「フィクションのようなドキュメンタリー」グレタ ひとりぼっちの挑戦 pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションのようなドキュメンタリー
面白かった。過不足ないバランスの良い構成で、優れたドキュメンタリーだと思いました。
たった一人ではじめた気候変動対策を訴えかける運動が世界へひろがっていき、無名の少女がカリスマ的な活動家に変化していく過程は、まるでフィクション(劇映画)を観ているようで迫力がありました。
グレタさんのパーソナリティー(彼女がアスペルガー症候群で、過去には場面緘黙などの症状もあったということをはじめて知りました)を窺い知る映像や、家族とともに過ごす姿、また国際的な要人たちと堂々と会談する場面、また「私には荷が重すぎる。家が恋しい」と弱音を吐く様子など、様々な角度からグレタ・トゥーンベリという一人の人間に迫る試みがなされていて見応えがあった。彼女が有名になる前から、よく密着撮影していたものだと、監督の熱意とその慧眼に敬意を表します。
やはり、グレタさんは、時代が選んだ人、時代に選ばれた人なのでしょう。この映画を観て、あらためてそう感じました。
とにかく、我々は変わっていかなくてはならない。
当たり前だと思っていることを、変えていかなくてはならない。それは確かなようです。
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