「脱亜入欧で、破滅型自己憐憫な話。この映画で涙するべきでは無い。」ブルー・バイユー マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
脱亜入欧で、破滅型自己憐憫な話。この映画で涙するべきでは無い。
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養子縁組の問題点は理解出来るが、このストーリーはあり得ない寓話に感じる。
カメラワークがドキュメンタリー風を気取って、ゆらゆら揺れるのが汚く見える。
ベトナムと朝鮮が分断国家だったので、共感を得るための脚本なのだろうが、朝鮮はまだ、戦時下。ベトナムはアメリカがベトナムに負けて、47年も経過している。祖国を思う気持ちに、二人の共通点は無い。
そもそも、この主人公は1988年に養子縁組でアメリカに来ている。つまり、1985年生まれの37歳。2000年から20年以上経っているのに、市民権の事を知らなかったなんて考えられない。それで、定職につかないで、軽犯罪を重ねていたのでは、破滅型の人間にしか見えない。
そもそも、元旦那のどこが悪くて、主人公のどこが良いのか?それが全く分からない。
元旦那の白人の同僚が、黄禍論だけで、この主人公を暴力を使って、差別する根拠が分からない。いくらなんでも、自由と民主主義の国のはずだ。
この主人公は何より先に定職を見つけ、金を稼ぎ、きちんとした出産と法定弁護費用を稼げは良かったと思う。法定弁護費用が5000ドルと言うが、出産も同額の費用はかかったはずである。
まさか、再び、犯罪に手を染めるとは、全く理解出来ない。本当は評価したくないのだが、女の子の演技を評価したい。
引き続き、同じ様な話なので『タルサ俺の天使』を見た。こちらの映画も自己憐憫な話だったが、大変に良かった。
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