「変革は中央からでなく周縁から」グレタ ひとりぼっちの挑戦 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
変革は中央からでなく周縁から
「グレタ」は突然現れた現象ではない。グレタという名前の女の子のことを知りたかった。
もっと細かいことも知りたかったがある程度は知ることができた。戸惑って困る親。食べない、笑わないグレタ。いやいや食べる。完璧主義。馬や犬を大事に撫でたり抱きしめるグレタ。ママとレシピ通りにお菓子を作ってグレタが笑顔になってママが涙を流して喜ぶ姿。
グレタのスピーチは短い、直接的、無駄な修辞なし。場合によって涙ぐみ、場合によって怒り。人間的でいい。
グレタは言う:私は普通に学校に行って勉強したい、友達や家族やペットとのんびり楽しく過ごしたい。なのにあんたがた大人が何にもしないから私たちが動くんだよ!私達の未来のこと何にも考えてない大人たちよ!あなた方は先のことを考えなくていいほど充分生きてる。でも10代の私たちは?あんた方の後始末をせざるを得ないの?
当然の怒りだ。グレタは気候変動のデータが全部頭に入ってる。科学やエビデンスに耳を傾けない政治家と大人全てに対して、グレタは疲弊し目立ちたくないと思いながら金曜ストライキを続けている。その一人の行動がまずは豊かである国のたくさんの若い人々を動かしている。
カチンとくる文句を突き付けてくれる人こそ、面白味があって知り合いたくなるものなんですけどねぇ、
おじさんたちは敵味方に分けてしまうし、レッテル貼りをして人の話を聞かないですね(笑)
子供や自分の下の姉弟の世話をしてこなかったからかなぁ?
コメントありがとうございます。グレタという現象だけでなく、グレタという女の子のことを知ることができる、いい映画でしたね。
そんな彼女の姿を見て、アンチが少し減るといいなと思いました。
コメントありがとうございます。
今の日本人は全般的に、クールなリアリストのほうが格好良くてスマート、みたいな価値観に覆われています。
たぶん、世の中が変わるためには、グレタのような〝現実離れ〟した情熱や言動を鼻で笑うのではなく、まずは受け止める度量のある社会でないと難しい気がします。自分に擦り寄ってくる者にだけ恩恵を与え、意見してくる者は、客観的な根拠の説明もなく排除する、今の政府のままだと国力衰退が加速していく姿しか想像できません。