アリスとテレスのまぼろし工場のレビュー・感想・評価
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結局、またマルチバーズなんかなあ
タイムループとマルチバースと成長が止まる話、、、なんかな。
同じ日を繰り返す日々の中で変化を禁じることにあっさり同調する人々ばかりというのが飲み込めない。そこでは、食うに困らないわけだから、仕事しなくなる人が多いだろうし、トンネルが塞がろうが、海流に邪魔されようが、山を越えるくらいできるだろう。その前に、毎日毎日、同じことが続くと、数日〜数ヶ月で発狂する人も続出では。どんどん人が減っていく?。まあ、元々、あんまり人が多い地区じゃないか。
イツミの成長から考えると10年くらい時が止まってた?。せめて1ヶ月程度の話にした方がよかったんでは。
あと、イツミって、主人公男が勝手につけたわけだけど、何年も前から育ててて、名前もつけてなかったのか。いくら、親しくなりすぎないようにしたとしても。そもそも、マキだっけ、ほんとの名前知ってたよね。苗字はともかく下の名前はちゃんと使ってもいいんでは。あとから、明かして客を驚かせようとしたのか。元の世界に戻すことになるんだから、違う名前で呼ばない方がいいのでは。
もしくは、元の世界に帰った時も、「イツミ」の響きを懐かしむとか。
結局、映画内のミフセは死後の世界?で、ひび割れの向こうが現実世界ということ?は、手垢のついたマルチバースということでいいのかな。
結論として、あんま、響かなかったけど、喋ること、いっぱいあるなあ。見てよかったカモ。
前向きになれる
面白かった。
最後の列車のシーンの睦美の言葉、私自身も夢を追いかけようと、とても前向きになれました。
自分はまだ18歳で正宗や睦美と年齢も近く、思春期の恋愛感情がとてもリアルに描かれていることを感じました。
主題歌もとてもマッチしており、五美の背中を押す、時間が止まった世界視点での歌なのかなと。
だからこそ、中島みゆきさんを選んだのかなと思いました。
最後に、拙い文章で申し訳ありませんでした。
作中で五美が正宗のことを「まさみね」って呼んでたせいでわたしも「まさみね」と呼んでしまうのですが共感してくださる方いらっしゃいますでしょうか笑。
好きってどんな気持ちだったけ?
『人を好きになる』ということが多く描写されてる作品だと思いました。
今回の作品見終わった感想はまず、『なんかすごいぞ、いいいもの見た〜!』って思いながら映画館で出てきました。
【好きだったところ】
•正宗くんと睦実ちゃんに対して好感が持てる
二人のやりとりは等身大の彼らの感情にも見えるのですが、性根はほんとにいい子で…。
五実ちゃんを現世に返そうと奮闘する様子は見てて、
感動しました。
•正宗くんが睦実ちゃんに対しての気持ちを自覚して悩むシーン。告白するシーン…。そしてキスシーン。
あんな美しくキスを描くのすごいです。
岡田麿里さんの脚本はこういう生々しい感情を描くのがホント上手ですよね…。
•最後列車の睦実ちゃんと五実ちゃんのやりとりもうるうるきて…。
•あと作画と音楽はよかったです!
特に音楽で五実ちゃんが工場で遊ぶ時の不思議な曲は
映画の雰囲気をいい感じに表現してると思いました。
で、こっから先は疑問に感じてしまったところです。
帰り道もんもんと映画について考えた時にもやもやするところが多いんです。
題名のアリスとテレスはなんだったんだろう?とかもあるんですが1番引っかかるところは、
【残された人たちはバッドエンドが待ってるようにしか見えない。】
いまは好きな人と一緒になれてよかったと思いますよ…でも永遠と続く冬の見伏に囚われてそのうち精神にガタがくるのは見えるな…って。終盤、そこについても楽しめばいいじゃない!って感じで受け止めてるような描写があったのですが、私は素直に受け取ることができませんでした…。いい登場人物が多いだけに辛かったです。
【苦手だったところ】
恋愛の描写が多いだけにちょっと自分勝手に恋に暴走してるキャラが多くてオイオイオイってなって見てました。
•まだ世界を壊したくなくて車で暴走する新田ちゃん
•政宗のお母さんを好きになってしまって、
告白するも振られこの世界を存続させるために
工場を稼働させる時宗
完全に個人の感想ですが、ここらへんはちょっと見てしんどいものがありました。
こう終わった後あれはなんだったんだ???って思ったことが多かったです。でもそれだけ考えてしまうってことは自分の琴線に触れた部分が多かったからだと思います。
兎にも角にも、すごい映画でした。
作者の言いたかった(と思われる)コトはなんですか。
『生きる事への選択と自己肯定への賛美』
今作の舞台は、現実と仮想空間のパラレルワールドの二極化ではなく、『生の世界』『死の世界』そして主人公たちのいる『狭間の世界』の三分割ではないかと思いました。
そこではつねに生と死の選択を迫られている。
現実の世界(映画内ではなく)で「今すぐこの世界から消えてしまいたい」と思っている人達はとても多いことと思います。そういった人達は皆『狭間の世界』の住人なのではないでしょうか。そういった人達に「行動を起こして先へ進もうよ、そして生の世界へ行こうよ」というのがテーマかなと思いました。
何か行動を起こすとその世界から消されてしまう。
どうも肯定的には動く気がしない。
だからなにもしない。
自分でなにか積極的に決めた人は狭間に飲み込まれるか、神機狼に喰われてしまう。でもこれらの消された人達はそろって「マイナス思考」で考えていたためであり、成仏させられた(死の世界へ誘い)のかなと思いました。
ラスト、正宗と睦実が結ばれることにより、空間は大きくひび割れ、行き場を失った五実に対して世界は強制的に『生』と『死』の選択を迫リます。選択できる時間は残りわずかとなります。
睦実は五実の母親?であるので愛娘を『生の世界』へと、しっかりと生きるように送り届けます。残された正宗と睦実が消えてしまったかどうかはわかりませんが、無事であったことを願います。二人一緒に…
今回の映画の内容については、中島みゆきさんの楽曲とパンフレットにすべて書かれています。是非とも両方ご覧になることをオススメいたします。
ラストは号泣してしまいました。周りはひいていたと思います。
切なさの中にも優しさにあふれる映画でした。
おわり
こんな世界、早くぶっ壊れてしまえと正直思う。
町にある製鉄所が爆発?したことをきっかけに、町単位で時間が止まり、歳をとることも成長することもなんだったら死ぬこともさえも出来なくなった人々の群像劇です。
時間の進行が止まったといっても一日の時間的経過は普通に起こるので一般的な日常生活は可能です。同じ一日がゆるく繰り返されるけど、進歩や未来が見えないっていう閉塞感あふれる生活なんでしょう。どうも移動も不思議な力で制限されてるらしいです。街の端っこに行く記述がなかったので、大人の都合、いわゆる眉唾かもしれません。
主人公の菊入正宗君はなんだか灘の酒みたいな名前(笑)ですが、それをいじって変なあだ名をつけることをしない本当に良い友人らに囲まれています。昭和時代のうちのクラスに居たら絶対、「ポン酒君」って言われたでしょう。無論、愛着を込めてですよ。話が脱線してすみません。
ただいかにも彼の行動、性格が根暗で厨二病全開なのは、工場で働いていた父親が謎の失踪してしまったこと、そして厨二・・・というか14歳だから本物の中二なんですけど、将来の漠然とした不安が時間の経過と共にうやむやになるという、いわゆる青春アルアルがこの歪な世界では絶対に起こらないので、これには同情するところが多々あるのかな、と思いました。
ただ、無駄に攻撃的で男嫌い?唐突にパンツ見せて正宗君の乙女心を踏み躙る、今の世の中だったらツイフェミ?にでも例えられそうなヒロインの睦実さんはいくらお顔がクールビューティーでも、一人の女性としても人間としても全く美しい部分が見受けられず、行動から何からまるで共感できませんでした。まあ、私が保守思想の強めな男性だからかもしれないですが、なぜわざわざ女性の悪い部分だけ顕在化させたような魅力が半減するようなキャラ設定にしたんだ、と思いましたよ。まあ、閉鎖空間で長期間拘束され性格が捻くれちゃったんでしょうけど。
そんな中、彼女について特に許せない部分がひとつ!
無垢なる者の化身の様な五実ちゃんが淡い恋心を正宗な抱くところを最後の別れ際で「正宗は私に一生ぞっこんなんだから、お前の出る幕無し(うすら笑い)」って捲し立てるシーンには、正直、ちょっと狂気すら感じました。いやはや、ロマンチックなシーンが台無しです。ちょっと私情がからんでいて情報の正確さに欠けることはご了承ください。
結論としては、あの世界は存在価値なしってことで私の中じゃ決定です。崩壊するところが見たかったなあ(笑)。
現実世界で五実ちゃんが家族に再会出来たようで本当に良かったです。終始圧倒された映像美とラストに関しては高く評価したいです。
追伸:あの学校の女生徒はブルマ履いてたりしてたり部屋にCDラジカセあったりしたので、あの世界は昭和後期の設定でしょうか。だったらポン酒くんもアリだわ(笑)。
「現実」を生きる
私はこの作品に出会い、今まで経験したことのない苦痛を味わった。心の奥でずっと渦巻く色々な感情が、私をこの作品の世界へと否応にも導く。ここでは現時点で分かったことを自分のためにも、記しておこうと思う。
初めて見終わった時に思ったことは、「この物語はハッピーエンドなのか」ということだ。ここはネタバレあり、であるから容赦なく本編に触れるが、まぼろしの世界はいずれなくなる。というより、私はすぐになくなったのではないかと思っている。見伏の人たちは最後の最後で「生きている実感を」感じた。それは大きな変化であり、まぼろしの世界にあってはならないものである。そう考えて、主人公たちが消えていってしまうの想像すると胸が張り裂けそうだった。実際のところ、まだハッピーエンドなのかどうか分からない。それか、ハッピーエンドにしたくないと勝手に自分が思ってしまっているのか。まだまだ考え続けたい。
最後のクライマックスシーンでの睦実の言葉。「ねえ、五実。トンネルの先には、お盆だけじゃない。いろんなことが待ってるよ。たのしい、苦しい、悲しい……強く、激しく、気持ちが動くようなこと」
「友達ができるよ。夢もできる。挫折するかもしれないね。でも、落ち込んで転がってたらまた、新しい夢ができるかもしれない……」
「いいなあ。どれもこれも、私には手に入らないものだ」
これを聞いていると、これから現実で生きていく五実と、今現実を生きている私たちに向けて伝えたかったことだと思う。人は自分でも知らないうちに変化していく。変化していくことが喜ばしいことに思える日も、悲しく思える日もある。それは言葉通り、「たのしい」だけでない日々の連続。まぼろしの世界に生きる人々にとって、どれほどうらやましいことだろう。生きること。生きてゆくこと。痛みも、苦しみも、喜びも、楽しみも、全て含めて噛みしめたい。なんだか、それが、現実を生きていける私たちの使命のような気がして。
岡田麿里監督は試写会にて「これは恋の物語」であると話している。それは、まぼろしの世界が舞台であったからだと思う。睦実は五実の母として、恋の好敵手として、五実と対峙していったように見えた。約10年間五実の世話をしていく中で、一番五実の成長を見てきた。本来であればもっといろいろなことを学んで、感じて欲しかったはずなのに、それを五実のために禁じなければいけないという葛藤。それに一番向き合ってきた睦実だからこそ、ラストシーンをあのように描けたのだと思う。
「正宗の心は、私がもらう」
まぼろしの世界において、正宗は睦実のものであり、五実のものではない。五実は本来この世界にいないはずで、まぼろしの世界の正宗には出会わないはずだった。キッパリと言ってのけることが、逆に、未来へ行く五実のためでもあると考えたのではないか。五実に嫌われてしまっても良い、だって五実には自分ではない睦実、「沙希の母」としての睦実がいるから。そう思っていたのではないか。そう見るとこの物語は愛の話のように見えそうだ。しかし物語はまぼろしの世界を中心に進んでいく。現実ではない、まぼろしだからこそ、愛ではなく恋を描ける。
愛は恋の延長線上にあるのではない。
そもそもベクトルが違うと思う。
世界が終わる時に、誰を思い出すか。
パートナーを思い出すか、子供を思い出すか。
私はまだわからない。けれど時が止まったまぼろしの世界では必ず正宗は睦実を、睦実は正宗を思い出す。それは決して神が仕向けたものではない。恋する衝動が、世界を壊したのだ。
間違いなく、恋の物語であった。
最後に、このレビューはまだ未完成だ。
まだまだ理解が足りないところもあるし、行き過ぎた論理も存在するはずである。現時点で劇場2回、原作小説2回の私の考えである。
もっとこの作品を考えたい。感じたい。
叶わないことだが、ずっと劇場で見ていたい。
この作品は紛れもなく現在進行形で私を変化させている。
最後の最後に。
この作品を生み出した岡田麿里さん、心から感謝を述べたいです。
そしてこの作品を我々に届けてくれたMAPPAの皆さん、その他多くの方々に感謝してもしきれません。この作品に出会えて本当に良かった。
沙紀と五美の神隠し
基礎設定には惹かれたのですが、不明瞭な部分が多い。
停止した季節や身体に対し、昼夜はあり、天候も気持ちも変化し、行動の影響も残る。ループでもないので食糧などの補充についても不明だが、その辺はまぁ“舞台装置”と割り切れる。
が、時間経過については“変化”に直結する。
「高炉に火を入れるのは10年ぶり」で、五実の成長も凡そ同程度だが、正宗と睦実が子をなすまでの期間がある。現実の2人は40前後に見えたし、時間の流れがズレているのか、五実は遅れて来たのか…
変わらぬことを是とし、心が肉体に引っ張られているとしても、みんな精神年齢が留まりすぎとも感じる。また、最低10年以上も情動を殺し、特に思春期の正宗たちに暴力あるいは性的な暴走が起きないものか。
否定的なことを先に書いたが、作画、とりわけ大きく崩さず心情を伝える表情芝居は見事。
声は俳優起用含めて違和感はないが、MVPは久野ちゃん。
『メイドインアビス』のファプタで突き抜けた感があったが、人外でなくともその力は健在。替えのきかない、独自の立ち位置を築いたと思う。
正直キャラの心情、特に睦実の情緒へは共感どころか理解できない部分が多い。しかし、五実の正体を知っていたと分かると見え方が変わる面もあり、そこは面白い。
別れ際の言葉も、半分は本音だがもう半分は現実に帰すために露悪的になったのだろう。
「“私”は自分を優先するが、“母”である睦実(と正宗)はあなたを無条件に愛するハズだ」と取れる。
何度も「別の存在だ」と言ってきたことが繋がり、エゴと優しさの混在した複雑さに唸った。
続く五実の「大嫌いだから一緒に行かない」には涙。
予告ではほぼ3人の話に終始すると思ってたので、予想外の群像劇に戸惑いもあった。
あの世界で夢を見つけた仙波は真実を知り何を思い、「友達」の言葉に強く反応した佐上の過去に何があったのか。爆発事故以前と、何が変わって何が変わらなかったのか…
刹那でも最高の幸福を求める者と永続的な平穏を優先する者、という単純な2極でもなく、各々に想いがあった。
2クール使っても十分成立するだけのキャラやアイデアが111分に詰め込まれてしまったのは、勿体ないと思う。
ただ、前回のP.A.WORKS同様に「100%の岡田麿里」を制作会社が求めるほどの魅力は確かにある。頭と心をここまで掻き乱す脚本家は他にいない。
いっそのこと、各制作会社でそれぞれの100%を発揮してみてほしいとすら思った。
タイトルなし(ネタバレ)
皆さんのレビューを見てると町全体が神隠しなんてコメントが多いようですが、自分の感想としては街全体がパラレルワールドに入った感じではないでしょうか。街全体が神隠しだったら現実世界には正宗と睦実の子供が存在していないわけだし、当然二人の子供も存在していない。自分の解釈としては工場の事故と同時に出来た当時の存在と共に時間軸が止まった新たな世界で事故で亡くなったと思われる人たちと生活しているまぼろしの世界の物語のではと。神隠しにあったのは正宗と睦実の子供だけなのでは...
正宗の部屋の漫画雑誌に91という数字が書かれてたので、その世界は1991年で止まった世界なのかなぁっと思い、女子のブルマ姿に納得しました。
正直、まぼろしの世界が出来た原因と神機狼と五実が迷い込んだ理由がよく理解できなかったからマイナス1点ですが、声優の演技、作画、動画、背景全てにおいて素晴らしかった。
やっぱ声優は本職の方がええわぁ。
ラストまで結構、冷静に見てられましたが、最後に流れてきた中島みゆきさんの主題歌の
「未来へ~♪未来へ~♪君だけで行け」のフレーズで号泣してしまいました。
内容はシンプルで良かったです
工場が爆発した日、その町の住人は、その町から出られない『まぼろし』の存在として生まれ。現実世界の記憶を引き継いたまま閉じ込められた。現実世界では時間は進み、主人公達も成長するが『まぼろしの世界では一切、成長しない』とされているが
最後に『赤ちゃんの声が聞こえてる』
①『いつまで子供扱いなのか。』
何年、経っても中学生に違和感。
『まぼろしの世界』では時間は進まないが人が数え認識する時間は進んでいる
14歳でありながら車を運転できる事を許されている。
高校がないとしても、体は成長しなくても考え方や思考は成長していく。大人の仲間入りしても、おかしくない。さすがに何年も中学生は無理がある。
『シンプル』
内容は、本当にシンプルだと思う。
現実世界から迷い込んだ、主人公の娘と出会い、現実世界に返す為に奮闘する。
『現実世界の電車に乗せる為に現実世界に消える覚悟で干渉し頑張る姿に感動し睦実の娘に対する想いに、そして主人公を想う言葉に泣きました。』
『最後くらい』
現実世界で娘が、いなくなった主人公達は何年も苦しんだのだから、エピローグで再会して欲しかった。
あと普通なら迷い込んだ時の荷物を持たせるべきだし、ちゃんと娘の名前を言ってあげた方が良かったかなっとは思いました。
自分の本当の名前、覚えているのか不安だし、両親の写真付きの物もあるので、ちゃんと渡した方が両親との再会がスムーズになるだろうと思います。
『最後に赤ちゃんの泣き声』
あまりに現実世界に侵食され干渉されすぎたせいか、最後『まぼろし世界』が時間を与えられたのかも知れないと思いました。
工場だけでゾクゾクします
頭が整理できていません。
事故で全員死亡している?→ 否
元の世界は続いていて、皆生きている。
変化を望まない人が作り出したまぼろしの世界?
変化を望まないおとなが一番良い時の世界に子どもを閉じ込めた?
それを望んだのは本当におとなだけ?
現実の世界から何故子どもが迷い込んだのか。
お祭りでちょっと目を離した隙に。
本人が望んだ?
結果工場に閉じ込められる。
閉じ込められるって何?
確実にまぼろしの世界で育っていく。ひとりだけ。
まぼろしの世界の住人たちは本人とは分離された別の人間。
おとなにならない。
誰かの強い感情で
空がひび割れる。しんきろうで塞ぐ。
最初に消えた女の子の感情の動きが凄い。
よくわからないけど
やっぱり廃工場はそそられる。
なんか気持ち悪い
セカイ系って言うんですかね?
自分にはこの映画合いませんでした。
世界が滅ぶから、盛りあって中学生が濃厚なキスしてるのはキツかったです。
あと、なんて言うか、制作側の性癖を勝手にですが感じてしまって気持ち悪かったです。
娘に顔を舐められるとか、娘に恋されるとか近親相姦的で気持ち悪くないですか?
あと、序盤にあった好きな女の子にパンツを見せつけられるシーンも気持ち悪かったですねぇ
男の願望って感じがしました笑
敵キャラも微妙だし、何もかもが微妙でした。
そのシーンいる?なんの為の行動なの?って思ってしまう場面が多かったです。
元々、恋愛映画が嫌いな自分が見るべきでは無かったですね。
後悔。
設定が雑すぎる
まず、一言で言うと観ている側に作品の世界観や人物像を伝えるのが下手で説得力に欠ける作品だと思いました。
たとえSFでアニメとは言え、設定というか世界観が分かりづらい上に曖昧過ぎます。本作の設定は「現実の世界」と「生と死の間のタイムループの世界」と「パラレルワールド」と「タイムスリップ」を合わせたような感じなのですが、ルールが曖昧で、タイムループの世界に閉じ込めらえれた人達は歳を取らない割には考え方や行動は成長したり、季節は変わらないのに天候は変わったり、またルールを破るとあちらの世界に連れていかれてしまうようですが、同じようなことをしても連れて行かれる人と、行かれない人がいたり、私には最後までルールがよく分かりませんでした。設定に無理があり過ぎて、作品が設定を消化しきれてない感じです。
各キャラの描き方も不十分でそれぞれの個性や魅力が伝わってこないので感情移入や共感もできません。また、恋愛要素も絡めてくるのですが、気持ちの変化が唐突であり不自然で、応援したくなるようなものではありませんでした。
さすがに終盤ともなれば目的がハッキリしてきますが、私にとっては時すでに遅しで、ラストにイツミとムツミがどうなろうがどちらでもよく思えてしまいました。そもそも、現実の世界に帰ることが良いのかどうかもよく分からないし、どれくらいの期間ループしていたのか分かりませんが、イツミが現実の世界に戻れたとしても、いつの時代に戻れたのでしょうか?
長くなりましたが、SF作品というのは科学的や論理的な矛盾点を探そうと思えば、どんな作品にでも多かれ少なかれあるものだと思います。ただ、面白い作品の場合はそれを許せたり、それが気にならないくらい物語に夢中にさせてくれるものです。本作のように鑑賞中に色々と気になる点が出てくるというのは、結局のところ作品自体がつまらないからだと思います。
追記>
・どのみち作品全体が面白くなかったので、細かいことを言っても仕方ないかも知れませんが、社家の佐上って必要なキャラでした?私には佐上のキャラがこの作品をよりつまらなくしているように思えて登場する度にイライラさせられていました。
・もう一つ悪い意味ではなく気になったことがあるのですか、ムツミが自らスカートをめくり上げて下着を見せるシーンがありますが、あまり他の作品でああういったシーンを見た記憶がなくて、私が知らないだけかも知れませんが、あれは女性(監督・脚本・原作)ならではの発想なのでしょうか?男性は異性に対して突然ズボンを下ろして下着を見せたくなる衝動には駆られないと思うのですが、もし、女性特有の感覚だとしたら、新鮮で面白かったです。
榎木淳弥さんの演技が魅力 岡田麿里作品で初めてアリだと思えた作品
印象は何も残らなかったが、岡田麿里監督作としては初めて上手くいっているような気がした。
正直、岡田作品はどれも嫌いというか苦手(心叫、あの花…など 空青に至っては途中で見るのやめた)で、更にはMAPPAの作品も嫌いだった。
だが、今回はいずれも魅力となって返ってきた。
岡田麿里にしか扱えない世界観をある程度熟した上で見せられたため、それは認めざるを得ない。ざっくりしているようで、意外と丁寧なところはちゃんと丁寧なのである。
(繋がりが乏しかったり、モヤるとこはまだあるが…)
天気の子やすずめともよく似ており、規模は違えど、同じくらい私は良い作品だったと思う。
MAPPAとも相性がよかった。
そして、今作は榎木淳弥さんの自然で軽やかな演技が光っていた。わざと感がなく、“セリフ”と言うよりそのキャラから漏れ出てる声だ。
声優さんの掛け合いは上手くいっていたようで、それはよく伝わった。そして、それを重要視しているのが岡田監督作品らしさなのだと、思った。
一方で、
カット間の変化が少なく、
同じ画を見せられ続けている感じがした。
閉じ込められているにしても、もうちょっとやりようはあったと思う。
3人の関係について、色々遊んであげてるとこをダイジェストにするとか。カットの変化を増やし、豊かにして、力強い「仲間外れ嫌!」台詞の舞台裏を描いてあげるとか。
あと、まだエロティック要素はあっさりしているので、もっと気持ち悪くしてよかったと思う。
総合的には、個人的に好きでは無いが、こういうのもアリだと思う。
あの花までは、置いてけぼりにも程があると言った感じで、雰囲気や感情の勢いで上手くやり過ごせてる感じはなかった。
しかし今回はちょっとくらいぶっ飛んでても少しは平然と受け入れられるような環境作りがあったため、導入から割と自然に入れた。
エンタメ作品としては優しくない作品ではあるが、そこは紳士に寄り添ってあげてみて欲しい。
ちなみに、新海誠作品と通ずる所は多くあるが、全く別物だと思っている。
タッグを組めば〜など言っている方がいたが、そういうことでは無い。それぞれがそれぞれの良さを追い求めている。
哲学
恋愛に重きを置いてた事を
後からフライヤーみて知る
設定が複雑
整理しながら観ないと
置いてけぼりになってしまうほど
工場の爆発をきっかけに時が止まった町
パラレルワールドから来た少女
14歳を10年間続ける中学生
心を動かすと消えてしまう
だから
変わらない事が良い人
変わる事を諦めた人
だけど
変わってしまった人
変わりたいと願った人
心が動く出来事は人それぞれだけど
「楽しい悲しい嬉しい苦しい憎い愛おしい…」
色んな感情が芽生える恋心の爆発力は
やっぱりすごいのかな
心が動くのはしんどい
平凡が心地良いか
一喜一憂が生きてると感じるか
わたしはどっちかな
現実ではありえない設定なのにどこかリアルで
自分だったらどの選択をするか
観た後ずっと考えてる
アリスとテレスとは
〜アリストテレス〜
これは、PS4クライスタをやったことなら誰でもわかる。
クライスタのラスボスです
強力な範囲攻撃バンバン撃ってくるのに、その弾がしつこく追いかけてくるので、なかなか避けられずに長期戦になると苦しいやつです!
つまり、それの工場!?
というわけでは無いようですね。
中身、もう一つ。今一歩。
まず、オッサンみたいな子供の下ネタ系連発連発。
ちょっと引くレベル。面白くもない。
次に、五実がうるさ過ぎる。
映画館ではもう少し静かにしないといけませんね。
中盤からは五実が騒ぎまくって落ち着いて観ていられない。
終盤。自動車事故多発。
でも、痛みに強いのでok、みたいな。
なんじゃそりゃ!
謎が解けて行って物語が組み上がっていくのは面白いと思う。
けど、好き嫌いはありそう。
旧新海誠
本日鑑賞
主人公の親父さんの日記のシーンまでは、わからないし心に響くものもなかった。
日記シーンこらラストに向けてクライマックスへ!
キレのある頃の新海誠を蒼穹のファフナーの作画で見れます。
ぜんぜん詳しくないですけど、製鉄所で映画一本つくりたかったのかな?
Mapperの無駄遣いですね。
この映画より、呪術の渋谷編にこのスタッフでやってほしかったです。
監禁された街と少女を中心にした青春と成長を美しく映像で綴る良編
エグ味が癖になるアニメ脚本で、注文している脚本家岡田麿里の二作目の監督作品
前作である初のアニメ監督作品『さよならの朝に約束の花をかざろう』のような壮大な設定や物語のスケールや時間軸は、なくミニマムな青春群像になっているが、おそらく岡田麿里自身が青春期を過ごしたであろう時間軸の1991年以降に設定してる点も興味深い。
ネタバレあり?
謎の事故で全てが、閉じた街での物語がメインで、「あの花」などの秩父三部作にあった要素と近年に多く作られているマルチ(メタも)バースを加え、エグ味としての神隠し=児童監禁(新潟の児童監禁事件もこの頃に発生)を連想させるので、嫌悪を持たれる要素も強いが、淀みない展開と隙のない高密度の映像は一見の価値あり!
1990年前半の日本といえば、バブル経済が崩壊して低成長と斜陽経済に入り始め現在に至る状態になるが、まだ地方都市の衰退は緩やかで、地盤産業の工場が稼働して活気がある劇中から本当の時間軸でもある2005年以降の閑散した商店街が、当たり前になる地方の街の対比を見せられると、今(過去)の時代に残りたいと思う人々の気持ちも理解できる。
岡田麿里さんなどの専業脚本家が、映画を作ると、やや説明的な台詞などが多くなる傾向があり、前作でも見られるが、今作ではかなり抑え目になっている。(前作の場合は、膨大な設定の説明に加えて心情吐露もわかり易く多め)
もっとも前作は、もしかするとテレビシリーズの予定だったのを映画にした印象で、演出やコンテもかなり多数の人が手掛けいたが、本作では減っている様子で、作画は元より映像密度と演出も的確で見ていて気持ちがいい。背景美術や冬の雪景色と夏の雨が交差するドライブインでの描写も素晴らしい。正直この場面の繊細な映像を見るだけでも満足だった。
主演声優の榎木淳弥と上田麗奈やクラスメイトの声優陣も皆さん適格な演技を提示しており、オーバーになりがち部分も抑制されていると思う。
政宗の父親と叔父を担当した俳優陣も良かった。
残念なのは、若干お客さんの入りが悪いようで興行的に厳しそうではあるが、監禁された街と少女を中心にした青春と成長を美しく映像で綴る良編としてオススメしたい。
余談
1991年辺りが舞台なので、車やバイクなどの小道具チョイスも的確で、テレビはブラウン管で、叔父の大事にしてるバイクがカワサキの名車ZZR1100のC型だったり、日産のパオとスバル・ドミンゴなどの珍しい車のカーチェイスが見られるのもいい😊
岡田さんもそっちへ行くか〜
「あのはな」「ここさけ」の岡田麿里が「さよあさ」以来の監督第2弾。今回のタイトルは珍しく文章ではなく、たいした意味はないようです。どうも「アリストテレスって、アリスとテレスに双子みたいじゃない?」って女子高生ギャグのようです。
冒頭、90年代テーストでメインスタッフがロールされるには古い角川映画?って感じ。で、いきなり工場の大火災で、このシーンが圧巻。舞台を学校に移して、ヒロインの睦実が校舎の屋上からパンツ丸出しにして主人公を煽るCV:上田麗奈の不安定さがゾクゾクします。で、工場に忍び込みAKIRAっぽい高炉の前で、狂った幼女が登場。
って、ここまで凄いんです。でも、凄いのはここまでで、あとは普通の映画。う〜ん、なんか最近、似たような映画を観たな〜と思ったら「君たちはどう生きるか」と同じ。偶然にも冒頭は火事ですね。そう、岡田麿里もエンタメからアートに鞍替えした感じです。
本作のテーマとしては「閉じ込められた街と人々」で、まあ新条アカネがいない(声優としてはいるが) SSSS.GRIDMANなんですね。で、もっとアートなので、1つの意味は「アニメの世界に閉じ込められたキャラクター」なんでしょう。
「車の助手席に乗せられただけで恋してしまう」「大嫌いが大好きになる」とかテンプレのキャラが、「いったい何年同級生をやっている」というぐらい成長もせず、キャラ変していないかチェックし続ける。
そんな生活に嫌気がさしたってこと。そう考えると「あのはな」の10周年で成長したキャラデザをキービジュアルにしたのと呼応しますね。
もう一つが「田舎に縛り付けられてる才能」って、いつもの岡田節。武甲山に鉄道、っていつものお約束もあり、あ〜秩父三部作が戻ってきたな〜と。
裏ヒロインの五実は「幼女のプロ」CV:久野美咲の演技もありとても魅力的で、ちゃんと彼女の成長譚になっています。MAPPAの絵は素晴らしいし、作品的には申し分ないのですが、これはエンタメではなくアートですね。
この傾向自体は喜ばしいことです。ヒット作は鬼退治でもスパイでも大手がプロモーションに金かけてやれば良く、逆サイドとして作家性の強い作品が出てくるのは、文化として成熟してきているのだと思います。
ただ「あのはな」や「true tears」のようなエンタメのなかでギリギリ作家性を出す、ってのが、僕らが好きだったアニメ、なので、あ〜岡田さんもそっちへ行ったか〜、と少し寂しいですね。
アリスもテレスも出てこない懐かしきセカイ系
CITY HUNTERを観賞後に暇だったので観賞。
なので一切の前知識を入れずに観た。
人ではなく街全体が転移、現実で言う神隠しにあったという物語。
物語が進むにつれ、思春期の少年たちの恋模様や謎の少女の登場
それは彼らの住む街に起きた出来事が明らかになっていく。
見ていて正に感じたのはノスタルジック感である。
エヴァ、ラーゼフォン、最終兵器彼女、イリヤなどなど
学生時代に大流行したセカイ系に触れていた世代としてはその独特な雰囲気に面白さというよりも懐かしさを感じた。
自分たちの世界よりも少女の未来のために動くその様は正に青春セカイ系である。
ただ、食料とかどーしてんだろ?
というどうでもいい事が頭を過り
キャラクターの動きや演出にある生々しいエロティックな雰囲気が気になった。
正直、今観賞した直後なのだが
「面白かった〜」
というよりも
「懐かしかったな…」
の感情が勝っている。
1週間後にどうなっているかが、私にとって真の感想を言える時なのかもしれない。
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