「山羊も自〇!?」ダーク・アンド・ウィケッド MARさんの映画レビュー(感想・評価)
山羊も自〇!?
父の病状が悪化し、最期を看取るために実家に帰った姉弟だが、家の様子がおかしく、翌日には母が、そして更に周りの人たちが一人また一人…といった物語。
終始陰鬱な雰囲気のホラー作品。
長らく両親を放っておいていたであろう姉弟が、父の最期間際に帰ってくるが、そんな彼らを冷たくあしらう母親。旦那の現状に気が動転しているのか、あまり構ってこなかった2人に怒っているのか、あるいはもっと他の何かが…!?
実家で起こる不気味な出来事や、母の気のフレた行動の数々、取り巻く怪しげな人物達…と、様々な要素が退屈はさせないが、特にこれといった展開が訪れるわけでもなく、もうちょっと抑揚が欲しい所。
大体システム(⁉)が分かってきた終盤で姉弟それぞれが取った選択。
う~ん、マイケルの気持ちもわからなくはない。だって○○したくなっちゃうんでしょ?
でも、だったらねぇちゃんも連れてけよと…。
それでも父を見捨てようとしないルイーズには胸を打たれたが…愛があれば何とかなるんじゃなかったの!?あったじゃない‼愛‼
安直なビックリホラーってわけじゃなかったのは良いけど、かといてジャパニーズホラーほど背筋の凍るような悍ましさがあるわけでもなく。このテのホラーにツッコんじゃダメだが、結局何だったの?って感じだし、もうちょっとゾクゾクっとさせてほしかったかな。孫娘さんはかなり怖かったけど。そしてドレスは何か意味があったか??
個人的な視点となるけど、ホラー的な恐怖というよりは、ちょっと疎遠になっていた両親の存在を背景に、何となく距離間があるような姉弟の雰囲気はリアルで良かったかな。
そして一番面白かったのは、隣に座ってた人がまぁグ~グ~と言ってたのが、ちょっと驚くシーンの度に一瞬起きてまたグ~グ~繰り返してたのが迷惑だったけど笑いそうになったw