「コンプレックスとトラウマの2人の純愛❣️」流浪の月 アローさんの映画レビュー(感想・評価)
コンプレックスとトラウマの2人の純愛❣️
クリックして本文を読む
150分!長いなと観る前は思ったが最後まで全く飽きさせない。ラスト5分で超ビックリ!物語の根底にあるのは、子供時代のコンプレックスやトラウマ。そのような不遇の生育環境は大人になっても大きな影響を及ぼすことがある。更紗(広瀬すず)を誘拐して一緒に生活した文(松坂桃李)。逮捕されて少年院に入ったということは、文が18歳、更紗が10歳くらいの設定だろうか。誰もが文はロリコンだと思うだろうし、そのように見せる作り方をしている。そんな文に大人になった更紗がなぜ接近し、恋心を抱いたのか?子供時代と大人時代を行ったり来たりの撮り方で物語が進んで行きのめり込んでしまう。カーテンの揺れるシーンが印象深い。自分に無い明るさと自由さを持った更紗、寡黙だが優しくてわがままを許してくれる文。2人が純愛だったことはラスト5分で証明してくれます。最後に手をつなぎ月のように流れていけばいいよみたいなセリフ(うろ覚え)を更紗が言った時、意外にハッピーエンドだと思った。役者さんの演技も見所。重い影を背負った松坂桃李。かなり体あたりの大人の役を演じた広瀬すずさんはもちろん素晴らしかったが、DVの彼氏役の横浜流星の新境地を見た瞬間だった(スネ毛は意外に濃い)。趣里さんのチャライ役の演技も良かった。更紗の子供時代を演じた白鳥玉季ちゃん。今後も注目な子役です。文の母親役の内田也哉子さんの喋り方が樹木希林さんが乗り移ったのかと思うほどそっくりでビックリ❗️これから観る方は注目して下さい。ほぼラスト一言だけですけど。この作品は複雑な鑑賞後感を残したので、レビュー書くのに苦労しました。(勝手に書いてるだけですが)
コメントする