「予想しやすいトリック+共感しがたい動機=スッキリしないミステリ」沈黙のパレード LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
予想しやすいトリック+共感しがたい動機=スッキリしないミステリ
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終盤二転三転するので、筋が読み切れる訳じゃない。
ただ、街の人々が犯行に関与しそうな事や、パレードの山車が犯行に利用されそうなことは、事件発覚の前から察しがついた。ガリレオの売りである筈の液体窒素の件も、ドアの隙間を見せた時点で予想がついてしまった。
流石に、現在の実行犯が作曲家な事や、動機が妻の殺人未遂(傷害)だった事までは予想つかなかった。ただ、意味ありげに手を握りあうのが伏線がなら、あまりヒントが不十分。湯川が語る「真相」も、後半は証明が困難そうで、可能性の1つに過ぎない感じる。
加えて、作曲家の妻が妊娠を告白した女の子を、気を失うほど突き飛ばしたのはやはり酷い。直後に自殺未遂したとしても、同情の余地が無い。
てな感じで、終盤になるほどスッキリ釈然とせず、作品の評価が低めになった。
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