劇場公開日 2022年2月18日

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真・事故物件 本当に怖い住民たち : 特集

2022年2月10日更新

脚本段階で映倫がダメ出し!
“事故物件”映画史上最恐、タブーと表現の限界に挑んだ衝撃作

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話題の映画を月会費なしで自宅でいち早く鑑賞できるVODサービス「シネマ映画.com」。2月11日から、ホラー映画専門の動画配信サービス「OSOREZONE (オソレゾーン)」セレクト作品「真・事故物件 本当に怖い住民たち」の3日間限定、劇場公開前プレミア上映が開催される。

オカルトメディアの「TOCANA」の製作で、昨今話題の「事故物件」を舞台に、血まみれのゴア、スプラッター、残虐描写を限界まで満載したバイオレンスホラー。日本全国どこでも見られる先行配信での鑑賞は、こだわりの残虐描写を細部までじっくり見たいホラーファン(巻き戻しも可!)、一人で見るのは勇気がないけれど、自宅で家族や友人と盛り上がりたい人に最適だろう。このほど、映画.com編集部が、本作プロデューサー「TOCANA」の叶井俊太郎氏に本作の見どころ、製作の裏話を聞いた。

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真・事故物件 本当に怖い住民たち(佐々木勝己監督/2021年製作/79分/R15+/日本)

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<あらすじ>

「事故物件に住み込み、幽霊をカメラに収めるまで帰れない」という企画の番組に無理やり参加させられた、YouTuberとアイドルの卵たち。史上最も凄惨と言われたバラバラ殺人事件の現場だったアパートに暮らし始めた彼女たちを待ち受けていたのは、おぞましい悪霊だけではなかった。やがて、彼女たちは想像を絶する恐怖と苦痛の数々に直面する。

■見どころその1 これが本物の“事故物件”映画 脚本段階で映倫がダメ出しした恐怖の表現
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2020年に亀梨和也主演で映画化され大ヒットした「事故物件 恐い間取り」。その後、邦画の「事故物件」関連作がいくつか劇場公開されたが、真のホラーファンにとっては、若干物足りなさを感じた人もいたのではないだろうか。日本を代表する、オカルト・怪奇現象を扱うメディアの威信をかけ「本当の怖さを表現したかった」と叶井氏。

「脚本段階で映倫の審査を受けたのですが、内容が過激すぎて、文章で読んだだけで『これは日本では上映できない』とダメ出しを受けました。これぞ本物の“事故物件”映画です」

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その後修正案を提出し、最終的に映像を見てもらった上で、なんとか映倫からの劇場公開のGOを取り付けた本作。仕事柄ホラー映画のゴア描写、グロテスクな表現に比較的耐性のある筆者も、思わず薄目になり、その後呼吸を止めて見入ってしまったほど。

「今のご時世、邦画でここまでのスプラッター要素のある作品はなかなか作れない。その点については、妥協なくやれたと思います」(叶井氏)

事故物件とスプラッターという二つの恐怖が結びついた本作、そのこだわりの描写と物語について、次で具体的に深堀りしてみよう。

■見どころその2 浴槽にあふれる血のりの量……限界に挑んだ残虐描写とタイトルが示唆する物語
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メガホンをとったのは、「ゆがみ。 呪われた閉鎖空間」など短編で頭角を現し、長編デビュー作のスプラッター映画「星に願いを」で、「夏のホラー秘宝まつり」「ゆうばり映画祭」を震撼させた佐々木勝己。巧みなアイディア、そしてその突き抜けた映像表現で、ホラーファンから注目を集める新鋭だ。

そんな佐々木監督を叶井氏は「日本のスプラッター界の第一人者になる」と評価。「邦画のメジャーな映画会社ではできないグロ表現を、と。こちらはNGがないので最大限発揮してくれとリクエストした。監督が出してきた案にNGは出さず、好きなようにやってもらった」と言う。低予算映画ではあるが、リアルな人体模型、浴槽があふれるほどの量の血のり、そしてできる限りの技術を投入し、2カ月半もの編集期間をかけて臨場感あるシーンを構築した。

そして、もう一つのポイントはやはりこの物語。サブタイトルは「本当に怖い住民たち」――霊など物件にまつわる怪奇現象ではなく、住民が怖いとは? 「幽霊はいるけど、実は幽霊以外も……。数多くある事故物件映画とは、全く違う。その理由がサブタイトルに込められている。度肝抜きます」と叶井氏が太鼓判を押す、これまでにない展開を楽しんでほしい。

■見どころその3 これが一番の衝撃かも。実際の事故物件で撮影、スタッフ、キャストに降りかかった悲劇

映画初出演の海老野心をはじめ小野健斗、人気グラビアアイドルの小島みゆ、RaMu、渋江譲二らフレッシュな顔ぶれが並ぶ本作。叶井氏から、キャスト陣の並々ならぬ熱量や撮影裏話を聞いていると、「そういえば、この撮影場所マジで事故物件だったんです」と爆弾発言が。

「正確な場所は言えませんが、千葉県某所のアパートで、撮影中にいろんな心霊現象がありました。スタッフが骨折したり、事故に巻き込まれる人が数人いて。近くに有名な心霊スポットもあって、女優さんは人影を見ちゃったそうです」

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いかにも「TOCANA」案件らしいエピソードだ。「本当に人の住んでいない、古めかしい、昭和な感じの廃墟のようなアパート。畳も腐っていたりね。夜は居たくない感じだったから、泊まりこんでいたスタッフとキャストは大変だったんじゃないかな」と日常茶飯事のように語られるのも恐ろしい。勇気を振り絞って、かつてそこで何があったのか聞いてみると、「なぜか大家さんに教えてもらえなかったんです……」とのこと。かなりの訳アリ物件のようだ。この物語のもうひとつの主人公たり得る正真正銘の「事故物件」、是非すみずみまで目を凝らし、衝撃のラストを目撃して欲しい。

※最後に映画.com編集部より。ネタバレを避けたいので詳細は伏せますが、配信ということで、自宅で一杯やりながら、食事をしながら鑑賞する人もいることでしょう。しかし、あらかじめお伝えすると、鑑賞のお供は、焼き鳥はじめ肉類は避け、ポップコーンや柿の種など乾きもののスナック類程度にしておくことが懸命です。あまりにリアルな描写が視界に飛び込んでくるので、飲食中や食後の体調不良に弊社は責任を持てません。

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