劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してるのレビュー・感想・評価
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池袋駅前の像をつい見てしまう
テレビ版を観ていたときには分からなかったが、冠葉と晶馬はカエルくんだったんだな。
ラストで剥がされたシールが大量にあるように、「カエルくん◯◯を救う」が何冊もあるのは、何度も何度もカエルくんとして何かを救い続けているからだったんだ。
追加シーンによって、やっとそれが分かるようになったわけだが、冠葉と晶馬が初めからいなかったかのようなラストで悲しさを感じたテレビ版の印象とは違った一種の幸福感を覚えた。
これは良かったね。なんか報われなくて切ない終わりだったかったからね。まあ結局報われてはいないんだけど、次の旅があるからと思えば仕方ない。
ところで、この作品の面白さは何度も繰り返す同じ演出と、仕込まれたミスリードにあると思うんだな。
テレビ版のときは尺が充分だったのでいいが、圧縮された本作では、繰り返しは消滅し、ミスリードはうまく機能していないように感じた。
つまり、個人的には面白く観ることができたけれど、初見の人には半分も面白くないんじゃないかと思ったんだ。どうだろうね。
あとは、池袋がホームタウンなので駅前のシーンは変な高揚感がある。
妻は、テレビ版を観ていたときに、駅前にあんな像あったっけ?と言った。あるんだよね。アニメほど大きくないように思うし、少々目立たないけどね。後日、駅前を通ったときに教えた。
メッセージを絞った総集編
いやぁ、もう実質後編から本番ですよね。
追加シーンが憎いねぇ。
お手紙のシーンがより意味が深まって、伝えたいメッセージが絞られた作品だった。
ももかの追加シーンの横顔がめっちゃ綺麗なとこあった。
ポスター欲しいくらい。
イクニーの人間が生きていく理由みたいなものをきちんと提示した作品だったと思う。
Re:cycleでした。
きっと何者かになれる
TVシリーズ未視聴、コミカライズのみなので、原作との違いなどは分かりません。
とりあえず、構成の上手かった前編に対し、後編は「ここに尺取るか」というシーンが多かった印象。
また、演技ののっぺり感も変わらず。
ただ作画はレベルが高いし、演出も独特のものがあって非常に雰囲気が良い。
当時『難解』と言われてた(らしい)理由がこの演出にあると思われ、イメージなのか比喩なのか現実なのか、境目が非常に分かりづらい。
個人的なその解決法は、「気にしない」事。
キャラの感情や何を伝えたいか、といった本質を捉えられれば、かなり理解は進むと思います。
それでも難しい場合は漫画版をオススメします。
映画を観て、改めて非常にレベルの高いコミカライズだと思いましたし、その下地があったから映画もすんなり観られたのかもしれません。
苹果ちゃん、後編だと正統派ヒロインでしたね。クレイジーサイコストーカーなのに。笑
地下鉄サリン事件がモデルになっていたり、全体的に重い内容ですが、適度にコミカルなので(クライマックスでの眞悧の「マジで?」は笑った)観やすかった。
結局、すみペンギンは眞悧だったってことでいいのかな。
前編は???でしたが後編は楽しめました
#劇場版ピンドラ
#廻るピングドラム
前編は設定のトリッキーさに
混乱したまま劇場を後にしましたが
後編は比較的解りやすく作品世界へ。
色々な意味で親に存在を
蹂躙された子供達の運命の乗り換え。
解りやすいと言ってもテレビシーリズ未見だったり
キャラクターを理解出来ない部分も。
特に闇堕ち?した冠葉の後半の行動は
どうしても許容出来ません。
結局は日記の呪文在りきで各人物の力では
何かを変えることが出来なかったってこと?
テレビシーリズを見直して
もう一度作品に向き合います。
誰かを愛した人は幸せになれる
劇中に誰かから愛された子供は絶対に幸せになれる、というセリフが登場しますが、
高倉三兄弟を含め、誰かを愛し行動できたからこそ、運命の乗り換えに成功し、親の罪やエゴから抜け出せたのかなと思います。
近年毒親、という単語をたまに目にしますが、親が親たり得るのって18歳くらいまでだと思うし。
大人になっても親の呪縛に縛られているのって、自分が自立できないだけではないかと、この映画のサネトシを見て思いました。いつまでもノロイガーとかいうのダサすぎ。
テレビシリーズを見たものとしては前編は冗長なシーンをカットできてスッキリした感じはあったけど、後半は重要なストーリーが多いので、初見の人は内容理解出来たのかな?と思います。
色々書いたけど、劇中版でも最近解禁されたテレビシリーズのアマプラ配信でも一度は見てほしい。
そんな作品です。
目新しさを求めてはいけない
この採点はピングドラムという作品に対する評価というよりも、クラファンして作った映画としてどうだったのか?という評価です。
本編は期待するとガッカリするので、割り切って総集編として観賞するのをおすすめします。とは言えピングドラムですので、脚本や演出はかなり信頼できますから、作品へのリスペクトとして星を付けています。推しのエピソードを大画面で見られるし、映画館のサウンドで堪能できた、この体験はファンとしてとても嬉しいものです。いい感想はここまで。
アニメ版の魅力の一つは映像と音楽の合わせ技だったのですが、大事な局面が別曲に差し替わったりしていましたので、「アニメ版の方がよかったかも」と感じるシーンがとても多かったです。音楽のバランスはアニメ版にまったく非の打ち所がなかったのになぁ。
それから、黒幕に同じ声優を起用できなかった大人の事情的なものを感じますが、キャラの扱いがぞんざいに想えました。本作品では姿や声を変えるのは仕方がないのだとしても、雑に扱うことで違和感を笑いに変えて誤魔化そうとしてるかのようで。ダークサイドに思い入れがあるファンについて、製作側が完全に見誤っていると感じました。悪役とは言え丁寧に描かれ、製作側に愛されてこそファンが安心できると思うのですが。
映画館で見ることのメリットはありますが、これがブルーレイ化したとして、手元に置く理由はあまりないかな、と感じました。友人に勧める際は、時間をかけてもアニメ版を観ろと言うでしょう。
にしても、最後に兄弟が自分達の存在証明に妹を持ってくるオチで嫌でも未来の●ライを思い出すんですよね。まさか細田作品とリンクしてくるとは思いませんでした(偶然か?)。
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