レット・ゼム・オール・トークのレビュー・感想・評価

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4.5なにを撮っても映画になりますよという天才監督の確信。

2023年1月31日
PCから投稿

主演はメリル・ストリープ、キャンディス・バーゲン、ダイアン・ウィーストの大ベテラン三人と、中堅ジェンマ・チャンに若手のルーカス・ヘッジズ。ほかにも出演者はいるが、ほぼこの5人の物語であり、大筋は5人が豪華客船に乗って大西洋を横断する、というだけ。撮影隊はなるべく小規模にして、実際の旅客たちに混じってほとんどクルーズ旅行をしているように映画も撮ってしまったのだという。

船内の移動撮影は撮影監督でもあるソダーバーグ自身がカメラを持って(クレジットの名義はピーター・アンドリュース)、車いすに乗ってやったらしい。そんなミニマムな撮り方が似合う会話劇だが、ひとつひとつのショットが小憎たらしいくらいにキマっていて、センスの塊ですなあとシャッポを脱ぐしかない。

無駄を省いて効率よく映画を撮る名人であるソダーバーグが、もはやどんな実験的なやり方でも格調のある作品が作れてしまうという証明であり、デッドパンなブラックコメディとしても秀逸。

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村山章

4.0人生をどう終わらせるのか

2022年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

メリル・ストリープがスティーブン・ソダーバーグ監督といつの間にか素晴らしい作品を作っていた。イギリスの権威ある賞の授賞式に出席するために豪華客船に乗ることになった人気作家が、何十年も会っていない旧友2人と甥を誘う。旧友2人は、どうして今さらになって旅行に招かれたのはわかりかねている。物語は、彼女たち3人の長年のわだかまりが船の上で解けていくのかという点と、主人公の作家に秘密で船に乗り込んだ編集者と主人公の甥の恋の行方が同時に進行していく。その他、人気作家も同じ船に乗り合わせていて、限られた空間の船上でいくつもの人間が交錯していく。穏やかだけど、奇妙な緊張感のある物語にユーモアも交えながら人生の晩年のあり方を考えさせてくれる内容になっている。
何事も仰々しく起こりはしないがスリリングな作品だ。即興芝居の効果でどこに転がるかわからない人間模様に人生のリアルな一断面を感じる。名優たちの軽やかな芝居が大変に見ごたえがある。

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杉本穂高

3.5【有名女流作家が、30年振りに旧友を授賞式へのクルーズに誘った訳。今作は鑑賞側にイロイロな解釈を委ねる作品である。驚くのは今作が、出演者が即興演技をした事である。流石、名優たちであるなあ。】

2023年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー 的を隠したまま旧友たちとクルーズ旅行をする女性小説家、アリス(メリル・ストリープ)の複雑な心情を描いたドラマ ー

■世界的に評価されている小説家のアリス・ヒューズは、また新たな文学賞を受賞し、豪華客船で式典が開かれるイギリスに向かうことに。
 同伴に甥のタイラー(ルーカス・ヘッジズ)や旧友たちロバータ(キャンディス・バーゲン)、スーザン(ダイアン・ウィースト)を招待するが、旧友たちと最後に会ったのは30年以上前。
 彼女が旧友たちを誘った理由とは。

◆感想

・これだけ、豪華なキャスティングで劇場公開されなかった作品。
ー で、面白くないかと言うと、面白い。-

・資料によると、メリル・ストリープの出演料が25セント!とあるが、ホントかな!!

■これは、私の勝手な解釈であるが、余命僅かなアリス(これは、後半明らかになる。彼女の部屋に出入りしていた男性は、ミッチェル医師である。)が、自身のベストセラー”オールウエイズ・ネバー”の題材にしたために、人生を台無しにしたロバータに対する贖罪と、逆にロバータとスーザンをネタにして続編を描こうとした作品かな、と思ったのである。
 でなければ、彼女がロバータとスーザンとは、夕食しか共にしなかった姿(前半)の説明が付かない。

・アリスの甥のタイラー(ルーカス・ヘッジズ)は本当に彼女の甥だったのかな、あの多数のタイラーの幼き頃からの写真がアリスの部屋に在った理由。

<今作は、観る側にイロイロな推測をさせる面白き作品である。そして驚くのは今作が、スティーブン・ソダーバーグの練った脚本ではなく、別の人が作った大枠の中で出演者が即興演技をした事である。流石、名優たちであるなあ。>

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NOBU

5.0航海の行く先は

2023年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

何から何まで最高の映画体験だった。
一つの町を丸ごと乗せられるような客船には、
美味しい食べ物も、快適に過ごすための施設も、
ついでに階級差だってある。

そして前にしか進めない巨大な船は、まるで人生そのもの。
乗ってしまえば否応なく目的地まで連れていかれ、
その過程は自由なようでいて制限もあり
人との関わりは”コントロール”が効かないっていう。

”航海”の先に何があったとしても、
一つ一つの出来事に価値がある。
人生は終わりがあるからこそ美しい。

後々まで心に残りそうな、とても良い作品だった。

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mar

4.0ソダーバーグだったのか。メリル・ストリープの中でもいい感じだけど、...

2022年1月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ソダーバーグだったのか。メリル・ストリープの中でもいい感じだけど、ソダーバーグらしく、中折れっぽい。友人関係もぐちゃぐちゃだし、リアリティがあるといってもあまりにぐだぐだ。何で、船で男漁りしかしてないんだろう。

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えみり