劇場公開日 2022年5月13日

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「月と水のコントラストが秀逸 広瀬すずと松坂桃李が奏でる静かな旋律に酔いしれる」流浪の月 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5月と水のコントラストが秀逸 広瀬すずと松坂桃李が奏でる静かな旋律に酔いしれる

2022年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本編150分と聞くと尻込みするかもしれないが、派手さのない「流浪の月」という作品にあって長さを全く感じないほどに作品世界に没入できるのは、やはり李相日という突出した能力を持つ映画監督だからこそ成せた業といって過言ではない。
そして李組の妥協する事なき作品への愛情を一身に浴びた広瀬すずと松坂桃李のパフォーマンスが素晴らしい。あくまでも個人的な見解だが、両名ともこれまでで一番の芝居といえる。
繊細な作品ゆえ、受け入れられない方もいるかもしれないが、月と水のコントラストも含めて、鑑賞後は余韻に浸り誰かと話をしたくなる、大人のための映画という貴重な側面も無視できない。
また、横浜流星と多部未華子の芝居も素晴らしかったと特筆しておく。

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大塚史貴