「絶望と希望」流浪の月 大粒 まろんさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望と希望
絶望とは、人間なら全ての人が、気づいてるかどうかは別として抱いてるものなのです。
カメラワークや色彩は本当美しいし、俳優さんも良かったと思います。ただ、配役もそうですが、監督さんは適任ではありませんでしたね。
私も原作はそこまで好きな作品ではないのですが、とても良い作品だと思っています。だから、これは、酷い。何故こんな風にするのか、こんな改悪するなら、オリジナル脚本でやろーよ。正直意味がわからない。いい加減原作を踏みつけるのはやめてほしい。とても残念です。
これでは、原作の言わんとするところが全く伝わらない。いや、なんなら真逆の展開です。怒りや、悪人の時も思ったけど、この監督さんどーかしてるよ。
是非、原作の最後の方の四章、五章、最終章だけでもいいから、読んでほしい。こんな内容のものではないんです。
原作を読んで思い出したのは、朗読者でした。尊厳は暴くものではなく、守られるものです。安い好奇心に騙されてはいけないと強く思いました。
映画はお勧めしません。原作は割と読みやすいので、機会があれば。
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