劇場公開日 2022年9月16日

「安定。」沈黙のパレード まめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5安定。

2022年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

知的

年々エンタメ離れしていって、このコロナ禍、情報知ったのが某YouTuberコラボ動画でした。
10数年前まで、東野圭吾作品全部読破してます!ってドヤってたはずなのに、小説すら追えなくなってました。マジか〜orz

真夏の方程式から9年ぶりなのかー😭
って感じで、原作も未読です。

東野圭吾作品、
そして福山雅治、柴咲コウ、北村一輝。
良くも悪くも安定です。
それぞれのブランドと、年齢と演技力と貫禄が。
これだけのものが揃ってて裏切られるわけがない、と。

当時の他のヒット作なら次々と「final」とか付きそうなタイミングですが、作品内での役職の出世と、年齢的な貫禄でもとても上手く時の流れを誤魔化せてるのでまだやっていけそう。

違和感はと敢えて言うと、
湯川がコミュ力高くなっていて、ナチュラルに笑顔もポンポン振りまいていてショック…。胸板の厚さが湯川というか福山雅治。
草薙は出世したのに相変わらず湯川と内海に助けられてるのか…とショック…
キャラから飛び出した福山と北村の演技力や貫禄を垣間見た。柴咲コウの髪の長さに時の流れを感じた。まぁ10年も経てば、人間てそうか、と飲み込む。

東野圭吾作品としての最後のどんでん返しは健在です。
原作未読だったので、真犯人の想像が最後の最後まで楽しかった。ギリギリまで引っ張るのと、心地の悪さ、さすが、安定です。

最後に、福山雅治さん本人が鎮魂曲といわれていたED。
もちろんですが作品にもつながって重なり、このご時世の自身の出会いと別れにも重なり、非常に沁みました。歌詞がすごく良かった。自分の転機にもなりそうな曲です。是非ダウンロードさせていただきます。

懐かしくて嬉しく、でも時の流れの変なブレも大幅になく、メッセージ性のある非常にいい映画観れたな、という感じでした。

まめ