ミラベルと魔法だらけの家のレビュー・感想・評価
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魔法を超える奇跡の力(ギフト)
昨年末に公開されたばかりのディズニー・アニメ最新作を、U-NEXTで発見!
見たかったので、早速見たね。
ディズニー長編アニメ第60作目でもある本作。
先頃発表されたゴールデン・グローブ賞でアニメ映画賞を受賞。現在賞レースでも軒並みノミネートされるなど、善戦。オスカーのアニメ映画賞ノミネートはほぼ確実。
ディズニーにとって、2021年の自信作!
さてさて、その内容とMY感想は…
ディズニーの王道“魔法”と最近のディズニーの系統“多様化”。
舞台は南米コロンビア。
その奥地にある町、“エンカント”。
その町に住むある家族と不思議な家。
魔法の家と、家族全員が魔法の力を持っているのです…。
この家族“マドリガル家”の子供たちは、5歳の誕生日を迎えると家“カシータ”から“魔法の才能(=ギフト)”をプレゼントされる。
一人一人が違う才能。料理で人を癒せたり、天気を操る事が出来たり、聴力が長けたり、変身能力、開花、怪力、動物と会話…。
厳格な祖母を家長とし、個性的でユニークな面子の家族。
そして主人公は、三姉妹の一番下、ミラベル。
冒頭は彼女が歌って踊るミュージカル。
ラテンのノリ弾ける陽気さ、楽しさに引き込まれる。
それもその筈、楽曲を手掛けたのはまたしてもリン=マニュエル・ミランダ。
ノリノリの楽曲、コミカルな楽曲、胸に響く楽曲…いずれも素晴らしい。
さて、そんなミランダの“ギフト”は…?
やっぱり、歌…?
NO!
実は彼女だけ家族の中で、ギフトを与えられなかった。
大抵ディズニー主人公というと“特別”な場合が多いが、逆の発想が面白い。
日本にはアラレちゃんがいるが、ディズニー・ヒロイン初のメガネっ娘なんだとか。
地味で、歴代ディズニー・ヒロインの中でもとりわけカワイイ/美少女でもない。
でも、全部引っ括めてそれが狙いなのだ。
自分だけギフトを貰えなかった事にコンプレックスを抱きつつも、家族の一員として明るく過ごすミラベル。
…が、時々空回り。それもこれもギフトを持たない分、家族の役に立ちたい気持ちから。
だけど、家長の祖母はミラベルの“空回り”に眉を潜める。
家族全員に厳しいおばあちゃんだけど、ミラベルには特に。
ギフトを与えられなかったから、ひょっとしておばあちゃんは私の事を恥に思ってる…?
長姉の婚約。ちなみに、完璧美人の長姉とは折り合いが悪い。
そんな中ミラベルは、カシータに亀裂が入る様を目撃する。
さらに、家族の魔法の力が弱まったり、異変が…。
何かが起きてる…!
家族の中の“事情通”から話を聞く。
不吉な予知能力を持っていたおじの存在…。
家のとある場所へ。魔法の家なので、家族各々ドアを開けると、不思議な世界。
ミラベルが向かったのは、禁じられたおじの部屋。砂だらけの遺跡のような広い空間。
そこであるものを見つける。それに映し出された“ヴィジョン”を見て、驚愕。
今にも崩れそうなカシータと、自分の姿が…。
カシータの亀裂や家族の魔法の力が弱まっている原因って…?
それが元で長姉の婚約をメチャクチャにしてしまう。
祖母からは決定的に大目玉。
やっぱり、祖母は私だけに厳しい…?
カシータの亀裂や家族の魔法の力の弱まった原因は、私…?
疎外感。
私は家族に必要とされていない…?
だからそもそも、カシータは私にギフトを与えなかったの…?
それでも私は家族を愛している。
カシータや家族の危機を救おうとする。
そんな彼女の前に現れたのは…
失踪した筈のおじ。
家族の中でも町の人々の間でも話をする事すらタブーとされている恐ろしい存在…。
と思っていたら、とてもそうには見えない。
失踪したのではなく、誰にも見つかる事なく家の中に隠れ住んでいた。ネズミと一緒に。
そう、少々風変わりな性格のおじさん。
だけどそれは、家族を愛しているから。
家族の前から姿を消したのも、家から離れられないのも。
矛盾しているかもしれないけど、本当は優しいおじさん。
ミラベルとおじさんは似通っている所がある。
家族に対して負い目を感じている。
自分自身が抱えるコンプレックス。
それでも家族を愛している。
おじからの助言を得て、見つけたカシータと家族を危機から救う方法。
ところが…
カシータと家族を危機に晒していたのは意外な人物。
勿論本人は知らずの内に。
本人は家族を守る為に、必要以上に厳しくなり過ぎていたのだ。
言うまでもないだろう。祖母。
一見仲良く幸せそうに見えるマドリガル家だが、実は各々もコンプレックスを抱いていた。
完璧ではなかった家族。カシータの亀裂はその表れか。皮肉なものだ。
ミラベルと祖母は激しく口論。本音をぶつける。
家長体制、束縛、しきたりから脱する。
今を生きる自立した女性像。
二人の衝突が取り返しの付かない事態を招く…。
カシータや家族を危機に晒したのは、やはり私…。自分を責めるミラベル。
そんな彼女に歩む祖母。また孫娘の失態を責めるのかと思いきや、自分を責める。
今、気付いた。こうなってしまったのは私のせい。私が厳しくし過ぎたから。
祖母が語る過去。祖父との出会い、祖父の死、エンカントの始まり、守ると誓った家族、その誓いのカシータ…。
このシーンは本作のハイライト。さすがに目頭熱くなるものがあった。
カラフルで美しい映像。楽曲は先述の通り。
楽しさと感動とメッセージ。
安心して見れるディズニー良作。
…しかし正直、ずば抜けて面白く、期待を上回るってほどではなかった。
話ももう一山もう一展開あるかと思ったら…。ちと可もなく不可もなくだった。
ミラベル一人が何故ギフトを与えられなかったのか、その理由も釈然としない。
しかしそれは、ギフトを持たなくとも自分の大いなる愛で家族を一つにする。
それがカシータには分かっていた。
そう解釈したい。
失ったものは大きい。
でも、改めて分かり得たものも大きい。
失ったのなら、また見つけ出せばいい。
壊れたのなら、また直せばいい。
そうやって出来た奇跡こそ、本当の魔法。
いや、魔法を超える奇跡の力(=ギフト)。
エンカント、カシータ、そしてマドリガル家!
※2024年1月21日、Disney+にて再見。採点と印象、ちょい修正。
曲は最高
字幕と吹き替えをDisney +で視聴。
曲は大好きでキャラクターもどの子も個性があってとても良い
ルイーサが一番好き、アントニオかわいすぎかな??
でもおばあちゃんが差別的な思考で正直キツい
あそこまで崩壊してしまった家族が仲良しに戻るなんてちょっとご都合良すぎ?ミラベルがいい子すぎる。ブルーノいい人すぎる。
ギフトも最終的に元に戻ってしまうのでどうなの?と疑問に思う。これがディズニーファンタジーか
おばあちゃん子の私だからおばあちゃんキャラがキツいのは無理だっただけかもしれない
原題: Encanto
魔法の力を授かった家族の中で唯一魔法の力を持ってない主人公のミラベル。
魔法の家、家族の魔法の力が弱まっている事を知りそれを止める為に行動していく。
といった内容。
ミュージカル形式で進む。
映像も音楽もさすがディズニーといった感じ。
カラフルで色鮮やか、音楽はディズニーでは少し珍しい?(自分の知識が少ないだけかも)南米系の音楽が多めで新鮮。
だけどストーリーに特に捻りが無いというか見たまんまの展開なので少し物足りなさを感じた。
魔法の力を持った者も持たない者もそれぞれ悩みを抱えている。
皆を守るために頑張ってきたおばあさんの気持ちも分かる。
魔法の力を無くしたことで大切なモノは何かと気づく流れは良かったと思うが、
結局魔法の力を取り戻したことに少し不満が残った。
全体的な雰囲気は明るくコミカルなシーンも多いので子どもには楽しめる作品だと思う。
キャラも全員個性的だったし、
相変わらず映像は素敵 音楽も素敵!
だったけど・・・ストーリーが理解できないところが多かったかも。
おばあちゃんが皆に厳しくして皆が辛い思いをするようになったから、なにかの力がミラベルに魔法を使えなくさせてミラベルの大切さに気づかせたって話なの?
おばあちゃんとミラベルを分かち合わせる(家族が表面上の付き合いじゃなくさせる)が目的の映画だったのかなあ。
あと歌に情報が詰まってるから、歌詞が分からない(聞き取れない)と分からないかも
そんで最後にドア付けたら魔法復活!ミラベルも力を!って感じだったけどその魔法は何?
ミラベルは自分のせいで家が壊れた→手を取り合って建て直しちゃえばいいじゃん♪♪っていうメンタルの強さ。弱いんだか強いんだか
なーんかスッキリ面白かった!ってならなかったのが残念。
頑張ってる人にぜひ見てほしい映画
古き良きディズニーらしい王子様と結婚やったね!ハッピーエンド!ではなく、アナ雪に続き家族の『絆』がメインの映画と感じました。
同じ家族ものとしてはリメンバーミーにテイストが似てた気がします。
ミラベルの奮闘もメインですが歌に込められた意味を探してくとさらに泣けてしまいました。
昨年11月公開されたこの映画ですが『さすがディズニー』と言いたくなるレベルのものでした。アナ雪2よりもさらに3Dアニメーションが綺麗になりヌルヌル動く感じや踊った時のレース、動物の毛並みなどあらゆるところに2Dの良さが進展した感じとなっていてより作品に惹き込まれやすかったです。
動きはディズニーらしさがとてもあり2D映画『プリンセスと魔法のキス』のよりリアルに再現されたアニメーションって感じです。
ミュージカル調は変わってなかったですがそこでの主人公の悩みや苦しみをより分かりやすく説明できやすいのかな?とおもいました。
ただ他のレビューにも書いてあるように小さなお子様にはあまり向いてないかもしれません。
今まで感情を汲み取ってくれていた『家』が崩れていくシーンや心情がメインの映画のため怖いなと感じたり、よくわかんないで終わるかもしれません。(ポカフォンタスやノートルダムの鐘よりはわかりやすいですが……)なので内容がほとんどわかるおすすめの方は中学~高校生以上くらいではないでしょうか?
ですがなんとなくディズニーのわかりやすいミュージックやセリフで汲み取れるので家族で見るのもいいですが小さなお子様と見るなら映画館よりDisney+を使用して金曜ロードショー的な感じで見るといいと思います
色々あって疲れた。頑張りすぎて疲れた。
そんな方に是非ともおすすめしたい作品です。
内容や映像ともに素晴らしく思わず涙がこぼれるそんな作品だと思います。
まるでどこかの独裁国家みたい
まず英題はエンカント。土地の名前です。
作中でもずっとエンカントと歌っていて思わず調べました^_^;
エンカントそんなに重要なのか…と
この話は魔法の家の話ではなく国(土地)の話だったのか?と気付きました。
以下勝手な解釈です
おばあちゃんはその国の統治者…魔法(権力)を使って国の人々に富みを与えています。
おばあちゃんは自分の型にハマる者には優しく、ミラベルのように型にハマらない者は除外します。
イザベラはおばあちゃんに決められた人と結婚させられそうになり、力ないものは存在はなく、本当の事を予言したものは除外させられる。そんな力でねじ伏せるような国は段々危うくなっていきます。
まるで専制主義を連想させられました。
ミラベルはその国を継ぐものでしたが、おばあちゃんはまだ権力を誇示したい。だから扉が消えたのかなと思いました。
そのおばあちゃんもミラベルによって原点に帰り統治者からおります。最初はおばあちゃんも家族を国を守りたい一心だったのが、いつのまにか自分勝手な権力者になっていったんだと思います。
ミラベルの様に人に寄り添える国であろう。自分が自分でいられる国であるようにと、そんなメッセージが込められているのかなと思いました
普通
特にここが凄かったって言う部分は無く、かと言ってダメでも無く。見てもいいのでは?って出来でした。
音楽もそんなに耳に残る曲は無かったかな。それが1番残念だったかな。
主人公が私が何とかしなきゃって立ち上がる部分がやや唐突に感じました。
誰しも期待に応えようと思ったり、それが重荷に感じたり、良かれと思ってやった事が逆効果だったり。
そういう経験は持っていると思うので共感できる部分はあるかと思います。
だからテーマとしては普遍的で悪くは無いんだけど、今回は話としてズンと来るほど素晴らしい出来では無かった。
最後に結局魔法は帰ってくるんだけど、魔法は復活しなくても良かったのでは無いかな、と思います。
完璧じゃなくてもいい!!
映像も歌もさすがディズニーというかんじで今の時代に生まれて良かったー、!!となる映像美とクオリティ!
細かいところまでこだわってるんだろうなあというかんじでとても楽しくみれました。
ストーリーを通してメッセージ性があるのが毎回素晴らしいと思います。今回のテーマはきっと家族、自分ですね。
家族みんなそれぞれの魔法があるのにたいして主人公は唯一魔法が使えず、自分だけが落ちこぼれ、認めてもらえないと苦しんでいるところが本当に共感できて、ひたすら号泣ww最後まで号泣ww
日本に住んでると特に、周りの人と違うことは良くないものみたいな日常でも劣等感を覚えることがあります。
だからミラベルのあの認めてもらうんだ!っていう前向きな気持ちと行動力にすごく心打たれたし、家族も家族でみんなそれぞれの悩みや、プレッシャーがあって、でも全ては家族のためを思ってるっていうところもとても良かったです。
みんな同じく大事な人たちに愛されたい、認められたいと思うものです。そこでお互いを認め合えるか、許し合えるか、っていうのが家族と過ごしていくことのポイントだな〜って改めて思わせてくれました。みんな完璧じゃないですからね。
ミラベルのお父さんは最初から最後まで優しくて素敵でしたね〜みんなそれぞれの良さがありましたが、、
おばあちゃんさすがに意地悪描写すぎて終始悲しかった…話を聞こうともしてくれないの本当嫌ですからね…
お姉ちゃんとの掛け合いの謝って?の下りとかももう凄いリアルで憎たらしくてよかったですねwwあれがリアルな姉妹、兄弟だと思いますwww
まあ正直、街の人が「もういいんだ重荷をおろして〜♪」ってきたところはさすがに嘘やん?て思いましたが、ディズニーなので許しますww
ラテンな家族の無償の愛のお話
超よかった。
お話としては頭から結末まできれーにまとまる。さすがはディズニー。脱帽です。
が、しかし、3つは疑問が残りました。
- なぜ魔法は消えかかっていたのか/消えてしまったのか
- なぜミラベルには魔法が与えられなかったのか
- なぜラストで魔法は帰ってきたのか
なんとなくそれぞれに対して仮説はあるものの、この辺は次回作への伏線な気もする、または特にこの詳細を語る気はなくてただ家族の愛を描きたかっただけかもと思いました。
たぶん続編という話だと思います。乞うご期待
美しい色合いと歌声
ギフトを駆使して家族や街の人の役に立つ家族と、ギフトを与えられず、お手伝いすらもしなくて良いと言われてしまう主人公ミラベルとの関係が、事前に予告などで抱いていた「ミラベルにはギフトはないけど幸せに暮らしている」印象とはかなり異なりました。
あれは相当惨めになると思う。
可愛いアントニオが救いだろうけど、そんなアントニオにも、本人が心から楽しめる素晴らしいギフトが…
嬉しいけど悲しい、嬉しいのに羨ましい、そういう感じがとっても切なかったです。
でもギフトなんてなくても、勇気も身体能力もスゴいけどねミラベル。さすがディズニーの主役。
ラストのギフト復活あるかないかどうだろうと思ってたけど、ありでハッピーエンドだよねやっぱ。
あと、ゆめっちの歌声が思いのほか最高でした!
悪役がいないのに何度も泣け、幸せを感じるストーリーです
音楽、演出、声も素晴らしい。
今までのディズニー映画は一回観れば充分だったけど、これは何回も見たいのでDVD発売が楽しみでしょうがない!
テーマが分かりやすい映画
家族の中で1人だけ魔法を使えず劣等感を持っている主人公ーー
設定だけでしんどいなぁと思ってました。どうハッピーエンドにするのかなぁと。ミラベルだけ魔法が使えなかった理由や、なぜ魔法の家が壊れてしまったのか、ブルーノの予知になぜミラベルがいたのかなどが結局分からずじまいでモヤモヤ。
主題歌の歌詞が答えってことなのかな。「優しさこそが最大のギフト あなたはあなた」
製作者が(たぶん)伝えたかったことはわかりやすい!
素直に感動しました。
ミュージカル部分はさすがディズニー。すごく楽しかった!
リペアの力?
ミラベルは、例えば悩みや願いが山ほどある、普通の女子高生の感じ。メガネが可愛い。
終盤、ミラベルの魔法は? と考えて、まず「復活」「復興」の言葉が浮かびましたが、日々、自分を励ましつつ頑張っているミラベルならば、壊れ物の「修繕」ぐらいでいいのかなと思い直しました。
グランマがだんだん怖くなる
小さな町の活気の源になっているマドリガル家。家はカシータと言う名を持ち、一家の人たちに魔法を授ける大きな存在。祖母アルマーは子や孫の支柱となりつつ、カシータと街を守っている。
その祖母の責任感の強さが、娘や孫に大きなプレッシャーとして、いつしか重くのしかかっていた。魔法を得られなかったミラベルに至っては、アルマーとの距離がどんどん広がってしまっている。イサベラの結婚話が水に流れて、祖母の憤懣は頂点に達する。
魔力がだんだん弱くなる
アルマーが命に代えても守りたいカシータは人々の守護神ではあるけれど、その誕生には哀しい事件が絡んでいた。そして気づかぬうちに、カシータにも一家の心にも、亀裂が広がっていた。
頑張ろうとしても人は、重圧や寂しさや疲労から、少しずつ擦り減っていくものです。回復はもちろん出来ますが、耐えねばならない。
足取りはゆっくりと確かに
閉鎖されたエンカウントと言う世界の中心で、カシータは崩壊寸前だったと言うストーリーだった訳です。すぐに崩れる砂の部屋はその象徴だった。
傷つかないものはないから、割れた鏡を丁寧に繋ぎ合わせていく、ミラベルのリペアの力こそが明日に向かう魔法?
マドリガル家の中で、ミラベルにだけ魔法が授けられなかったのは何故? と言う問いには、特別な力に押し潰されない、普通の存在も必要だから……が答えになるのでしょうか。
持たない者の
悩みと同時に、持っている人の不安や悩みもありますね。これはなにも魔法に限った事では無いと思います。内容は少しミュージカル風になっています。ストーリーはどうせアニメであるなら、最後は苦難→劇的結末にしてても良かったかも。
考えれば考えるほど好きになる作品!
ラテンのリズムのミュージカルディズニー映画!!
公開を待ち望んでいました!!
いつも☆スコアは直感で付けているのですが、この映画は直感で☆が付けられない…!
感情移入しすぎて☆スコアがつけられません。
こんなに感情移入する映画は初めてです。
ミラベルにも家族たちにもみんなに感情移入しちゃって気持ちの整理が追いつかない…!
ファンタジーなのにリアルでどこか現実的で人間らしくて心に刺さる作品です。
何度も劇場に足を運び沢山の解釈をしたくなります。
少なくとももう一度、劇場に観に行く予定です。
魔法が無いミラベルも魔法のギフトを持ってる子達にも苦悩はある。
互いを認め支え合えば百万力!
寛大で優しい生まれ持った性格がミラベルのギフト!
"魔法"だけが"ギフト"じゃない。
ラテンのリズムでルンルンしちゃうミュージカルなディズニー映画が好きな人は楽しめるはず!
こんなに感情移入させられる映画にもなかなか出会えないので素晴らしい映画と出会えたと思います。
ただ、あまりにも感情移入しすぎて苦しかった。
感情移入はほどほどに…!
以下ネタバレ含みます。
ミラベル幼少期のギフト授与式。
まずあのシーンから辛かった。
大勢に期待をされて希望がいっぱいの小さい子供の心が打ち砕かれる。
リアルすぎて直視出来ませんでした。
時は経ち、子供から少女になったミラベルが家族を紹介する歌「ふしぎなマドリガル家」
明るいテンポの可愛い歌でミラベルがどんなに家族を愛しているかが伝わります。
それと同時に家族や街の人がミラベルに対してどんな扱いをしているかも伝わります。
幼い時からこんな扱いを受け続け、それでも家族を愛する心を持ち続けているミラベルが愛おしくも苦しくなります。
明るいテンポの可愛い曲だからこそ、強がって悲しさを隠すミラベルの心の強さと弱さが切ないです。
おばあちゃんも厳しく、姉達や親戚からも邪魔者扱い。
街の人も「魔法が授からなかった時はがっかりしたよー!」とか「ギフトがない人にプレゼント〜」とか嫌味が妙にリアル。
こういう言葉をかけてくる人いるよね…。
子供だから仕方ないにしても「ミラベルのギフトは?!」って詰め寄るのも見ていられない…。
おばあちゃんや姉や家族たちに冷たくされて、街の人にもあんなこと言われて、明るく元気に振る舞ってるミラベルの気持ちを考えてしまい苦しいです。
苦しすぎて胃痛までしてきました。
映画を見ていると自分がミラベルになったような気持ちになっていて、ミラベルと一緒に怒って悲しくなって動揺して…
冒頭の短時間でここまで入り込めるのは本当にすごい。
ミラベルの従兄弟のアントニオの魔法授与式で、アントニオが自分には魔法があるだろうか…と怖がって不安になっているところを慰めるミラベル。
アントニオがひとり部屋になっても寂しくないようにと、手作りのぬいぐるみをプレゼント。
ミラベルは魔法は使えない分、何かを手作りしたりするのは上手なんだろうな。
一人遊びが上手になってしまったんだろうな…切ない。
お部屋も刺繍糸とかたくさんあった。
アントニオの魔法授与式をミラベルは観るだけでも辛いだろうに、「怖いから一緒に来て」とアントニオに言われ手を繋ぎながら魔法の扉まで歩くシーン。
アントニオは悪気はなく、大好きなミラベルと歩いて勇気が欲しかったんだろうけど、どんな気持ちでミラベルは歩いたのだろうと想像すると恐ろしい。
でも、ミラベルの優しさでアントニオは救われたと思う。
ミラベルが魔法の家の異変に気がついて、忠告しても、魔法がないから注目してほしいための嘘扱い。
ミラベルの気持ちになりすぎて、具合が悪くなってきてしまい一度席を立とうか考えた程です。
もし家で観てたら途中でテレビの電源抜いてたかもしれない。
でも最後まで観続けてよかった。
ここからが本番…!!
親戚やお姉さんに家や魔法の異変について探りを入れ始めたら、段々と明らかになっていく、家族みんなの心情。
「力持ちの魔法が弱くなっている気がする!」と不安がるルイーサ。
魔法を持っているのに毎日、筋トレしている様子がチラリと写っていたストイックで努力家の彼女。
大きな筋肉で怖いもの無しに見える彼女が怖いのは自分が必要とされなくなること。
魔法があるのが当たり前になっている彼女は魔法がなくなって周りから失望されるのは怖いだろうな。
魔法がなくなったらどうしよう!という悩みはミラベルからしたら羨ましい悩みかもしれないけど話を聞いてあげるミラベルにルイーサも救われただろうな。
未来を透視する魔法を持ってるブルーノおじさんが魔法がなくなっている手掛かりを知ってるはずと失踪したブルーノを探すミラベル。
良いことも悪いことも透視できるから、悪いことを避けるように助言しても、嫌な人がられたブルーノ。
魔法を持っていても除け者のブルーノと魔法が無いから除け者のミラベル。
私ならどっちだったとしても引き篭もるし失踪するし家族を嫌いになる。
だけどこの2人とも家族が大好き。
なんだか似たもの同士な気がしちゃう。
ブルーノの透視を元に、ミラベルがイサベラとハグをしようとするシーン。
ミラベルのせいで婚約者との食事が台無しになった!とカンカンに怒っているイサベラは「何もかも完璧居ないといけない!」と気を張っていてプレッシャーでいつも怒っていた事が発覚。
「本当は好きな相手じゃないけど家族のために婚約もしてた!!」って…イサベラちゃん自分を犠牲にしすぎだよ…!!
ルイーサもイサベラもなんて最低な姉共!と思ってたのに!
ルイーサもイサベラも頑張り屋…!!好き…!!大好き!!!
頑張り屋だけどちょっと不器用な3人似てるな…さすが姉妹…。
何度も席を立とうか悩んだけど観てよかった!!
頑張れマドリガル3姉妹!!!
アナと雪の女王の姉妹とは真逆な雰囲気で喧嘩ばっかりで悪態つきまくるこの姉妹はリアルで良い…!と私の気持ちが最高潮な時に、おばあちゃんがミラベルに辛辣なシーンへ突入。
「ルイーサが不安になるのはミラベルのせい!」
「イサベラが騒いでるのはミラベルのせい!」
なんでもかんでもミラベルのせい!!
本当の家族の声を聞かずになんて酷いおばあちゃんなの!?と怒りでワナワナしていた時にミラベルの一言。
「こうなったのはおばあちゃんのせいじゃないの?!」
ミラベル、よく言った…!!頑張ったね!!ミラベル!心の中で拍手。
家は崩れ始め、みんなは家の外に逃げる中
ミラベルが必死に命かけて魔法の蝋燭を守りに家の中へ。
結果、蝋燭の火は消え、家も崩れ、ミラベルはしゃがみ込みます。
おばあちゃんはミラベルの心配の前に家の心配している様子。
住む場所がなくなり焦るのは当然だけど、ミラベルからしたら悲しいはず。
それに守りたかった物が守れなかったという怒りと悲しさでミラベルは自分にも落胆したはず。
それなのに、一言おばあちゃんの「ごめんなさいね…」で許してあげるミラベル寛大過ぎて、小さな事で怒ったりイライラしてる自分が恥ずかしくなりました。
最後、「魔法がない普通も特別!」という感じで、家族のギフトも無くなって家の魔法だけが残るのかと思ったら家族の魔法は戻ってきて、家族それぞれの魔法の扉も復活…。
ミラベルのドアには家族全員が出てきて家族の物になっている。
ミラベルには何もないの?と最初は困惑しましたが
魔法も特別なギフト。
魔法は無くても性格は特別なギフト。
何かを持っていてもいなくても皆んな悩むし努力する。
特別だけど特別なんてきっと無い。
家族への魔法が元通り戻ったのは、生まれ持った特別な能力もその人自身の大切な個性ということなんでしょう。
ミラベルには何もないのではなく
ミラベルの性格や人生が神様からのギフトで、魔法の家や家族含めてミラベルのドア(部屋・ギフト・魔法)と考えたらスゥと心が穏やかになりました。
都合よく解釈しすぎかもしれませんが…。
長く語った中で何度が書いたように、みんなミラベルの優しい性格に救われたはず。
その強さと寛大な"性格"がミラベルへのギフトなんだなと思う反面、ミラベルばっかりそんな可哀想な役目を引き受けるのはあんまりだよ…という気持ちもあります。
これから先の未来、ミラベルが幸せでありすように。
初見ではミラベルの気持ちになりすぎて、しっかり落ち着いて見られなかったので、最後まで知った状態でもう一度観たいです。
ミラベルは実は…
===考察===
ミラベルは実はギフト(能力)を授かっていたと思う。以下、個人的な考察です。
序盤の曲「ふしぎなマドリガル家」の歌詞に、「真心が奇跡の炎を次の世代へ繋げてゆくのです」とある。
奇跡の力の源は真心であり、祖母アルマ(もしくは命を呈した祖父ペドロ?)を起点として、子や孫たちにギフト(能力)が授けられてきた。
作中で祖母アルマの能力であるとは明言されなかったが、高い山に囲まれたエンカントや、魔法の家「カシータ」の存在がそれであったと考える。
家族や仲間を守りたいという祖母アルマの強い想いが、エンカントやカシータを創った。
ミラベルがギフトを授かる(こととなっていた)日、何も起きなかった、つまり、ギフトは授けられなかったように見えた。
だがこのとき、実は祖母の持つエンカントおよびカシータの能力がミラベルに継承されたと考える。そしてこの時点で祖母は能力を喪失した。
しかし、ミラベルに能力が継承されたことには、ミラベル本人を含め誰も気づいていない。
こう考えると、色々辻褄が合う。
ミラベルの心理状態(気分の浮き沈み)と魔法の力の強度に相関があるからだ。
ミラベルは普段明るく振る舞っているが、特別な能力を持った家族たちと自分を比較して、昔から劣等感を抱いていた。実は心に暗がりを持っている少女である。
従兄弟のアントニオが動物と会話できる能力を授かったとき、ミラベルは非常に強い嫉妬心・劣等感を持った。そしてカシータに大きなひび割れが生じた。
姉のイサベラが、ありのままの自分でいることの素晴らしさに気づき、イサベラと一緒にミラベルが喜ぶと、家族の能力が強まった。
そして、祖母アルマに対して「魔法の力が弱まっているのはおばあちゃんのせいだ」と強い不満を意見すると、ついにカシータは崩壊し、エンカントを守っていた周囲の山は割れた。
最終的には、ミラベルが自分の中の劣等感を克服し、家族への愛情が一層強くなると、エンカントやカシータは復活した。
劇中では一見、祖母アルマの心理状態が魔法の力に影響を及ぼしているようにも見えたが、明らかにミラベルの心理状態が影響している。
以上のように、ミラベルを含め、マドリガル家の皆ギフトを授かっていたのだと考える。
===ここから素直に感想===
他人と比較して劣等感を感じてしまう主人公を描くことはよくあるが、秀でているからこそ感じるプレッシャーや焦りなども描かれていたのが個人的によいなと思った。「私からこれを取ったら存在価値が無くなる・・」など、確かにそういうこともあるのだろうなと思った。
家族の食卓を見ながら、1枚の壁の向こうでブルーノがいつも自分用のテーブルで家族と同じタイミングで食事をしていたと思うと泣けた。
でも、終盤に「(魔法が無くても)仲間がいる゛よ!!!!」的なノリになって感動したのに、結局魔法が復活したので、「あ、やっぱ魔法はあったらあったで使いたいのね」となって少し興醒めした。
でも総合的にはおもしろかったし満足です。やっぱりディズニーのミュージカルアニメーション映画は好きです。ディズニー行きたくなりました。
在宅プリンセス
コロンビアの閉ざされた土地で代々不思議な力を受け継ぐマドリガル家で唯一力を授かれなかったミラベルが、一家の不思議な力を守るために奮闘する話。
まず、配信メインになってからディズニーアニメサボっていたので、本当に久しぶりに見て、ディズニー浴びたなぁ!という感じだった(笑)ミュージックシーンが楽しいのはもちろん、ちょっとびっくりさせるシーン(個人的に叔父さんが突然登場するシーン1番ディズニーらしかった、あの驚かせ方)まで、ディズニーで楽しかった。当たり前だけど(笑)
ただ、スケールとしては小さい話で、ミラベルは最後まで特別な力を手にすることは無いし、ほとんど家の中だけ(行方知れずの叔父さんすら家の中にいた)で話が進行する。その話も『フルハウス』とかのシットコム数話を切り取ったような、家族同士が喧嘩したりワチャワチャしたりするだけ。
それでもちゃんと話が面白いのは、家族や親戚のことって意外とよく知らなくて謎多いから。さらに何の能力もないミラベルが、ヒーローの象徴っぽいルイーサとプリンセスの象徴っぽいイサベラの心を溶かしていくという話の流れも好きだった。
ディズニー史上最も私たちに近い話と言っても良いんじゃないか。でも久しぶり劇場公開のみのディズニーアニメがこの規模かとは思っちゃった。家の中でも楽しいよっていう今作こそ、配信だけの時に出した方が良かったんじゃ(笑)
あとさ〜、ルイーサの日本語吹き替えゆめっちだったの最悪。ゆめっちの吹き替えが悪かったとかじゃなくて、本国の声優担当の人別に太ってる人じゃないから。分かるかなこの嫌な感じ!見た目がゴツいから、じゃあぽっちゃり女性芸能人使おうっていう感じがさ〜〜嫌だなあ。ディズニーの日本語吹き替えって脇の特徴的なキャラを毎回見た目に寄せすぎ。
叔父さんについては、エレカシ宮本とハリポタのスネイプ先生を足して2で割ったようなとても良いキャラをしていて好きでした。
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