怪盗クイーンはサーカスがお好きのレビュー・感想・評価
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サーカスがやってきた
はやみねかおるの名著、満を持しての映画化。
このシリーズは児童書 青い鳥文庫の作品で、浪漫をくすぐる正体不明の怪盗が、仲間と飛行船で世界中を駆け巡り、怪盗の美学を満たすお宝を盗み出すというストーリーだ。
予告編から不安もあったが、その懸念は吹き飛んだ。
作画、声優陣、ストーリー、ノベルティからグッズ、何から何まで申し分ないクオリティだった。
60分という短い枠で、あの厚い本を良くここまで映像化できたものだと感心する。
正直にいえば、物足りない、と思う気持ちもあった。原作で顔を出す政治的な話や、キャラクターたちの語りは、どうしても削らざるを得なかったのだろう。
しかし気になる人は、そこから原作を読む足掛かりになると思えば、むしろ実ターゲットであろう子どもには、世界を広げる良い機会なのではないか。
今読んでいる子どもも、当時読んでいた大人も一緒に楽しめる。親子でも、友だちでも、もちろん一人でも。
製作陣の原作への愛情が伝わってくる、本当に素晴らしい映画化だった。
あくまで「ファン」を試している。しかし侮るなかれ
まず、「映像化してくれてありがとう!」と言いたい。
というのも、「児童書のアニメ化はファン数が読みにくい」という理由で、はやみねかおる氏の別作「夢水清志郎」シリーズ含め、数度企画倒れがあったそうな。
そのため、はやみね氏は「今回もだめなのか」と半ば諦めていたそうだし、本作のプロデューサーの方も企画に難儀したらしい。
はやみね氏の著作をお読みの方ならお分かりだと思うが、氏の作品はそれそのものが、むしろ氏そのものがある種の「エンターテイナー」であると考えている。
「子どもたちに面白い本を読んでもらいたい」から児童書作家を目指すのも「らしさ」が出ているといえよう。
そろそろ話に入ろう。
本作ははやみねかおる氏の代表作「怪盗クイーン」シリーズより、第一作である『怪盗クイーンはサーカスがお好き』をアニメ化したものである。
劇場版ではあるが、あくまで「OVA」のため、上映時間は60分ほどと短い。
演じるのは、主役でもある謎の怪盗・クイーンに大和悠河氏、そのパートナーであるジョーカーに加藤和樹氏、そしてクイーンの乗る飛行船「トルバドゥール」のAI・RDに内田雄馬氏。多くの人々が、色鮮やかに声で作品に息を吹き込んでいる。
正直に話すと、不安はあった。
劇場版とはいえ「OVA」だから、原作のポテンシャルに見合うだけのものを観られず、ガッカリするのでは、予告編だけ力を入れてあとは……、という不安である。
しかし、そんな不安は観終えた今、口にするのもおこがましい。
60分という短い時間でありながら視聴者を飽きさせることなく、満足度の高い映像、そして「そう!これだよ、これ!」とまるで生きているかのようなキャラクターたち。あの声で「クイーン」が喋るとか、どう考えても卑怯である。悔しい。
ああ、これは余すところなく、出来うる限り「原作愛」を詰めたのだ、と。細部に至るまで面白くないところがない。
これは減点してしまうのがもったいない!と思うほどに、いやはや、楽しませていただいた。
おそらく、本作で試されているのは「ファンの熱量」だろう。
なので、観終えた方はぜひ、感想を発信してほしい。それが制作者にとって何よりの喜びだからだ。
そして、これから観るという方、損はさせない、といちファンとして太鼓判を押しておこう。そして、あわよくば、劇場でグッズを買ってほしい。身も蓋もない話、「数字」が出れば制作者が喜ぶ。
上映館も少なく、おそらく長期間の上映はないと思われるため、新鮮なうちに観ることをオススメしておこう。
そして、願わくば「次」に繋がってほしい。
あなたが、良き「夢」を見られますように。
めちゃめちゃ楽しみました!
関係者の熱意が伝わってくる映画でした!
あっという間すぎて小ネタとか気づけていない部分が多いと思うのですが、個人的には大満足です。もっと長尺での続編をと願わずにはいられない。
原作の魅力を凝縮した作品だと思うので、映画で初見の方はぜひ原作も手に取っていただきたいと思います。
原作には原作の、アニメにはアニメの良さ
怪盗クイーンが映画になると聞いたとき、もちろんとても嬉しかったのですが、その反面、メディアミックスへの不安もありました。怪盗クイーンシリーズ(原作)の魅力の一つは、地の文(セリフ以外の部分)だと思います。映像化すると地の文が読めなくなってしまうので、小説の魅力がなくなってしまうのではないか?と心配していました。でも、実際に観てみると、そんなことは全く気になりませんでした!むしろ地の文で説明されていた情景が実際にスクリーンに映し出されることで、なんとなく読み飛ばしていた描写を楽しめました。
上映時間も60分と短めで、話のテンポも良く、どの世代の人にも、またクイーンを読んだことのない人にも気軽に見てもらいやすい尺感でした。
確かにカットされたシーンもありましたが、映画のあとに原作を読み直して「このときあの人はこんなことをしていたのか!」と考える楽しみができました。そして原作を読み直すとまた映像で観たくなるという無限ループへ……
入場者特典(23日まで?)のはやみね先生の書き下ろしも読みました!心があたたかくなりました。映画に行ったのに小説も楽しめるなんてお得ですね。RDver.が出たのでクイーンver.、ジョーカーver.を読むためにもまた行きたいです。
広告で気になったので見てきました
広告のクイーンさんが気になり観にいきました!
おちゃめなキャラだけど、決める時は決める、そんなキャラで好きになりました!
ストーリーも謎解き要素があり面白かったです!
原作も買おうかな?
ファンサービス満載・子どもも楽しめる!
原作や、作者さんの別作品のファンも楽しめる要素があってすごく良かったです
原作のカットシーンもあって残念に思うところもありますが、愛を持って作ってくれたんだなと伝わりました。
また見に行きます。
企画してくださった全ての方に感謝
はやみね先生の本との出会いは今から15年ほど前。
朝読書の時間も放課後も寝る前も休みの日も夢中で読みふけっていました。
大人になった現在もそれは変わらず、今でも赤い夢を見ています。
怪盗クイーンシリーズははやみね先生の作品の中で一番好きなシリーズです。
それ故思い入れも強く、今回のOVA化は本当に嬉しかったです。
制作陣の、個性豊かな登場人物たちを表現できる役者さんのキャスティング、少ない予算の中でいかに再現するかの試行錯誤、長年のファンだからこそわかる小ネタの入れ方。
全てに愛を感じました。
ところどころ、アニメモーション(描写)がレトロなところはありますがそれが返って「怪盗クイーンはサーカスがお好き」らしさなのではないかなと思っています。
刊行が20年前の作品ですから、時代感を合わせつつ、当時の良さやどこか懐かしい気持ちになるところを、うまく織り込んでくださったと思います。
はやみね先生には本当にファンが多いですし、その多数が映像化を心待ちにしていました。
どうやら今までもアニメ化の企画はあったようですが、どれも頓挫している中、今回公開まで成し遂げてくださいまして本当にありがとうございます。感無量です。
何回でも見に行きます。
ファンだからこそ許せない
怪盗クイーン大好きなひとたち、これでいいの??? 私は小学校低学年のころに怪盗クイーンが発売されて以降最新刊を買い続けてきたファンですが、少なくとも映画作品といえる見応えはなくショックを隠せないレベルです。
怪盗クイーンは確かにいた。声優さん素晴らしかった。でもそれ以上はなかった。1時間の鑑賞に耐えられるレベルの映画ではない。原作を知っている人なら場面の意味や今やってることがなんとか汲み取れるけど、あまり知らない人が見に来たらナニコレ?と思う端折り描写や残念な画の見せ方の数々。ジョーカーの邪眼は光らせときゃエエ。クイーンの変装は魔法かなにかのようにキラキラさせときゃエエ。サーカス団員は見た目が個性的な舞台装置モブ程度でエエ。
はやみね作品のキャラが出てきたり、クイーンシリーズおなじみのあのキャラこのキャラが差し込まれるのは嬉しかったがそんなことに気を遣う前にやることあったんじゃないかと思わずにはいられません。クイーンが2022年に喋って動いてることだけ確認したい人は見に行くと目的は達成できるでしょう。
感無量です。続編にも期待したい…!
制作陣の方々に感謝しかありません…。
随所にまで愛がこもっていて、再び赤い夢を見ることができます。私は泣きました。
声も作画も素晴らしかったです!!
原作を読んでいた方も、読んだことがない方も、是非、ご覧になって頂きたい作品です。
迷っているなら観るべきですよ!!本当に最高でした。
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