「こんなにテンポが合わないのにグッときたのは初めて」グッバイ、ドン・グリーズ! たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなにテンポが合わないのにグッときたのは初めて
阪元裕吾監督を特集したTOHOシネマズのセレクションが次に選んだ監督ってことで観に行ったけど、ハズレなかった。テンポは合わなかったけどテーマが好き。もう、涙腺崩壊…。笑
そんなに長くもないし、キャストも多くない。3人の冒険が描かれるだけあって、結構じっくり。だけど、割と緩急の強い描写も多いので、テンポは合わないなーと感じていた。カギを握るものも多数あるし、この伏線を回収するのも大変そうに見えてた。だが、やはりそこはテーマの強さがうかがえる。大胆なロケーションと冒険劇に終始しながら、広げていく。共に地図もない旅路に出ているかの様に気持ちが駆られる。
同時に死生観も透けてくるから、グッとくる。タイトルの『グッバイ』はもちろん、その関係性の変化も胸に来る。「一生」の意味を考えたくなる。少し『サマーゴースト』に近しい部分もあり、青春の眩しさもかかっている。
田村淳さんは上手かったけど指原莉乃さんはまんまって感じ。笑
アニメーションの自由度に委ねつつ、あらゆる要素を含みながら駆け抜ける。注目される理由も分かる。幅広い層に楽しんでもらえる作品。
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