「製作者このゲーム好きじゃないでしょ」モンスターハンター レジェンド・オブ・ザ・ギルド kekeさんの映画レビュー(感想・評価)
製作者このゲーム好きじゃないでしょ
なんでこんなの作ろうと思ったんだろう。
自分が感じた問題点を挙げておく。
1.詰め込みすぎ
絶えず喋るのはいいけど映像がそれに追いついていないというか、
映像にしきれなかったのをとにかく喋りでカバーしているように感じる。
そのわりにダジャレ連発したり物語と関係無い会話や動きで無駄に情報量が多い。
2.変わった価値観
主人公、出会い頭のハンターに「むやみにモンスターを殺すな」と怒られ、自然保護の話になる。
モンハンにそんなルール持ち出されたら破綻しないか…?
しかも主人公は別に好き勝手に殺してるわけじゃないんだが。
モンスターを狩らないと生活できないだろうに。
と言いつつ主人公がまともかと言えば決してそうではないので擁護できない。見てもらえれば分かるがなぜそんな行動を?という場面が多々ある。
3.地味
「レジェンド・オブ・ザ・ギルド」
というタイトルのわりには、ものすごい辺境の山村あたりですべてが完結する。
主人公を見ていても何が伝説につながるのか分からない。
ナナ・テスカトリを倒したことが仮に伝説につながるとしてもこの映像からは伝わらなかった。
全体を通してちょこまか動いたり逃げまくったりして時間だけが過ぎていく。
斬ったときの感触も「ぱすぱすッ」。
撃龍槍当たっても「ガッ」で、致命傷のごとく倒れる。
主人公の攻撃ほとんど当たらず。
ナナテスの顔面を蹴る→斬撃よりも痛そうにしてる。ありえん。
大型モンスターがいくつか出てくるけど、こんなに詰め込むならナナ・テスカトリ1体に集中した方が良かった気がする。ハンターもそいつをずっと追ってるとか言ってたし。
焦ってモタモタして撃龍槍が壊されて失敗するのも駄目。
「ゲームをリアルにしたらこんな風にうまくいきませんよ」ってのを見せられてる感じ。ゲームの映画化にそんなの求めてない。
4.B級映画のお約束
・攻撃されるまでじっとしている
・超高温で燃やされながら「うわあああー!」
・次のコマでは仲間の死が無かったかのように意気揚々
5.ラスト
なんと最後は武器で倒さずに「自然との調和だ!」とか言って水攻めでどっかに流して倒したことになる。
結局村はめちゃくちゃに破壊されたのに、主人公は目もくれずにハンターに付いていってエンディング。
もう好きにして。