「色気の群れ」流浪の月 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
色気の群れ
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日曜日に行ったのもありますが、300人近いスクリーンが満席になるくらいの大盛況っぷりでした。
面白いは面白かったのですが、どうも警察まわりの描写が気になってしまい、やや物語に乗れず…。
役者陣の演技、これはもう凄まじかったです。広瀬すずさんの色っぽさと怖さ、松坂桃李さんの優しさと共存していた悲壮さの表し方、横浜流星さんのダウナーな雰囲気、と演技合戦のレベルの高さに震えました。カメラワークや映像の美しさも素晴らしく、骨太な邦画の映像だなと思い嬉しかったです。
ただまぁ、邦画あるあるの警察描写がズタズタという…。フィクションにとやかく言うのもアレなのですが、文に対して一方的な感情や謎の正義感ばかりで動いていないかと思ってしまいました。
一般人がそういう撮影や悪戯(良くはない)をするのは目立ちたいとかの私利私欲があるとは思うのですが、それを警察がやっちゃあかんでしょ…と。
成人女性と同僚の預かっている子と過去に冤罪ではあるけれど罪に問われつつも、現在は普通に暮らしている一般人の図を疑ってかかること自体割と理解しかねます。最後の経営しているカフェに突撃して子供を無理やり引き離し、実力行使で文をねじ伏せる行為にも疑問符が。ここまで手が回らなかったのかなとは思いましたが、そこが引っかかってしまっては最後、集中力は蚊帳の外でした。
褒めるべき部分よりも懸念点が強すぎたが故に評価やや低めになりました。うーんお粗末様でした。
鑑賞日 5/15
鑑賞時間 12:05〜14:45
座席 G-4
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