嘘喰いのレビュー・感想・評価
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白石麻衣がいい
《カイジ》は藤原竜也、《賭けグルイ》は浜辺美波とギャンブル系の映画やると主演に力がないと大変なんだよね。だから予告編が流れ始めたときは「主演、どうすんの?」と思ったら横浜流星だった。これはいける! 助演に佐野勇斗、本郷奏多もいるし。
その中に白石麻衣だからシンドいじゃないかなと思って観たの。でも良かったね。役のキャラクターもあると思うんだけど、はまってた。白石麻衣と横浜流星が絡むシーンは面白かった。そこが一番良かったかな。
話はじゃっかん今ひとつなところあるの。
オープニングの『上空を飛行機が飛ぶかどうか』で、横浜流星が雇ったチャーター機の人が殺されて終わりなんだよね。「それだけ?」って思ったね。長年準備した勝負にプランBすらないのかって。
そこからの色んな勝負も『逆転、逆手また逆転』っていう感じじゃなくて、『横浜流星こまった……と思ったら、なんとかなった』だけだから、「どうせ、なんとかなるんでしょ」と思って観ちゃうの。
最後の勝負だけは仕掛けがなかなか分からなくて、最後に「なるほど、そういうことか」となったから、ちょっと良かったよ。
四人そろって『さあ、屋形さまに挑戦』ってところで終わりにしてるから、続編あるね。興行的に厳しそうな匂いがしてるから、続編も厳しそうだけど、なんとか作って欲しいな。
原作ファンはガッカリ
原作の大ファンです。
脚本が本当に酷かったです。原作のシーンをいくつか切り貼りしただけで、原作とは別作品という印象を受けました。全くの別物として観るとしても、島で情報提供した男性は何者?蘭子のカジノで貘が既に佐田国のイカサマをほぼ見抜いていた理由は?なぜ貘はロデムだけを救いに森に戻った?なぜマルコを仲間にした?貘のお腹の傷は?貘と蘭子の関係は?そもそも「嘘喰い」って?賭郎の会員権に皆が拘る理由は?なぜ屋形越えを目指すのか?などなど…かなりよくわからない部分が多いです。原作を読んでいたから一部は脳内補完出来ましたが、原作未読の方はより一層意味不明だったのでは。
vs九重太郎編は特に酷かったです。原作で描かれていた、命を賭けている状況下で一瞬で高度な知略を巡らせる貘の魅力が皆無でした。映画では、高校生でも思い付きそうなトリックばかり…。録音した音声を流して敵を誘い出すくだりはホームアローンみたいでした。
vs佐田国編は設定の違いはあるものの、途中までは佐田国役の迫力もあり良かったと思います。しかし、相手の嘘を見抜いた上で逆手に取る=「嘘喰い」なのに、貘が急にカードを伏せて「さぁ引け」と言い出したのは本当にガッカリでした。原作では梶にそれを提案されて、それでは運任せになってしまうと否定しているのに…。原作では貘の人間離れした観察眼と知略で佐田国に完璧に勝ちましたが、映画では「何故か相手のイカサマを見抜いていた貘が運も味方して勝った」という印象です。佐田国は原作と同じく勝負に負けて吊られましたが、貘が「殺しはしない」と発言したシーンがあったので、幸せだった過去を想起しながら殺されていく佐田国の感動的描写に矛盾を感じました。イカれたテロリストの最期の嘘まで看破して倒す原作とは大きく違いますね…。助手の女性が一緒に吊られたのも意味がわからなくて可哀想。佐田国も助手も賭事以外に何か悪い事をしたのでしょうか?
蘭子から九重太郎の情報を得たシーンから察するにマルコを仲間にしたのは偶然のようでしたし(戦力としてではなく単に可哀想だったから(?))、最初の屋形越えについてもシンプルに貘が負けたことになっていましたので、原作のような貘の桁外れの知略の描写は全くありません。(原作ではどちらも貘の計画の内でした。)そこが嘘喰いという作品の醍醐味の一つだと思いますので、正直それも残念です。
完全オリジナルとしても楽しめなかったですし、原作ファンとしては本当にガッカリでした。キャストのビジュアルだけは原作そのままで良かったです。
監督と蘭子以外は満点
キャストのキャラ再現度がめちゃめちゃ高くて最高。蘭子の演技が下手(可愛い)。
セットもよかったし、主演はハマり役。
佐田國のオリジナル設定のせいで、ハングマンに吊られる時に無様に「死にたくない」という場面に対して漠さんが「大嘘つきだね」っていう所がない。何故か佐田國がそっと死を受け入れたのはなんか違う気がした。
オリジナリティを受け入れられるなら原作ファンは楽しめる。
ドラマで観たい、もったいない作品
前々から観ようと思っていた作品ですが、公開直後にYouTubeで酷評されていたので恐る恐る鑑賞したのですが、結果としてそんな事はなかったかなと思いました(しばらく原作を読んでいなかったからでしょうか、いろいろとツッコまれている部分はそんなに気になりませんでした)
特に白石麻衣さんが演じている蘭子がどうのと言われているみたいですが、クセの強い作品の中でも特に曲者で、敵ではないが味方とも言えない役を演じるのはさぞ苦心しただろうと思います。
貘と蘭子の絡みについては実写ならあれもありだと思います。リアル世界で貘さんが存在したらモテない訳がないし、実写にするのであれば、ああいう絡みの方が自然かなと思います。
こういうのもネットドラマなどで長尺にしてくれれば白石版蘭子のキャラがだんだんと作品に馴染んでくるのだろうに…と思いました。
窮屈な脚本となってしまい、マルコの出番が少なく、消化不良な部分もありました。つくづくドラマだったらなあとか、映画では尺が短いなあとか、非常にもったいなく感じました。
あと邦画全般の課題ですが、ロデムのアクションシーンをなんとかしてもっと見栄え良くもらいたかったです。
面白いけど補足が必要! 楽しくツッコミながらネタバレレビューします
あまりハードルを上げずに観たためか、おおむね楽しみながら見ることができました。
嘘喰いの雰囲気を実写で表現するのは難しいので、よく頑張ったのではないでしょうか?
役者さんは、横浜流星さんの表現力が素晴らしかったし、白石麻衣さんは役柄が難しかったと思いますが頑張っていましたね。
ただ、いろいろとツッコミや「そうじゃないでしょ!」という点もあったので、下記ネタバレレビューとして参考にしてください。原作の内容についてもたっぷり触れてますので注意。
●屋形越えの獏さんがしょぼすぎる
獏が500億円を持ち込んで挑んだ館越え。時間内に上空を飛行機が飛ぶかを賭けますが、獏の策はチンピラ二人にセスナを飛ばしてもらうという、なんともお粗末なものオンリー!えぇっ?しかも1000万円ぽっちで雇ったの?そりゃ失敗するわー。
原作では、ナレーションで「獏はありとあらゆる手段を用意していた」的な言葉があり、チンピラセスナ号には触れられていません。絶対もっとマンパワーとお金をかけて入念に執拗に準備したでしょうに。
さらに、原作で獏は負けた時にカリカリ梅を食べながらひっそり意味深な笑みを浮かべます。映画では泣いておしまい。
個人的には、映画の最後はハンカチ落としのくだりではなく、館越え敗北後に笑っている獏を映したほうが、次回作にも繋がりそうで良かったのでは、と思います(次回作期待しています)。
●鞍馬蘭子がしょぼい(白石麻衣さんじゃないよ)
蘭子がすごい小物設定でした。組長かつ裏カジノオーナーで5億円が全財産ってのも厳しいし、佐田国にポーカーでボコられるのもなんだか切なかったです。
コメディ要素を入れて話に抑揚をつけるのは、観客を飽きさせないために必要かもなのでコメントはしませんが、もともと完全な仲間キャラではないので、せめて、裏切るかもしれない不敵な美女設定としてなんとか脚本できなかったのでしょうか。
白石麻衣さんはそもそもキャストミスというか、蘭子イメージとの乖離がある中で、彼女なりに頑張ったと思います。
●佐田国がいい人やん
映画のラスボス立ち位置の佐田国は、狂気のマッドサイエンティストになっていました。善良な研究者だったが政財界の期待に背いたため、研究所ごと爆破されてしまう。その復讐?(詳しくは忘れました)として賭郎会員を襲って金を集めている・・・。という設定、要らないかもしれないですね。
劇場では、ハングマンで吊るされる残酷描写を映しにくいので、最後に獏に化けの皮を剝がされる演出ができずにこういうキャラにしたのかもしれませんので、そこは飲み込みました。
でもそれなら佐田国死ななくてもいいのでは?
獏が人主を募った結果、20億円ぴったりになっていましたが、原作では佐田国10億円に対し獏は25億円集めます。「今度はそっちのお金が足りなくなったんじゃない~?」みたいなセリフが好きなんですが飛ばされちゃいました。
なので、ちゃんと20億円持ってきてる佐田国は負けてもハングマンしなくていいじゃん、と思いました。
ちなみにハングマン決行直前に、獏が佐田国を呼び止めますが、懐かしき頃の写真を見せて終わり。なんだかサイコパスみを感じますね。
●ハングマンの獏が小物っぽい
命を懸けたバトルのハングマン。獏は敗北直前になって勝利の手がかりを見つけますが、原作ではもっと序盤からいろいろ検証を重ねています。わざと長考して1分の時間制限を設けさせ、さらにラスト10秒が暗闇タイムになるように調整し、50秒間を体でカードを隠したのちに暗闇タイムで佐田国がババを引くように「カードをずらす」といった描写が欲しかったなー。あとウィーンガシャンじゃんけんも見たかった。
映画では普通に見てれば佐田国の目が見えないことは推測できるので、カードを覗き見るシーンをさらっとやっていたのは良かったです(たっぷり尺を使って「何が起こっているんだ?!?!」としていたらクサかった気がします)。
しかしながら横浜流星さんの「見るまでもない!」は素晴らしかった。私はあそこが一番の盛り上がりでした。
●マルコがんばれ
マルコは途中で仲間になったけど、佐田国戦では全く関与しませんでした。原作通り佐田国が革命家だったら、裏でミサイル発射を画策している工作員と阻止するマルコを描けましたが、ここは尺の都合上しかたなし。次回作のマルコに期待します。
森の戦闘描写は、よく描いていたと思います。さすがに実写で音速みたいな動きするのは難しそうなのでこれで良いかと。
●ハンカチ落としは小学生の遊びではない!!
原作を読んでいたら、屋形越えのテーマとしてハンカチ落としがどれだけ相応しいのかが分かります。號奪戦が描かれていないのでそこは仕方ないですが、「小学生みたいでサイコー」とは言っちゃだめです。ゼッタイ。
●その他羅列
・序盤の島の描写は映画オリジナル。謎チンチロ勝負は要らなかったかなー・・・。ラーメン分け合ったおっちゃんは誰だろ??
・目蒲立会人はもっと悪役に寄ってほしかった。原作通りに佐田国のイカサマに加担する→バレて一緒にハングマン、ON!で。女性研究者はただただかわいそうでした。
・佐田国に闇の世界を教えた謎のコンサルタント(オリジナルキャラ)が怪しすぎる。昼間の病院にあんなのいちゃダメでしょー。
●良かったところもいろいろ
・横浜流星さんの演技が素晴らしかったです。ありがとうございます。
・カジちゃんもイメージ通りで良かったです。ありがとうございます。
・マルコと夜行さんが超かっこよかったです。夜行さんはもう少し線の細いイメージでしたが、こちらのがっちり夜行さんもアリです。
・なんだかんだ言って15年くらい前から好きだったコンテンツが映画化されて、動いてる場面を見るのは感動モノです。ハングマンのセットが重々しくて見てて心拍数上がりました。
次回作お願いします!ラビリンスかなー。
原作未読なら楽しめるのかも、、、全体的な違和感に勝てませんでした。
私は原作既読です。
公開前から怪しい情報(ハーモニカ、「嘘つくと、死ぬよ。」 etc.)が出回っていたのでハードルはかなり下げたつもりでしたが、それでもかなり厳しかったです。
原作はアクションの「暴」と頭脳戦の「知」の二本柱が魅力ですが、映画ではどちらも楽しめませんでした。
「暴」はそもそも場面数が少なく、ロデム戦と夜行vs目蒲の2場面のみです(Q大郎の兵士との戦闘はダイジェスト気味でアクションはほぼないです)。
ロデム戦は、ロデムの動きが凄く緩慢で...あれを人間兵器だの奥の手だの言われても説得力がなかったです。割とあっさり倒せてしまいますし。
夜行vs目蒲の殺陣は悪くなかったですが、場面自体がすごく短いです。また目蒲が一方的にやられておしまいです。
「知」は原作通りの箇所は当然問題ないのですが、オリジナル/改変部分が...(しかも結構多い)
獏1回目の屋形越えから始まりますが、用意した策がセスナ1台というのはちょっと...原作では意図的に負けたような節があったと思いますが、映画では先述の策で本気で勝つつもりだったように見えます。
オリジナルのチンチロ(擬き)もそのイカサマ対策はさすがに物理的にどうかと...そもそもどういうルールのギャンブル(劇中描写だと親がサイコロ3つのゾロ目を出さないと負け)?
ルーレットの件も勝ち方は同じでもそこに至るまでのプロセスが変わっていたと思います。36マスに対して37枚とか36枚とか賭けるのは必要あったのかな?原作通り、35枚賭けを続ける方が理に適っていると感じました。
森(原作では廃ビル)脱出では、兵士の倒し方がワンパターンで、それも特別頭脳的な手段とは言い難く...そもそも爆弾解除が勝利条件だったと思ったのですが、爆弾解除後にロデムと戦うことになったのは「?」でした。
佐田国戦のハングマンは(ギャンブルの部分は)原作通りです。この部分は良かったです。
では、「暴」と「知」以外に何があったのか。それは「人間ドラマ」でした。(恐らく)その為に多くのキャラ設定が変更されています。
梶は賭郎会員になることを拒否して、(一度)獏の元から離れます。
佐田国はテロリストではなく、悲しい過去を持つ悲劇の科学者になります。過去の復讐のために賭郎に入会し、世界平和の為に屋形越えを目指しています。
そして、鞍馬蘭子は獏に恋愛感情を持っていることになり、獏のお願いを割となんでも聞いてしまいます。
このような原作にはない、原作とは異なる設定に基づくドラマが本映画の大部分を占めます。
これに起因する違和感、そもそも嘘喰いにそういった場面を多くは求めていない点(、そしてその人間ドラマが正直安っぽい点)が私が低評価をつけた理由になります。
台本の出来としては星0.5なのですが、星1つ足している理由は横浜流星さんです。
セリフ回しなどの演者側ではどうしようもない部分で違和感を感じる部分はあったとはいえ、それでも全編を通して獏を感じさせる立ち居振る舞いはこの映画の数少ない見どころです。
俳優さんに疎いため演技を見たのは本作が初めてですが、少しファンになりました。
あとは設定は大きく変わっていたとはいえ、三浦さんの佐田国は、原作(初期)の強者感は出ていて好印象でした。
(それ以外のメインキャラは...ビジュアルはしっくり来ていた方が多かっただけに残念です。)
こうして纏めてみると、私が細かいところを気にしすぎな気がしますね...
そういった意味では原作未読の方は、違和感なく楽しめるのではないでしょうか。
原作既読の方は、二次創作だと思って大らかな気持ちで観れば、狭量な私が見つけられなかったいい部分が見つかるかもしれません。
以上、長文失礼しました。
原作と別作品として見ればいい
凄く複雑な気持ちで観終わりました。
心の準備は一応できたがまさかここまで好き勝手に原作をいじると思わなかった。さすが獏さんにハーモニカを吹かせたい監督さん、原作リスペクト要素ほぼ皆無でした。こんな内容で迫先生本当にいいのかとても不思議でしょうがないです。
実写版制作発表から6年の年月、嘘喰いの大ファンとして例え実写はあまり成功例がないと分かってもそれなりに期待しましたし、実写のおかげで原作スピンオフ企画もできて作品を知る人も増えてきて嬉しい限りです。それでもこれはもう別作品です。
【賭郎はただ秩序なし信念なしの無法組織】
原作には中立性と公平性が「絶対」な賭郎、そのポリシーを貫くためにギャンブル中例えお屋形様が命の危険があっても立会人は助けない贔屓しないそんな組織ですが映画の中で
・お屋形様が自分の勝利のために組織の権力を借りた上一般人を容赦なく銃殺した
・立会人目蒲は佐田国を贔屓し、彼の復讐のために私刑しても堂々と組織に後片付け任せた(原作には佐田国のイカサマを加担しただけでも必死で隠したのに)
・夜行さんは手合わせ程度で理由もなく目蒲を殺した(原作にはちゃんと號奪戦という事情がある)
【全般的に登場人物設定崩壊】
獏さん - 体力抜群、色男、「いい人」。全部獏さんではない。
梶くん - 金が入った途端浪費癖と女遊びが酷い。原作には獏さんから何回も助けられて親しくなったが、映画には全部描けないからこんな形で繋ごうと思うかもしれないが、それでもこんなエピソードじゃないでしょう!
マルコ - 本名なのに、何故か「ロデム」から改名されたという。
佐田国 - テロリストから平和主義者に一変、加害者から悲劇の被害者になった。
草薙 - 映画オリジナル佐田国の協力者、背景不明、何故か国家レベルの組織「賭郎」のシステムに簡単にハッキングできる。
蘭子 - 一番わけわかんないツンデレヒロイン。もう蘭子すらない。誰?最近はもうこの女優さんの名前を見かけるだけで思わず嫌な気分になる、本人何も悪くないのに申し訳ない。
冒頭で獏さんの情報提供者 - 誰!?
【ババ抜きは問題だらけ】
人物の設定がめちゃくちゃになったせいで、ストーリーも辻褄が合わなくなる。一番ひどいのはババ抜き戦です。本来佐田国はテロリストで革命と亡命のために膨大な資金が必要だから、賭郎勝負にすることになったが、映画の佐田国ですと獏さんと死闘する必要性はまずない。
そして本来立会人の目蒲が佐田国の協力者だからこそできたイカサマなのに、映画ではゲーム終了まで部外者のハッキングを全く気付かなかった。。。「賭郎」はそこまで寛大そしてポンコツの組織ではない。
また獏さんが佐田国にかけた肝心な「お前はただの大嘘つきだ」というセリフですが、本来佐田国は革命家で死を恐れないと大義名分を掲げながら、保身のためにイカサマしたから、獏さんはあんなセリフを投げたが、映画ではそういう背景一切ないからただイカサマに対して獏さんがあんなに怒ったみたいで、違和感しかありません。
そして何より本当のババ抜き戦はカードゲーム以外も色んな出来事が同時進行になって国家の危機まで及ぶほどかなり壮大な戦いになるが、やはり全部描けないのは映画の残念なところです。映画のせいで「噓喰い」はただババ抜きで人を死ぬという安っぽいギャンブル漫画と思う人がいると考えたらもう本当に嫌です。
【続々意味不明な変更】
・地面に落として隠したはずの盗聴器は最初から夜行さんのポケットにあったとか
・カジノの中でお金を必要な人を物色するはずのQ太郎は街中にランダムで人をギャンブルに誘うとか
・「屋形越え」戦の後本当は笑ったはずの獏さんですが映画では何故か泣いたとか(※これはマジひどい)
他にビルが森に変更とか蘭子にまつわる全部の出来事とか冒頭の島生活とか、本当にツッコめば終わらないぐらいこの監督さんちゃんと原作を理解したかと疑います。別に映画化のために変更が必要ということは問題ないですが、変更により本来のメッセージ性、厳密性が失い別作品、別人物になっちゃうことが納得できないです。
【いいこともあります】
色々な不満がありますが、その一方原作からの変更をあまり考えなければ、普通に動いてる噓喰いの世界の皆さんを観ながらニヤニヤして楽しんでる自分もいました。
正直キャスト全員のビジュアル再現度はかなりいいと思います。それだけでも感無量です。キャスト表にはなかったが、まさか立会人能輪美年やマルコもちゃんと登場することで本当に嬉しかったです。そして獏さんと梶くんのやり取りはやはり楽しいです。自分の中で梶くんは結構原作初期でまだ自信がない梶くんの感じに近いと思います。そして蘭子のキャラ崩壊もヒロイン扱いも嫌いですが、それでも蘭子と獏さんのシーンで普通に笑いました。
結局がっかりすることもありながら、キャストたち悪くないし、映画もそのまま受け入れれば普通に楽しい、何より噓喰い本当に永遠に続けて欲しいぐらい大好きですから、実写版続編も普通に欲しいです。ただし今度は自分の世界観ではなく原作の世界観をリスペクトの上、ちゃんと作品のことを理解し、作品が好きな人でお願いしたいです。脚本は是非迫先生に!
横浜流星ファンのための映画
可もなく不可もなく。
冒頭で撃たれないところから、すでに観たこと後悔。
二人でババ抜きって最初から3枚で良くないか?
伏線として最弱王の白いジャケットを三浦さんが着てたらおもしろかったかな。
マンガが原作の実写化はハズレが多い印象があるけど
筋肉が物足りないロデム、迫力が全く無い上にただの「恋する乙女」な蘭子姐さん、「「東京リベンジャーズ」のマイキー君」にしか見えない貘さん…
予告だけだとハズレ感が漂ってたけど、観て良かった!
雰囲気が良く出てたし、何よりも「夜行」さん役の村上弘明さんの渋さ!半端ない!
こんな年の取り方に憧れる…というか、惚れた!
可もなく不可もなく
映画館で聴くB'zはサイコーでした。
チンチロやルーレットでイカサマを逆用した勝ち方をするところはとても良かった。ただテキサスホールデムではブラフとも思えないベッティングやイカサマを公開しないただ粛々とひたゲームで何ともアッサリしてた。
映画の脚本演出には対して敏感じゃない自分でも「?」って思うところがあった。監督も大変だろうけどスマホ2の時と同じで辻褄が合わん場面あるのどうにかして欲しいですね。
原作の知識も少し入れとこうと思ってどういう登場人物なのかってことだけ読んで鑑賞しましたが、漠と蘭子の関係性はアレで良いのか?笑。わざわざネジ込んで吊るのは寒い。
とは言え、自分的には興醒めとまで行かなかったので満足です。
続編
有りな流れですね。まずまず面白かったし、あまり露出してない有名俳優さんがいますし、布石も有りましたしね。伏線が多くあったので、最後の戦いのカラクリは途中から気づきました。前半での三浦翔平さんと鶴見辰吾さんの戦いでの伏線の張り方は要らなかったかもですね。
ここまでの原作レイプはなかなかお目にかかれない
とりあえず白石麻衣の登場シーンが全部無駄。
キャラに合ってもなければ演技も安っぽい田舎のキャバ嬢。
登場シーンを全部削除してその分掘り下げたら、それだけである程度観れる映画になったはず。
ヒロインがいない原作に強引にアイドルをねじ込み、しかも演技が全くキャラに合ってない。
ジャニーズでもなかなかここまでのやらかしは難しい。
原作ファンに謝ってほしい。
ここまで改変するならマルコのエピソードも要らなかったでしょ。後に活躍するシーンないんだから。
ラストのババ抜き勝負はもっと尺を割かないと2人の化かし合いの凄さが伝わらない。
夜行立会人とオヤカタサマはよかった。☆5
獏はもうちょっと顔芸振り切って欲しかった。☆4
佐田国のバックボーンの変な設定要らない。☆2
白石麻衣、一度くらい原作読んでから仕事してくれ。☆-100
役者さんは良かった
原作ファンです。
役者さんはみんな良かった。能輪さんとか判事とかいろんな立会人が複数出てきて嬉しかったし、みんなクオリティ高くて楽しめた。
ただ、脚本だけが本当に残念。きれいに纏まってるとは思ったけど、全体的に薄っぺらい。暴パートも少なくて物足りない。
佐田国を善人にしてしまったせいで「嘘喰い」という物語の毒々しい魅力が消えて、ありきたりな物語になってしまっている。
蘭子も何故か口調が違う。貘さんに想いを寄せる感じのヒロイン的ポジションになってて意味がわからなかった。予想してたよりまいやん自体は役に合ってたと思うので、原作通りの強いキャラクターにしていれば、もっと彼女の魅力を引き出せたはず。ひたすら残念。
何度も言うけど役者さんは皆さん本当に素晴らしかったです。
恐らく原作未読の方は楽しめると思います。
とにかく脚本の罪。
【全然賭けグルってない、ハラハラドキドキしないギャンブルムービー。大体さあ、あんなシーンを連想させる映画は・・・・(以下、自粛)】
ー 中田秀夫監督は、「カイジ」「賭ケグルイ」のヒットを見て、今作の原作漫画の実写化に踏み切ったのであろうか・・。
「スマホを落としただけなのに」がヒットして、”ヤレヤレ”と思っていたら、「事故物件 怖い間取り」で、スベルしなあ・・。
超大ヒット作を生み出した監督の苦労が偲ばれます・・。-
◆感想
・幾つかのギャンブルシーンは、結構面白かったよ。最初のルーレットのシーンを除いては。
- ”IR実施法案促進ムービー”としては、少しお粗末だったかな・・。あのディーラーの方、本物かなあ・・。-
・快楽殺人者から、”賭郎”の会員権を取り上げるためのシーンも、ちょっとなあ。サバイバルゲームにしたかっと思うのだけれど、班目(横浜流星)と借金まみれだった梶(佐野勇斗)を追う側が弱すぎるよ。
- 快楽殺人者を演じた役者さんは、好きな俳優さんだけれども、キャスティングミスだと思うなあ。ー
・最後、世界平和のために研究していた科学者佐田国(三浦翔平)さんとの、ババ抜き一騎打ちは、ナカナカ面白かったよ。
”矢張り、究極の賭け事はポーカーか、ババ抜きだよね。(個人的意見です。)
でもさあ、佐田国は、悪辣な大臣(鶴見辰吾)のために大切な仲間を殺され、視力を失った訳でしょ。あの終わり方はないんじゃないかな。
- あそこで、監督として一捻り入れるのが、”技”じゃないの・・。
大体、パートナーの女性が可哀想だよ。-
・あとは、あのラストシーン。不完全燃焼感が半端ないよ!“え、これで終わり???”と思ったけれど、まさか2作目を制作する積りかな?
<とまあ、イロイロと文句を書いてしまって申し訳ない。だって、2時間面白く観れたからね。
”一応、記載しておくが、私は映画館で観る映画は、ほぼ面白く感じる特異体質である。”
けれども、今作はエンターテインメント作としては”ホラー専門”の監督だから問題ないと思ったのかも知れないけれど、佐田国とパートナーの女性が班目に負けて、首を吊る最期を想起させるところはなあ・・。小さな子は、観ない方が良いと思うなあ。
全体的に作りが粗いとも思った作品であります。>
俳優目当てで観るのならいいと思います、ただし原作ファンは・・・
人気ギャンブル漫画の実写化
個人的にも原作が好きなので
公開初日に観ました
原作が49巻もあるので
映画一本でストーリー全部をできるとは思ってないですが
どんな映画になるのか興味がありました
全体的にストーリーは最初からハングマンまでになっています
最初に噓食いが屋形越えに失敗したシーンから始まり
東京に行き梶と会うところからストーリーは始まる
全体的に原作よりも簡略化されている部分が多い
ロデムが出てくる脱出ゲームも
なぜか森の中でやっている
しかも、脱出ゲームでは梶の足に爆弾がついており
九重太郎の手下の兵士5人がもっているカギを手に入れて
爆弾を解除するルールに変更されており
原作よりも難易度が地味にあがっているように思う
ちなみにマルコは一応仲間になるが
劇中では料理をつくったあとでの出番はない
だから、映画では「暴」の部分がかなり削られているように思う
レオはそのせいかまったくキャラが違うイケメンになっているが
出番が少ないので別に出てなくても関係なかった気がする
後半のハングマンで佐田国との勝負をするが
佐田国が使ったイカサマは原作と同じで
やっていることも原作と同じでも
弱気になっている貘が「嘘が喰えねえ」というセリフとかがあったり
トランプを裏返して原作よりも運ゲーにしていたりするところがある
一応原作では待ち時間1分とかに理由があったのだが
映像でやると説明がわかりにくから
そこらへんを分かりやすくしている改変だと思うが
原作ファンからした評価が分かれそう
原作との一番の違いは
おそらく佐田国が国家によってつぶされた
マッドサイエンティストになったところ
そのせいで映画ではハングマンで負けて満足して死ぬという改変になった
このおかげで、目蒲は佐田国に失望するシーンがなく
粛清されるだけで終わるのである意味良改変なのかな?
あとは、蘭子が実写版だと貘に惚れている感じだったこともあって
貘と親密な感じがして全体的小物っぽくなってしまったとは思う
ただ、貘と梶を中心に俳優の演技はすごくよかった
原作はハングマン以降も
いろいろなゲームがあるので
続編を観たい気もするが
この映画のラストは貘がハンカチ落としに挑戦する場面で終わるので
続編があるかは微妙だと思った
ちなみにネットで話題になった
「約束通り喰ってやったぜ、アンタの嘘。ただし味は・・・」のセリフは
貘が序盤でサイコロのイカサマを破るシーンのところで
使っただけです
あとは監督がハーモニカを吹くシーンを入れようとしたらしいが
映画を観てもそのシーンは不必要だと思いました
個人的に序盤あたりはよかったと思うが
中盤あたりから、マルコの出番が少なかったり
蘭子が小物になったりしていて
原作で出てきた伽羅やカールも出てこないので
原作ファンからしたら、評価が大きく分かれそうな要素がかなりありました
俳優目当てで行くなら、楽しめると思うが
原作が好きな人だと微妙に感じる人も多いと思います
原作知ったうえで、まぁまぁ満足
原作読者です。
個人的にめちゃくちゃ推しのマルコの扱いが微妙ですが、他は思ってたほど酷くないなと。
原作と全然違うオチ?として、キタローと佐田国のラストも、これはこれで綺麗に終わって満足です。
ちゃんみだの登場が見れるまで続編をつくってほしいです。
後味良し。改編も納得できる範疇
原作の大ファンなので、本当は忠実な作りで見たかったですが、原作の長さから非現実的
多少の改編は当たり前、受け入れるべきでしょう
改編はされていましたが、サダクニの盲目に説明がつく、世界平和に共感するくだりなど、むしろアリな部分も多かったと思えます
原作1巻のあたりはむしろ不人気だった部分。そう考えると廃ビル勝負のあたりも素晴らしい改編
横浜流星さんの原作愛も素晴らしい
これはこれで気持ちのよい作品に仕上がったかと
二作目に期待です!
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