「自分の音楽の歴史の詰め合わせ」SING シング ネクストステージ じーたらさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の音楽の歴史の詰め合わせ
【ネタバレ】ばかりなので、気軽に観ないでください。
感動した。
今作の楽曲のチョイスは、自分の為に選ばれたのか?と思うくらい、
自分が聴いてきた音楽ばかりが詰め合わされていた。
今回も、残念ながら字幕版が吹替版より圧倒的に上映回数や上映館が少なかった。
日本語版にはかなりの有名な方々が起用されているので、回収と言う意味では致し方ないが、
やはりオリジナルの声優や歌手のラインナップを観ると、これは英語でなければ、と思い、
何とか字幕版にこぎつけた。
鑑賞して感じたのは、やはり私には字幕版でなければならなかった。
今作に使われている楽曲が、あまりにも私がこの25年くらいで聴いてきた音楽が多すぎた。
びっくりするくらい多かった。
そしてその楽曲の歌詞や世界観がわかるため、なぜそのシーンで使われているかが、
沁みるように理解できた。
なぜBonoがクレイの声を務め、クライマックスで『I Still Haven't Found What I Looking For』を歌うのか、クレイが背負ってきた人生をすべて詰め込んだような歌詞。最初、アッシュが歌って、そこからあのギターリフが始まった時はもう涙涙だった。
もはや今作はU2を聴いてきた人にはたまらないだろう。タイミングも楽曲チョイスも抜群だ。
U2だけでは終わらなかった。
ジョニーの歌うColdplay『A Sky Full Of Stars』。
私はColdplayの東京ドーム公演で号泣したくらいColdplayも大好きなので、まさかこの曲が使われていると思わなかったので、思わずこの曲が始まった時、声が出てしまった。周囲に誰もいない前列席を選ぶ癖が常についているのも、こういう事態も想定しているためだ。
また、この5年で一番聴いていると思われるBTSの『Not Today』が使われていたのには驚いた。
『もしかしてBTSとか使われてんのかなあ』なんて思っていたけど、どうせ『Dynamite』とか誰もが知ってる曲かと思っていたら、まさかの『Not Today』!
ロジータの子供たちが一気に裏口から放たれたシーンで使われているのだけど、『Not Today』のMVのテーマは忍者。まさに忍者のごとく忍び入るロジータの子供たちとマッチしてる。
Illuminationsの制作陣、本当凄い。
というわけで、かなり興奮気味に綴ってしまった本レビュー。
観た人だけが、このレビューを観てほしい。