沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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期待し過ぎたかな
今までとは少し違う作品
原作を読んでいないため、違いは分かりませんが面白かったです。いつもより湯川先生が感情を表に出しており、すぐに捜査に加わってくれた印象があります。物理は全然関係なかったですね。
新倉妻は危ない人だなという印象を受けました。そして夫は献身的すぎますし、度を超えていると思います。蓮沼は本当は悪いことをしていないのかなと一瞬騙されましたが本当に悪人でした。東野作品には珍しく、殺害の理由も短絡的に感じました。共犯で全員、蓮沼殺害に向かっていましたが一人くらい止める人が出てきても良いのではと思ったのと、新倉妻が自己中過ぎて呆れました。
また、最後草薙刑事になにかあったのかなと思うような描き方でしたが原作はどうなのでしょうか。
沈黙は必ずしも金ならず
タイトルを見て、更に予告編を十数度観て、
ああこれは〔オリエント急行殺人事件〕のパターンだなと検討を付ける。
が、それでは、実際にはトリックや構成の三割程度しか
予想できてはおらず。
さすがに『東野圭吾』だけあり、
凡百な組み立てに堕することはなく、
鑑賞者や読者を惑わせるレッド・へリングを巧く織り込みながら、
裏をかく手管の冴えは変わらず素晴らしい。
「パレード」との単語にも二重の、
「沈黙」に至っては三重の意味付けが成されていたことにも
鑑賞後驚く。
十五年前の幼女殺人、
そして三年前の少女殺人。
両方の事件で犯人と目された容疑者は、
取り調べ時に完黙を貫き通し、
裁判で無罪、或いは保釈となってしまう。
ところが、地域の商店街の催事パレードの日、
件の容疑者が変死体で発見され、
警察は少女の親族やその周囲の人物が犯人ではないかと検討を付けるのだが、
全員にアリバイが存在し、捜査は行き詰まる。
そこからが『ガリレオ/湯川学(福山雅治)』の面目躍如は常の通り。
解決に向かい邁進する。
ただ今回は、語り口の緩急にややのキレの悪さがが見られ。
とりわけ殺人のトリックを見破るまでの過程が性急に過ぎる印象。
人間ドラマを厚めにするためのやむを得ぬ仕儀との認識も、
推理をする過程のダイナミズムをかなり損なってしまっており。
またそのドラマ部分も、シリーズに通底する、殺人を犯さざるを得なかった理由と
それに付随する悲哀が、少々浅薄。
もっともこれは〔容疑者Xの献身(2008年)〕の圧倒的な絶望と救済、
それに対する情愛を見てしまっているからの比較で
本作単体であれば、そこまで目くじらを立てることはないかもしれぬ。
映画化三作品では
〔容疑者Xの献身〕>〔沈黙のパレード〕>〔真夏の方程式〕の順の出来か。
劇場版では1番
名探偵湯川
もはやガリレオではない。
先週末のかなりお粗末な前振りドラマを観てかなりハードルを下げて行ったつもりだったが、
それでも何度も吐息が漏れた。
教授になったとかいう湯川の劣化ぶりが痛々しく直視できなかった。
天才物理学者の面影はもはやなく、ただのお節介な大学教授でしかなかった。
以前から映画ではその傾向がありがちだったが、今回ここに極まれり。
マストアイテムだった数式を羅列する場面もなく、すっかり老いたなと感じた。
柴咲や北村が年相応に味わい深くなっているのと対照的だった。
ストーリーもサスペンス要素はほとんどなく、ほぼ人情ドラマ。
その分被害者家族を取り巻く仲間たちには心打たれたが、それだけでは物足りない。
妻は面白かったと言っていたので、
続編があれば付き合ってみるかもしれないが進んでは行くまい。
久しぶりの映画版ガリレオ
容疑者X、真夏の方程式に続く久しぶりの映画版ガリレオです。柴咲コウさん演じる内海復活にも期待しつつ鑑賞しました。原作未読です。
映画版ガリレオは湯川先生が主役じゃなくて容疑者Xの時の堤さんのようにストーリーの主軸となる人がいますよね。本作では草薙さんだったように思います。
ずんの飯尾さん、めちゃくちゃ良かったです。あと酒向さんも。大切な存在を奪われた人同士の悲しみが伝わってきたというか…ラストシーンのゴミ回収の場面、あの小さな女の子に姪っ子の姿を重ねて見たのでしょうか。涙がこぼれました。
真犯人がわかってからはちょっと薄かったというか。え、そんなことでそうなっちゃうの?って感じで。
エンディングで一作目、二作目のシーンが流れますが、柴咲コウさんはホント変わらない!
福山さんもお若い!素敵な歳の重ね方をされてるな、と。
次回作はあるのかな?期待してます。
実にせつない🥲
北村一輝氏のガリレオスピンオフ
根本的な疑問あり
以下根本的な疑問を感じた。
①物理学等を使った謎解き要素が薄く、湯川先生が出てくる必要性が感じられない。湯川先生のかかわりも、お店の常連?(そう言えるか疑問)だったというほかになく、関連は極めて薄い。警察もっと頑張れ。
②パレードの日に犯罪を実行する必要があったのか、何人もリレーして実行する必要があったのか疑問。結局犯行道具の運搬の足がついてしまっているし、無駄に複雑に運搬したと感じる。
③椎名桔平は最後「沈黙」を貫くことがメリットではなかったか?個人としても殺人罪に切り替えられないというメリットがあるほか、奥さんとの関係でも、髪飾りに血痕がついていない段階で奥さんが殺害したわけではないとわかり、自らが手を下した男が結果として歌手志望の女性を殺害していたことには変わりないのだから。その時点で奥さんは悔恨の情を抱いて以後生きていく必要はないと思われる。最後の捻り要素がかえって物語を破綻させたようにも思う。
④第一の事件の真相は全く触れられず、もやもや。伏線として利用できなかったのか。同居人が遺族だったというのも、あまり有効な活用法とは思われない。
⑤歌手を目指していた女の子が椎名奥さんに対して公園にて突如感情的かつ無礼な発言をし、それが事故に繋がるシーンの違和感。
以上、物語の根本的なところで多数の疑問を感じた。「沈黙」「パレード」がポイントの作品だったと思うのだが、以上の通りいずれもはまっていないと感じ、全体的にストーリーが弱いと思った。
メガネを外した飯尾さんが凄く良かった
原作未読。
道端で子供達と遊び、定食屋で常連と仲良くなり、地域のイベントに参加し、楽しそうにパレードの動画を撮り、打ち上げに参加する・・・。
年を重ねたからなのか、教授になったからなのか湯川博士の人間臭い一面がたくさん見れることができる作品。(反面キャラクター設定の崩壊が少し心配)
そう言った事からもこの街で起こった事件に対しての思い入れは普段以上に強くあるのだが、あくまで冷静に対応しようとするところはほんの少しだけ「ガリレオ」を維持できている感じと言うくらい変人ぶりは見当たらない。
草薙刑事にとっては因縁の犯人との再会になるのだが、置かれた状況と言動とのバランスが取れていないように見えるため共感することが出来ず、終始メンタルが落ちており警察官としての活躍も湯川博士にマルッと譲る格好となった。
湯川博士は増村の素性や、蓮沼の衣服に付いた血痕の理由などを突き止め、警察を超える捜査や推理でスーパーマンのような活躍ぶりを見せる一方、科学的な謎解きはそれほどではなく、お得意の道端に計算式を書くシーンも見られなかったので残念だった。
最も印象に残ったのは被害者の父親役のずんの飯尾さんで、悲しみとか怒りとかなんとも言えない複雑な気持ちが凄く良く表現されていた。
トム・ハンクス、ジム・キャリー、ロベルト・ベニーニなど悲劇を演じるとピタッとハマるコメディアンって国内外でも結構いるが、自分は被害者顔コメディアンと勝手に呼んでおり、飯尾さんは完全にこのカテゴリーに入るタイプだと思う。
自分がお薦めできる映画ではないが、福山さん、柴崎さんはたくさん画面に出てくるのでファンなら手放しで楽しめる映画だと思う。
なんだかなぁ~
ツッコミどころ多過ぎる
二転三転、先の読めない展開
あなたはこのラストを見抜けるか……!?
誰もが騙される、驚愕の真犯人!
……そういうのやりたいのは、分かるけど……💦
うーん、て感じ。
しかし、フジテレビはドラマの映画化量産してますねぇ
今までのガリレオではない、全く違った推理映画
ガリレオが大好きで、ドラマ映画ともに見てきた私は少々がっかり。
これは人によって見方が違うので一概には言えないが、私にとってガリレオは科学的物理的に仏性を証明していくところが好きだった。のに今回はその要点があまりにもすくない。
また湯川学や内海刑事より草薙刑事のほうが目立っていたような気がしてならない。
次に期待したいが原点回帰して欲しい。
すこし物足りない
とても良かったけど「容疑者X」には及ばず
湯川先生、普通のいい人に成長したね。
昔、ドラマのガリレオは楽しく観てたけど、内容はほとんど覚えてない。ただ、湯川先生の物理オタクな謎解きが楽しかったことだけは覚えてるよ。
で、久しぶりに映画で復活。沈黙のパレードって事は、容疑者が沢山いて、皆んな何も喋らないから、科学の力で犯人を炙り出すんだろうと予測してたんだけど、意外にも科学要素は少なめで、複雑な人間ドラマだった。
登場人物がすべて怪しいので、何を書いてもネタバレになりそうなので、あらすじを書くのは控えます。
とにかく実力派俳優だらけ。クセの強い湯川先生以外は、みんな個性をグッと抑えて脇役に徹してます。特に北村一輝の平凡さ、他の作品では観た事ないくらい普通の刑事だった。そして1番良かったのはズンの飯尾、とっても優しい感じで知らない人にはコメディアンだなんて想像できないわ。
昔、殺された女の子の家族や関係者と容疑者との複雑な絡み合い。真犯人は誰なんだ?えっ!こいつが!と思ったら、こいつだったのか!の繰り返し。そして最後は!!!
事件に関わった人達がみんな逮捕されなかったのはちょっと不思議だったけど、実に面白かったです。
沈黙したほうの勝ち?
楽しみにしていた映画の一つ、ガリレオシリーズの最新作。
期待しすぎたのか、面白く、謎深いのですが、最後が・・・
湯川先生の、黒板書き書き、物理的に解くシーンもほぼなく。
ミステリーというよりは、人間ドラマという感じでした。
なんとなく展開は途中から読めてしまいましたが、
最後の最後があいまいなまま、終わってしまった。
すっきりと「実に面白い」とはならなかった。
それにしても完全黙秘で、不起訴って。
黙っていたほうの勝ちなんだろうか。
そして、被害者はどうなるのだ。
いろいろ考えさせられてしまいました。
ただ、さすがの豪華キャスト、お芝居うますぎです。
次回作があるのであれば、楽しみに待ちます。
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