PIG ピッグのレビュー・感想・評価
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豚を無くした美味しんぼう。
彼にいつものB級感を求めて見てしまうと良くないかも。 シリアスな話、絵のトーンも良い。 本人も良い演技出来たとインタビューで言ってる模様。 トリフを見つける高いスキルを持つ豚は優秀なコックだった彼のメタファーかな、、、? 内容は約「美味しんぼう」グルメ復讐劇です。
思ってたのと違った…
ジャケットや予告から感じる予想とは違ってた… 何を描きたかったんだろう? 動物愛護? うーん…まあまあ… 肩透かし食らって拍子抜け、ズッコケた…(笑) 評価は甘めかな? ニコラス・ケイジじゃなかったら、カルト映画の扱い受けたかも?
豚さんは繊細だから
ニコラスを名乗るものとしてケイジ様の作品を見逃す訳には行かぬ!園子温作品で目を覆いたくなったトラウマがあり、こわごわ見始めたが、なかなかの重厚感。 ただね、豚は超デリケートだからあんなに手荒にしちゃうと、ほらね。ではあった。 ストーリーのところどころに説明不足を感じるのだけれど、作風からするとそこは画像から行間を読めということかもしれない。 世捨て人のような生活であっても調理のためのものは整然と綺麗に設えられているし、料理の手さばきは流麗、そして作る側も食べる側も記憶は舌に腕に脈々と残り続けるのだと、すべてを理解しきれていない頭でも、なんだかジーンときてしまった。 年をとってもなお新たな一面を見せてくれたニコラス・ケイジに感謝!
してやられた
スリラーにもいろいろ種類があり、ドンパチなものもあれば、謎めいたものもあります。今作のあらすじを読んだ限り、ドンパチなんかはしたりしそうになかったのですが、豚を返せという強力なキャッチコピーを見せられたら何か派手なことが起きるのでは…!と少し期待をしてしまいました。 そんな事は無かったです。だいぶゆったりしながら主人公の過去や料理についてを聞き回るスローな探訪でした。いや、期待しすぎた自分が悪いのは重々承知なんですが、これ本当に91分か?と思うくらい長かったんです。特に後半の中弛み感はかなりのものでした。 細かい事を覚えていないくらい集中力が切れてしまったのもあり、豚がトリュフ取ってたなーくらいしか濃い記憶がありません。賞レースを騒がしているみたいなんですが…良さはあまり分かりませんでした。 鑑賞日 10/12 鑑賞時間 20:50〜22:25 座席 H-7
人間の生き方を描いた愛のドラマ
ニコラス・ケイジが最愛のブタを奪還する、
慟哭のリベンジスリラー!
このコピーが胸に突き刺さり映画館へ。
ここ数年のニコケイ主演作で一番好きです。
冒頭、陰影の効いた美しい森の中、一人と一匹。
俗世間から離れて暮らすニコケイとブタ。
幸せそうに尻尾を振る姿が印象的。
誘拐される際のブタの悲鳴は
まるで人間のようで心が掻き乱されます。
出血や身なりを気にせず奪還に突き進む姿に
最愛のブタを想うと、そんなことは瑣末なことで
再会が最優先されるべきだったのでしょう。
リベンジ・スリラーですがアクションはなく
人間の生き方を描いた愛のドラマです。
色々、語られない部分もありますが
そこは自分なりに物語りを紡がせて頂きます。
追伸:
ロブが豚肉料理も食べるのか
少し気になりした。
シネマカリテ満席でした!
ロブを演じたニコケイが、役にはまり過ぎ〜彼も監督も天才か〜!勝手にジョンウィックみたいな無双を想像していたのですが....あれ?!んん!?そうだったのか〜(;゚Д゚)!という感じです。観終わった後、じわじわ感動が...傑作でした🐷ブヒ!
サスペンススリラーかと思ったら
味覚と生で結んだヒューマンドラマでした。 ブタは奥さん?って感じでもなし、子供はいなそうだから子供の代わりでもなし…そうだった愛だった! 平日の昼間なのに満員御礼!
いつものニコケイ主演のブチ切れリベンジアクションかと思ってたら、思い出の料理を巡るまさかのお料理ヒューマンドラマ!?笑
ポスターとかあらすじから、こっちが勝手に予想していた映画とは全然違いました。
普通ニコケイ主演だったらブタを奪われた男が怒り狂うブチ切れリベンジアクションだと思うじゃないですか?
ただこの映画のニコケイは全然ブチ切れない。
抑制の効いた演技で名優の佇まいすら感じさせるニコケイ。
ニコケイこうゆう演技も出来るのか〜って感心しながらいつブチ切れるのか期待しながら観ていたんですが、中盤になっても一向にブチ切れないニコケイを見てあれっ?もしかしてこの映画って普通にシリアスなストーリーのやつ?ってやっと気付き始めました。
ブタを奪われたニコケイが怒り狂うブチ切れリベンジアクションかと勝手に思い込んでたので、まさかのお料理ヒューマンドラマだったのでかなり面食らいました。
各パートのタイトルが料理名だったので、ニコケイにリベンジされた相手が料理名にちなんだ方法で殺されるんじゃないかって期待してたんですけどね、、
勝手に期待したこっちが悪いんでしょうけど、もっと宣伝の方法を考えた方が良いような気がしました。
豚がもう少し…
一緒に生活していた豚への愛情は解るが、
一介のシェフ崩れが顔役に対抗して豚探し、
結局豚は最初の誘拐シーンの登場だけ、
PIGというタイトルはちと大袈裟かな。
なんとなく見終わった後でジョンウィック
を思い出したけど、アクションないしストーリー
性もない。
やっぱB級か。
泣けるニコラス・ケイジ
「PIG ピッグ」まさか、ニコラス・ケイジで泣くとは思わなかった。観ていて思い出したのは、ミッキーロークの「レスラー」なんだけど、決してマッチョイズムには走らず、全てが終わってしまった男の悲哀を描いていた。全てが終わってからも、ささやかな出会いと再会と共に人生は続く。
不思議な魅力の映画 色んな意味で切ない余韻が残る 豚さん取り返して...
不思議な魅力の映画 色んな意味で切ない余韻が残る 豚さん取り返して、はい、終わり! だと思ってたら全く違った。
愛の話
アマプラで観た『ウィリーズ・ワンダーランド』 の印象が残っていて、てっきりニコラス・ケイジがブタのために人間をひき肉にしていく話かと期待して行ったのですけれども、違いました。 愛の話でした。 豚は友達というより、主人公唯一の家族・子どものような存在かつ、亡くなった奥さんの思い出も重なっているというもので、溺愛なんてものじゃなく、生きがいって位置づけでしたね。 奥さんの死後は隠遁していたが、過去街の名士だった頃の人脈を使って、豚を誘拐した犯人を見つけ出すという、どちらかといえば探偵ものの趣きでした。 暴力表現的には物足りないままでしたが、犯人もまた愛ゆえの行動で、やるせなく、しっとりいい話でした。
ロブドピッグ
俗世を離れ、森でトリュフハンターとしてブタと暮らす男ロブ。ある日大切なブタを盗まれたことから、トリュフバイヤーのアミールと共に情報を集めブタを探す物語。 カリコレ作品で観に行きましたが、超満席‼こりゃきっと上映延長されますな。 さておき、終始静かな雰囲気で描かれた作品。解説によるとリベンジスリラーとのことだが、ドラマ作品といった感じではないかな? 盗まれたブタの情報を集めながら動いているのはわかるが、言葉数も少ないし雰囲気だけで状況を察するには少々難しいかも。 盗んだ奴らをぶっ飛ばすわけでもなく、何か訳を抱えている様子のロブが、昔過ごしていた町や人を訪ねていき、少しずつ過去があぶり出されていく様子は切なくも胸に響くし、シェフとの会話シーンは個人的にワタクシにもグサりと刺さるセリフだったな・・・。 まぁ、どうでも良いがまずは血を拭きましょうよ。周りも気にしてないのが凄いw ただブタが盗まれたというだけでなく、ロブ自身の問題やアミールを始めとする周囲の人の背景も深みがあり、ここの所怪作(?)にしか出てないイメージだったケイジ氏の演技が逆に新鮮に感じた。 全体を通し、ロブとアミールを中心に、商売だけのつながりに見えた2人にも相通ずる姿が垣間見え・・・アミールも自身の問題があったからこそ、ロブの気持ちが痛く解り、申し訳なく思ったのかな。 期待していたリベンジスリラー的なモノとは全然違ったが、いち映画祭作品の中でも満席になるのは充分理解できる内容だった。 ・・・ただ、とにかくゆった~りな作品なので、本当に90分だったの!?と思うくらいになが~く感じた。
『トム・ヤム・クン!』かと思ったら強烈な個性を孕んだ『ジョン・ウィック』ミーツ『美味しんぼ』でした
オレゴン州郊外の森で暮らす孤独な男ロブが豚を取り返す話なので『トム・ヤム・クン!』みたいな映画かなと勝手に想像していて、実際『トム・ヤム・クン!』みたいな滑り出しですが、ほぼ前触れもなくシャンハイ・トンネルと思しき地下世界が登場したところで『ジョン・ウィック』のような禍々しさを纏います。ロブの正体を悟ったトリュフの買取業者アミールがロブと行動を共にするうちに自身の記憶に刻まれたある出来事に引き戻され、奇妙な友情で結ばれた二人が豚を取り戻すために打って出る行動に度肝を抜かれ、そこからは全くもって異なる味わいの物語に変貌、終幕を飾る歌声に胸を掻きむしられます・・・これは傑作です。 生き急ぐかのように主演作を量産するニコラス・ケイジのフィルモグラフィはもはや追いかけるのが困難ですが、本作で見せる凄まじいまでの存在感はその集大成とも言えるもの。これが長編監督デビューだという新人マイケル・サルノスキ、ポートランドの歴史にも踏み込んで低予算を補って余りある独特の空気感を観客の脳裏にコッテリと塗りつける手腕に圧倒されました。 カリコレ2022での限定公開ですが、これはもっと広い規模で上映されて然るべき重要な作品。ニコラス・ケイジの代表作になったと思います。
異次元の着地
久々に演技らしい演技を見せてくれたニコラス・ケイジ。殴られても、コケにされても菩薩の表情を変えない。これは長い前フリですよねケイジ様。相方のトリュフバイヤー役は、『ヘレディタリー/継承』のアレックス・ウルフだし、期待は高まるばかり。 目を開けているのも限界に近づいたところで、異次元の着地を見せてくれました。全米の批評家を惑わせただけあって、もとい、絶賛させただけあって、ものすごい余韻があります。 私は完全に置いてけぼりを喰らいましたが、ますますニコラス・ケイジから目が離せません。
ニコケイは200年後も変わらないクラシック音楽みたいな存在だ!!
だからカーステでラジオの解説なんて聞く必要ない!彼が本当に消さずに最後まで聴くべき=向き合うべきなのは… 大切な人を失った人々の再生への過程を描いた思いがけず深いドラマで、淡々と静かに沁み入る、いい映画だった ---「豚を強奪されたニコケイが…」とまで書くと、自ずと『マンディ/地獄のロードウォーリアー』のような壮絶なニコケイ(ハイテンション演技)フォーマット復讐劇を想像してニヤリとしてしまうハード・ニコケイファンも多いだろうが、そういう予想の斜め上というか、気持ちいい意味での肩透かしを食らう良作だった。『マンディ』とも『グランド・ジョー』とも違うけど、まさかの『ジョン・ウィック』ミーツ・テレ東深夜系グルメ(に付随する人と人との心の交流)ドラマからの『マネーボール』? 目を背け気丈に平然と振る舞ってきたのに突如襲いかかってくる哀しみ、喪失。その中で豚という存在は失くしたもの、取り返しのつかないものに対する一種代替/精神的支柱のようにも思えた。おまけに"形振り構わず自分の本当に好きなことをしろ"、という『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデンみたいな普遍的メッセージを届けてくれるし、それは何よりある仕事から名の通る存在から一転、世俗から離れた暮らしを始めて、作中では形振り構わず、人の目など気にせず愛豚を探し回る主人公自身に言えること。つまりそれ自体が本作の根幹を貫くテーマの一つとも言える。けど、それが全てではなさそうな…。そんな余韻がエンドまで静かに沁み入る。 P.S. …とは書いたものの隣の席のお洒落ボーイが始終意味の分からないところで笑っていて怖かった。やっぱりクソ客マグネットなのかな ♪I'm on Fire / Bruce Springsteen
ブタさんかわいい
観て良かった〜。館内激混みになりそうな気配(実際にsold outした)だったので、行くかどうしようか迷いましたが、思い切って行って良かったです。最近のニコラスケイジに関しては、良い噂を全然聴かなくなっていたので、役者としてもう終わってしまったのかと思ってましたが、全然!そんな事をなく凄く良かったです。シェフのデレクに対する語りかけは刮目してしまいました。セリフは相当に削ってあって余白の多い映画ですが、それが逆に心地良かったです。
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