グッバイ、ドン・グリーズ!のレビュー・感想・評価
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いちいち台詞が説明くさい。 アニメは動く絵本ではないのでもう少し観...
いちいち台詞が説明くさい。
アニメは動く絵本ではないのでもう少し観る側の想像力に頼ってほしい。
伏線の部分をベラベラしゃべるから最後に心に残らない。
映画としても登場人物の描写が中途半端で感情移入できない。
もっと各キャラ掘り下げた内容じゃないと。
映像は綺麗。特に後半アイスランドの風景は壮大な感じが良かった。
主役が泣き喚く声が炭治郎まんまやった。
てんとう虫と電話ボックスとコーラ
主人公のロイドとトトが高校生という設定は間違いなのではないかと思います。
女装シーンも、美男美女過ぎて変ですね。
わざと嘘くさい雰囲気にしているのかもしれません。
ドラえもんに登場する野比のび太の冒険活劇のような内容です。電話ボックスも『ドラえもん』の"もしもボックス"的です。もしもの世界、つまり完全にファンタジーなのかもしれません。
少年たちの冒険を描いた『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせます。
過去を語るナレーションで始まり、友人との永遠の別れも描かれていて類似点があります。
『スタンド・バイ・ミー』は事実を隠して語っているような怪しさがあったので、今作も何かを隠していることは間違いないでしょう。
人気アニメの主人公を務めた人気声優が集結したことが話題になったようです。
映像の美しさと赤い色と"間違い"にこだわっていて不思議な作品です。
夏休みに
言いたいことは理解できるが・・・
3人の少年がとある冒険に出かける物語。
映像はまあまあ。
物語の目的は理解できますが、途中から何を目指しているのかよくわからなく感じました。3人の関係性も2人は幼馴染のようですが、もう1人はいつ、どのように仲間になったか。それぞれの関係性も曖昧かつ、個々人のキャラクターもふわふわしているので、物語が進まない。(高校生としてはある意味リアルなのかもしれませんが)
結局大した冒険はしていないのに、カメラワークやそれぞれの思いだけで、大冒険だったと思わせようとしている感が強い。小学生ならまだしも高校生ならもっと、いろんなことがあってもいいのでは。
ここからネタバレ
・ドロップが亡くなるのは既定路線として、色々ご都合がすぎる。
・アイスランドにいって宝物を探すのをあの地図から解読できるはずがない。
・ドローンを買うのも渋っていたのに、海外旅行。そのお金を稼いだ描写もない。
・伝えたいことはそのまま喋ってちゃんちゃん。それもすんなり受け止められるような行動、冒険してないような。
期待値が高すぎたかも
よりもい こと「宇宙よりも遠い場所」
と同じ制作陣で作ったとのことで
非常に期待してみたのですが、
期待値が高すぎたかもと思ってしまった
他にも言っている方がいましたが
テレビシリーズでストーリーをしっかり作ってから
映画館でラストを飾るといった具合にしたほうが
よかったのではないかと思いました
やはり最後の風景の描写なんかは映画館で味わってほしいと思いますし
制作陣も絵には力が入っていたとは思うのですが
各キャラクターの肉付けというか
最後にもっていくまでのエピソードが不足している感じで
物語の端々で唐突に感じることが
ままありました
風景描写は非常にきれいで、
これは映画館で鑑賞したいなと思う場面が多々あったので
そこは非常に良かったし
話の組み立て自体も納得はできるものでしたが
やはり、肉付け不足と唐突感が否めず
私としては上記の点数になりました
正統派やね
終始勢い!!…って感じの内容。主人公達の目的も動機もずーーーっとふ...
単体で良作
これに懲りず、また製作して欲しい
3人の少年達の一夏の冒険を描く物語。
アニメ史に残ると思われる「宇宙よりも遠い場所(通称「よりもい」)のスタッフが作成するオリジナルアニメですね。CMでもそれを盛んに喧伝していた作品でしたし、私もそれで注目をしていた作品でした。
ただ、映画の評価としては、比較されるのはマイナスになったようにも感じられる・・・そんな印象を持った作品でした。
コンセプトは「よりもい」と同じ。思春期真っ只中の高校生。周囲と馴染めず、夢や希望よりも、漠然とした不安が上回る主人公。その主人公と親友二人の少年が繰り広げる一夏の冒険を活写します。冒険の最中、思わず吐露する自らの悩み、それを上回る自然の壮大さの描き方等は見事でした。
作画は流石の映画クォリティ。ドローンで空撮された花火シーン等は感動的ですらあります。また、声優陣も本職を揃えていて、これも流石のクォリティ。
でも、映画としては、高い評価は難しいところです。
尺に合わせる為でしょうか?端折られている(?)部分が多く、それが物語を希薄にしてしまったように感じられます。
例えば、主人公のロウマとトトがハブにされている理由。それがあるのとないとでは、彼等への感情移入の仕方が変わってきます。
例えば、チボリ。彼女をもう少し描いていれば、比較してロウマの悩み、劣等感のようなものを、より描けたかもしれません。
そして、最大の理由はドロップなのでしょう。
三人の少年の物語だと思っていたのに、実際はロウマとトト・・・二人の成長譚。その二人の成長の糧に使われるのはドロップの命。それは、余りにも不釣り合いで戸惑いを覚えます。もっと厳しい言葉を使えば、感動の押し売りに感じられました。
制作側としてはドロップを「青春の幻影」のような描き方をしたかったのかもしれません。いきなり現れ、そして去っていくドロップ。抽象的で、実在を怪しむような描き方。それは成功しているようにも思いますが・・・それなら尚更「安易」に「死」という結末を選んで欲しくはありませんでした。
私的評価は、普通にしました。
二匹目のドジョウはいなかった
とにかく、映像が素晴らしいです。星のまたたき、花火の爆発感や光の広がり、瀑布の水しぶきとかの表現が素晴らしい環境映像でした。これだけ抜き出して円盤を売ってくれないかなあ。
で、この作品ですが、制作陣が制作陣なだけに、『宇宙よりも遠い場所』を『スタンド・バイ・ミー』テイストにしてみて、二匹目のドジョウを狙ったんだけど滑って転んで泥だらけになってしまった、という感じでしょうか。山場もなく「ヌメッ」と中盤まで進み、というか、気付いたらあっさり冒険?に出かけていて~という感じで意識してなければ、高校生のちょっと背伸びした、でもとてつもなくガキっぽい行動だよねえ、で終わっちゃう感じでした。
話が進んでいく上での伏線というか毛鉤とするのが適切な表現かも、ですが、あまりに大きいので先が分かっちゃうんですよね。あー、やっぱそうくるか、という感じで意外が全くなし。オーラスに関しても、「あー、よりもいの12話持ってきたか、ここで」みたいな感じですが、こじつけ感がすごくてすぐに醒めちゃいました。うん、よりもいの12話は卑怯すぎるもんなあ。怖すぎてリピートできないんだよなあ、みたいに感じながら。狙いすぎでしょ。
なお、演技面だとやっぱりメンツがいいので素晴らしいですね。特に、村瀬歩さん。ただ、脚本や演出が原因だと思うのですが、ワチャワチャし過ぎかなあとは思いました
ということで、声優演技と映像、とくに背景画像は高く評価されていい作品だと思います。
宝物をずっと探してる。それは私たちもおんなじ。
自分が求めてる宝物なんて何だか分かんない
だからみんな探したくなる。
地球の裏でも端でもどこでも行って、探したくなる。
どこにあるのか、それがなんなのか分からないけど、
でもきっとそこにはなにかあるんだ。
今の自分とはちょっと違う、新しい自分になれるはずのなにかが。
「思いきって高く飛べば、きっと今まで見えなかった景色が見えてくる。」
終わりはびっくりするほどあっけなくて、泣く暇もなく日々は通りすぎてく。
自分がなにを犠牲にしてもいいから取り戻したい時間は二度と戻ってこない。
だからこそ、『今』を大切にできる。
宝物なんて実は他人から見たら「そんなもの?」って言われるほど、たいしたことないのかもしれない。
でもきっと自分にとっては死ぬほど大切で、重要で、自分が変われるきっかけなんだ。
『今』の自分から新しい自分になれるはずのなにか。
ローマとトトと同じように、それを私たちはずっと探してる。
映像すんばらしい
あそこに公衆電話はアリ?
不審な電話
少年3人が濡れ衣を晴らすために冒険に出る、友情アニメ映画。
リアル9割、ファンタジー要素1割といった感じだろうか。
ムーブメントは悪くなく、神秘的な部分もあり、
話に関しても、コメディな部分もあり、感動もある。
下記のように減点部分も少なくはないのだが、良い映画である。
良い点
・絵は総合的に良い。中でも色彩センスは見事。
・歌唱
・アイスランド
悪い点
・方言を語る設定が最初だけで蔑ろ
・内容を補うべきシーンが不足している、端折ってよさそうなシーンも見受けられる。
・雑な配役。主役に棒キャストを置かないまでは良かったのだが…主役は人気用声優、脇役が棒。
・また、個々は悪くないのだが、主役3人のうち2人がキンキン声と、バランスが悪い。
・顔のキャラデザがやや苦しい。鼻の下を長めにとっているためか、口の可動が不自然になり、表情は豊かなはずなのだが、カクカクした固い印象になってしまっている。そのため音声とも齟齬が発生している。
・部分的にCGしい。
・髪型が変わるが故に時系列が分かりづらい。
・タイトルの微妙な感じや、暗めの広告絵がやや損。
キセキの受け入れ。
トンデモナイ奇跡が起こる。
それを楽しめる人には、
宝石箱の様に、
キラキラと輝いていて、
とても楽しいと思う。
リアルを求める人には、
絶対にハマらない。
とてつもなく純真で、
キラキラな夏休み。
ここから始まる、
色々な奇跡は、
涙とは違う感動があった。
美しいテーマとうーん?な演出
ラストが良い。
自分達が始めた、ともすれば無理矢理始めさせられた冒険が、なぜ始まったのか。
その理由の残酷さ、途方のなさ、やるせなさ…そんな現実の前では、直前に掛かってきた電話の不可思議さなんてどうでも良いことだ。
こんな不思議な出会いや奇跡はありふれていて、どうでもいい、ありきたりなことが偉大な冒険に繋がるものなんだ、と感じた。
これこそがこの映画のテーマだと、映画を見終わって少し考えないと気付けない点が残念だった。
正直、見終わってすぐは見たことを後悔した。
登場人物の説明口調と急に熱く語り出すところに見ていてストレスを感じたからだ。
熱量が高く重要な台詞かと思うと、直後に他の人物から辛辣なツッコミ(何言ってんのコイツ?など)が入り、真剣に聞いていたこちらが冷や水浴びせられた気になる。
特に終盤で世界の広さを表して「世界地図の端から端」との台詞があり、それは比較的近い距離なのでは?と思っていたら、直後のモノローグで世界は意外と狭いということを意図する台詞があるなど、終始ちぐはぐ感があり物語への集中が削がれてしまう。
しかし彼らの冒険がそうであったように、台詞全てが間違いでどうでも良いことであれば、逆に引っ掛かったシーンはむしろ意味がありそうで凝った演出であると思うようになった。
そう思える程にはテーマも映像も美しい作品だと思う。
再度見たら確実に評価が上がるとは思うし、ぜひもう一度見たいと思うが、1回では感動できなかったのでこの点数で。
旅に出たくなる映画
声優陣もマッドハウスもよい仕事しているが、実はニコンもがんばってる一作。
原作付き劇場長編アニメーションが活況を呈する中で、本作はオリジナル作品。主役のロウマの声を演じる花江夏樹はさすがのうまさ。ちょっと某有名キャラクターに被らなくもないけど。
森の小径を辿ってある「もの」を探して一晩の小冒険に旅立つ少年達の物語という、ポスターや予告編から想像できるとおり、『スタンド・バイ・ミー』(1986)を明らかに意識した筋立てで、そこにちょっとした不思議が加わっているあたりもキングっぽさがあります。オカルト要素はほぼないけど。
主人公、ロウマとトトが結成した「ドン・グリーズ」が一体どんなグループなのかといった「旅」の前提となる状況説明は、短くて断片的な回想シーンを除いてほぼ省略されており、そこは想像力で補う必要があるものの、描写の巧みさからか、わりとすんなりと彼らの状況を受け容れることができました。むしろすぐに冒険と、そのきっかけとなる事件が起きるので、展開の小気味よさが心地よく感じました。
もっとも本作の「謎」要素は、冷静に考えるといくらなんでも確率的にあり得ないだろう、と思うのですが、映画的な大風呂敷と考えると許容範囲かな、と。中盤までの展開で予想されていたよりもさらに先の展開まで含めていたのは、上映時間を考えると非常に驚きでした。恐らくここまで多様な要素を詰め込むために、前述した状況説明の省略が必須だったのでは、と感じました。
少年達に感情移入できれば楽しめる作品ですが、彼らの言動に少し距離を感じる観客にとっては「謎」の粗ばかりが目立って、結果作品を楽しめないまま終幕となる可能性もあります。公式ホームページではなんと期間公開ですが冒頭15分を無料公開しているため、ひとまずこちらを観て鑑賞するかどうかを決めるのも手でしょう。
ニコンがスポンサーのため、彼らの使うカメラとして実際に存在する機種が登場。いかにも写真好きな学生が少し背伸びして扱うカメラなチョイスに、妙なリアリティを感じたりして。
賛否分かれてるらしいけど、私は肯定派です
他の映画の上映前に流れる予告編を何度も観ていて、「面白そうだな」と思ったので今回鑑賞しました。内容に関する事前知識はほぼありません。少年たちの一夏の思い出的なやつかなーくらいの印象。
結論ですが、結構楽しめました。思春期の男子らしい思い付きみたいな行動とか、友人同士でバカやったりする様子とか、自分の子供時代を思い出して笑って観ることができました。他のレビュアーさんも名前を挙げていますが、『スタンド・バイ・ミー』に似ていますよね。一夏の大冒険、仲間との友情、ちょっぴりの恋心と、永遠の別れ。劇中にスマホとかが登場するので舞台は完全に現代なんですけど、全体的にノスタルジーを感じる作品でしたね。
しかしながら、一部のレビュアーさんが批判的なレビューをしている内容に関しても同意できます。面白かったのは間違いないんですけど、若干のご都合主義とか唐突な展開とかが目についてしまう箇所がいくつかあり、「惜しいなぁ」と思う作品でした。でもそういう不満点を込みにしても私は本当に楽しめたし観て良かったと思います。オススメです。
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東京から少し離れた田舎町で、農家の息子であるロウマ(花江夏樹)はクラスで浮いた存在だった。数少ない友人であるトト(梶裕貴)と二人きりで「ドン・グリーズ」というチームを結成して遊んでいたが、医大を目指すトトが東京の進学校に進学し、ロウマは一人ぼっちになってしまう。そんな中、ロウマはある理由でアイスランドから日本にやってきていたドロップ(村瀬歩)と意気投合し、ドロップもドン・グリーズの一員となった。ある日、彼らの住む町で山火事が発生し、偶然同じ日に花火で遊んでいたドン・グリーズの三人が火事の原因だとする噂が立ってしまう。三人は自分たちの身の潔白を証明するために、花火の際に飛ばして行方不明になっていたドローンを探すことになる。
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私は声優オタクなので、どうしても声優の演技に注意が向いてしまいます。最近のアニメ映画は俳優さんや歌手の方などがメインキャラクターの声優を担当するパターンがほとんどだと思うんですけど、本作はメインキャラクターは全員実力派のプロ声優さんです。多分声優好きなら全員知っているであろうキャストをメインキャラクターに配し、登場する機会の少ない浦安チボリ役に超有名声優の花澤香菜さんをキャスティングする。ゲスト声優としてロウマの両親を演じるロンドンブーツ1号2号の田村淳さんと元HKTの指原莉乃さんはどちらも過去に声優の経験があるので全く演技に違和感ありませんし、登場機会もかなり少ないです。
ここ最近のオリジナルアニメ映画の中では間違いなく「声優の実力が一番高い」作品です。他の作品では「ここの演技気になるなぁ」というシーンがちらほらと散見されるんですけど、本作に関しては声優の演技はほぼパーフェクトだったと思います。
『スタンド・バイ・ミー』では死体を探す冒険でしたけど、本作『グッバイ、ドン・グリーズ』はドローンを探す冒険です。『スタンド・バイ・ミー』の「死体を見つけて人気者になろう」という主人公たちの行動原理は現代ではイマイチ理解できないですよね。そういう部分で『スタンド・バイ・ミー』は、間違いなく名作ではありますが、どうしても古さや国民性を感じてしまう作品です。
本作はドン・グリーズの三人が冒険に出掛けるための理由付けが現代っぽくて良かったと思います。「身の潔白を証明するためにドローンを探す」ですからね。「死体を捜す」よりは分かりやすくて納得感もあります。
少年たちが冒険の中で、各々の悩みや葛藤を吐露する描写も結構良かったですね。主人公たちの高校生という年齢設定も効果的に働いていました。思春期の不安定な精神と学業や人間関係で問題を抱えやすい年代であるが故に各々が抱えた暗い部分を冒険の最中に吐露し、ぶつかり合うことでより深い絆で結ばれるようになる。青春冒険映画の王道のようなストーリーで、私はとても楽しめました。
ただ、終盤の展開はかなり急すぎたように感じましたね。彼らの冒険はかなり時間を掛けてしっかり描かれていたのに、冒険のその後はかなり駆け足に展開しているように感じてしまいました。映画なので尺の都合などもあるんでしょうが、映画中盤までに張られた伏線が回収される大事なシーンなのでもう少し丁寧に描いてほしかったなぁというのが正直なところです。
「ご都合主義だ」と批判する方もいらっしゃるようですが、私は批判するほどのご都合主義には感じませんでした。確かにご都合主義っぽい展開なのは認めますが、創作なんですから、多少のご都合主義は無問題です。
観ておいて損は無い作品だったと思います。オススメです。
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