「切ない」流浪の月 ラブさんの映画レビュー(感想・評価)
切ない
共感と安らぎ。
文の気持ちも更紗の気持ちもよくわかる。
共感と安らぎをお互いが求めた結果が他者から見ると誘拐と言う形になり、大人になった更紗の行動に対して世間の理解出来ない感情が気持ち悪いと言う言葉に片付けられ、文もまた前科者と言うレッテルから逃れられず行き場を失う。そんな二人の前途は決して明るくは無いが未来に希望が持てるエンディングだったと思う。
文が呟いた「更紗は更紗だけのものだ」が特に印象に残っている。
流浪の月… 題名通りの内容だった。
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NOBUさんのコメント
2022年5月18日
今晩は
共感頂き、ありがとうございます。
切ない話でしたが、見応えのある作品に、李相日監督がアレンジメントしていましたね。
”文が呟いた「更紗は更紗だけのものだ」が特に印象に残っている。”
今作では、哀しき過去を背負いつつ、文の善性溢れるシーンが数々ありますが、このセリフは文が人間のアイデンティティを大切にしている事を端的に表しているシーンだと、私は思いました。では。あ、返信不要ですよ。