「「PERFECT BLUE」を連想させる良い意味で意地悪なテイスト、吹替え版は原音にピッタリ」整形水 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
「PERFECT BLUE」を連想させる良い意味で意地悪なテイスト、吹替え版は原音にピッタリ
映画評(作品トップ→評論から読むことができます)執筆時は字幕版を見せてもらっていたので、吹替え版を劇場で見ました。主人公イェジ/ソレ役の沢城みゆき氏ら吹替え版キャストの演技は原音の感じともピッタリで、日本のアニメファンにとってはよりアニメ度が増す効果もあって大満足でした。声優にくわしい人が最後まで見ると、納得のキャスティングであることがより分かると思います。
今敏監督の「PERFECT BLUE」を連想したと書かれている感想をいくつか目にして、私自身も初見のときに似ているところがあるなと感じました。芸能の世界が舞台、「見る・見られる」の関係が執拗に映され主人公の自我が崩壊していく描写、通販番組のテレビ画面などの作りこみ、オチを含め全体に良い意味で意地悪なテイストが満載なところなど……。人間の暗部をグサグサえぐるように描き、それが楽しさに変わっていく秀逸な作品で、個人的にかなり好きな1作になりました。
コメントする