛けている。今作では、監督だけではなく脚本・編集も担当しているが、(エンドロールで脚本サポートの方がいたが)次作では、監督に集中したらどうだろうと思った作品である。
何故ならば、劇中、良いシーンや、良い台詞が結構あったからである。>
全4件を表示