「(ネタバレはないと思いますが、映画の趣旨的に予防的にネタバレあり扱いにしてます)」沈黙のパレード yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(ネタバレはないと思いますが、映画の趣旨的に予防的にネタバレあり扱いにしてます)
今年270本目(合計545本目/今月(2022年9月度)13本目)。
続けて鑑賞した映画がこちらの映画です。同じく日本映画です。今週は洋画に恵まれていませんね…(グッバイ・クルエラワールドって洋画?)。
前作やテレビ作品なども存在はしますが、それらを前提にした作りになっていないのは好印象です。中には「テレビ作品など原作を知らない人はおいてけぼり」という作品もあるからです。
映画としては結構高度で、序盤は(映画の趣旨的に)物理や化学の話をするかと思えば、後半はうってかわって刑法や刑事訴訟法の話をしたりと分野違いがすごく、全部理解するのは結構難しい気がします(ただ、どちらも一般的な理解で足りるように工夫はされてはいますが、一部の法律ワードを気にすると、刑事訴訟法は司法試験以外で学習しない以上、ハマリが発生します)。
一応ネタバレありにはしましたが、誤ってクリックする方もいますし、映画の趣旨的に誰が犯人だの何だの書き始めると一発でアウトなのでそれらは全てカットします。
個人的には下記が「子供の教育の観点から」気になったところです。
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(減点0.2) この映画はそうそうに「被害者の死因はこうであろう」ということは語られてしまいます(よくある、最初にタネを出しておいて、「誰が、どうやって」を問うタイプの映画かな、と思います)。
ただ、「この方法」はリアルでは一般人がそうそう扱うことはないものの、科学実験などではよくあるもので、科学館(子供向け、一般向け)などの、いわゆる「サイエンスショー」などの類では「定番の中の定番」として確立しているものです(あまりに定番化しているので事故にならないほどにマニュアル化されているし、学芸員のどなたが病欠などしても代打でできるほど確立しています)。
つまり、子どもにとっては結構身近な存在(これを一切扱わない科学館のほうがある意味珍しいくらい。もちろん、地学特化などと断ってあるものは除く)であるにもかかわらず、まさか子供が「この方法」が悪用できるということは(ピュアな子は)想定できず(なお、映画内では明示されていませんが、そのままやると失敗するようになっています。悪用しないために、あえて「欠陥」を入れているのです)、この観点でいうと、一般指定のこの映画は家族そろっていくことが想定できる前提では「やや」配慮不足(もう少し、子どもがあまり触れないような話題にしてほしかった)という点はいえます。
とはいえ、実際に「この方法」でいう「この方法で使う道具など」を勝手に科学館から持ち出すことはできませんし、一方でどこかで売っているわけでもない以上、実際に危害が及ぶことは想定がしづらい(下手に真似をすると危険)以上は、指摘はしても減点幅はこの程度で、七捨八入で満点にしてあります。
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