アリスとテレスのまぼろし工場のレビュー・感想・評価
全142件中、121~140件目を表示
思春期の僕からすると心が爆発しそう
2023年を象徴するアニメ映画です。
17歳の自分目線で話すと描かれる恋愛は言葉の通り爆発しそうだった
世界はほとんど変わらないまま進んでいくが何年くらい経っているのか分かる場面や行動があって残酷な描写だなって強く思った。
サウンドやセリフの強弱も美しすぎて夢みたいな時間だった、、
最後に
「未来は貴方のものよ、でも政宗は私のもの」
この言葉を見終わったのあとも噛み締め続けてます、、
ほぼ「アリスとテレス」が何を指すのかを理解できるかの勝負…
今年312本目(合計962本目/今月(2023年9月度)22本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
有休消化促進デーでしたのでこちら含めて3本視聴しました。
以前から、ビジュアルの良さ(ヴァイオレット~や、翌年だと「グッバイ・ドングリーズ」などを彷彿とさせる)や、音楽のよさ(中島みゆきさん)にひかれての鑑賞になりますが、なかなか哲学的な内容で、それは「グッバイ~」にも似たところはあります(作成会社は違うらしい?)。
架空の町(ただし、エンディングロールでは想定されている市町村が応援扱いで表示される)を舞台に、「閉じ込められた世界」からの脱出と、その世界にいる女の子との交流をメインに描く映画です。
なかなかに哲学的な話題で、難易度的には花言葉に関する知識まで要求された「ヴァイオレット~」と同程度かそれ以上か…という気がします。1度みただけでは気が付きにくい部分も多く、2度3度見ることも想定されているのかな…という気がします(放映時間はそのため配慮されています)。
映画の構成としてはほぼ「愛することとは何か」等を代表とする哲学的テーマに偏る傾向がありますが、その点は仕方なしかなという気がします(タイトル通り、この映画は一定程度、哲学的分野を要求します)。ただその分、いい意味で「大人向け」といえる作品でもあり(子供が見ちゃいけないということは意味しない)、良い作品にあたったな…というところです。
また、中島みゆきさんの音楽・音声にも感動したところです。「何らかの意味で考えさせるタイプのアニメを見たい」「短めでもよい」(110分)というのであれば無条件に推せる一作かな…というところです。
採点に関しては以下を気にしましたが、4.8以上ありますのでフルスコア上限切り上げにしています。
---------------------------------------------
(減点0.1/事務管理者の責任の描写不足)
・ 事務管理の管理者には善管注意義務のほか、「本人の意思がわかる場合、または推知できる場合、それに従う必要」があるほか、「継続して行う義務」も生じます(民法700条)。したがって「月水金は俺が面倒を見るからな」というようなことにはなりません(「継続して」の部分に抵触する)。
※ 事務管理(ほか、不当利得・不法行為)は、「法定債権」と呼ばれるもので、「いきなり債務不履行を問われたりすることがある」という特殊な類型であるがために(特に事務管理は報酬請求権はない代わりにいきなり訴訟を起こされたりと面倒)、この点はしっかり描写してほしかったえす。
(減点0.1/「アリスとテレス」が何を指すのかを理解しないと厳しい)
・ もちろん、映画内に「アリス」と「テレス」が出てくるといった簡単なお話ではありません(そんな状況なら減点対象にすらならない)。
(ヒント)
「アリスとテレス」が指す内容は、「1人のリアル歴史上存在した人物」です。
この映画で述べられている思想背景には、この「歴史上存在した人物」の思想感が流れているものです。
(ネタバレなしなので、かなりざっくりと書いています。パンフレットなどにはズバリ書いてあるのかな?)
---------------------------------------------
アニメ映画屈指のキスシーン
映像の美しさが際立った作品。中でも世界の変化もお構いなしのキスシーンはアニメ映画史上に残すべき生々しさだった。(このシーンはパンフレットの表紙をめくったところにも描かれていた。)理解が難しい部分も多々ある作品だったが、このシーンを含めて登場人物の心の動きは鮮明で新鮮に感じた。
製鉄工場の爆発から変った世界が舞台。序盤から少しずつ舞台となる世界が明らかになる。その世界にヒビが入り現実世界が垣間見える。
パラレルワールドでそれぞれに生きる人にとっての「現実」ってどういう認識なのだろう?片方の世界は時間の流れが止まった世界。明らかにおかしいがそこに住む人にとってはこの変な世界こそが現実なはずなのにもう片方の世界を「現実」と言う。なんかその辺が引っかかった。
仕掛けとしての面白さもあったが、どうもつまらぬ箇所に引っかかって乗り切れなかった。睦実の父親をここまで変人に描く必要はあったのか?案外、あの世界の中にあっては常識人であったと思うのだが。
かと言って、そんなことどうでも良いくらい面白いとも思えず高評価には至らずって感じかな。
今この状況で何が出来るのか、考えさせられる
先日「さよならの朝に約束の花をかざろう」を映画館で観たばかりなので、余韻を残したままの観賞となりました。
閉鎖的な町で暮らす正宗を主人公に、睦実や五実と共に物語は進んでいきます。
少し難解に感じ、14歳がなぜ車の免許を持っているのか、疑問に感じるところもありました。
死生観を取り入れており、基本的なアプローチは前作と同じだなと思いました。
最後の方の場面は感動しました。
行き詰まった状況で、どう打開していくのか考えさせられます。
個人的には前作の方が上だと思いますが、今回の作品も見応えがありました。
「最高の気分」
今年163本目。
岡田麿里監督の長編2作目。有名な映画2本で脚本、監督をされたので絶対面白いだろうなと。100点期待して行ったら120点でした。公開日なのであまり書かないように朝こう言う映画見ると最高の気分で一日が始まります。金曜日が一番好き、映画公開するので。
生きる=恋する衝動
岡田麿里脚本では鉄板の思春期の青少年の性衝動の激しさに世界系要素を足した傑作。
時が止まった世界の秘密を暴く展開がメイン⁈かと思いきや、閉鎖環境で解放を求める現代人の観客視点を取り入れた主人公キャラクター達の恋愛模様が主軸の作品で楽しかった。
作画は安定の美麗作画で、作品に没入して鑑賞出来た。
今を生きる人へのメッセージ
痛みを感じるのは生きている証拠
こころが大きく動くと痛いのだ。
そして、何かを選ぶということは、何かを捨てるということ。
選択という残酷な痛みを抱えて未来へ向かおう。
たとえ終わりの日を感じたとしても、たとえ止まっているように見えたとしても、生きることを諦めないで。
たとえ小さな一歩でも、歩みを止めなければきっと何かが変わっていく。
残酷に、愛することの素晴らしさを伝えるシーンが最高でした。
「だからあなたも痛みに怯えずに誰かを愛して。」そんなメッセージがほとばしる瞬間、私の胸も痛みで震えました。
昭和レトロなデザインと昭和的な発言の違和感はこれだったのか!
取り残された旧世代から今を生きる世代へのメッセージ。
映像にはかなり期待していましたが、
こっちも凄いスピードで動いてるけど、あっちのも凄いスピードで動いてるよ〜?!
ものすごい映像に驚きつつ、その世界観に引きずりこまれます!
生活音がとても丁寧。
監督がのびのびとしてる感じ
岡田麿里、監督第2作目になるジュブナイルファンタジー作品。
制作はMAPPA。それとキャラデ石井百合子に見られるように、一作目「さよ朝」のメインスタッフで構成されているようでした。
トレーラーで印象的だったのが美しい作画に美術。
初の劇場版オリジナル作品とありMAPPAも気合入れたのでしょう、本編でもそのクオリティには驚かされました。
そんな世界に横山克の音楽がすごいフィットしているんですね。
物語を後押しするような、中島みゆきの歌も素晴らしかったです。
それと、思春期のドロドロとした感情に恋愛模様、そこにちょっとしたエロ要素などもあって、今作は「マリーらしさ」がすっごい出てましたね。
なので明確に好き嫌いが分かれるとは思いますが、そんな事は気にせずのびのびとしてる感じでした。
あと純文学的な要素が強く、ここら辺からもタイトルに繋がったんでしょうか。真っ直ぐに受け取ると睦実と五実でしょう。
舞台は時間や場所が閉ざされた町での物語。
序盤は世界観や設定などはふわっとしか見せずゆっくりとした進み。
中盤から段々とその世界が見えてきて、終盤からはどっと押し寄せてきます。こうなると終始ワクワクしてました。
終盤は視覚からの情報量も多く、幾つもの世界がレイヤーを重ねたような映像は実に美しかったです。
ずっと横たわる閉塞感と見る事のできない夢、それぞれの居場所と託す未来。
残りたい者に進みたい者。それは誰も悪くなくて、ただ自分のあるべき場所が欲しかっただけに見えました。
それにしても流石、揺れ動く不安定な思春期の描き方はうまい。
複雑そうに見える設定も結構あやふやでただ閉鎖されているだけ。
これも彼らの“今この目に映るものが全て”って感じだったと思います。全部が衝動的な感じなんですね。
そんな彼らの衝動に何度か涙した、とても切ない物語でした。
「生きる」ということ
岡田麿里監督で、MAPPA制作ということで期待していた本作。久しぶりに試写会に参加させていただき、一足早く鑑賞してきました。
ストーリーは、製鉄所の爆発事故により時間が止まり、閉鎖空間に閉じ込められ、いつか元に戻るために何も変化させないことをルールとした町・見伏に住む中学生の菊入正宗が、同級生・佐上睦実に誘われて向かった製鉄所の第五高炉で、狼のような少女・五実と出会ったことで、何年も変化のなかった町や人々の心が大きく動き出していくというもの。
おもしろそうな設定、謎の少女の存在、この街の結末など、興味をそそられる内容です。ただ、岡田麿里監督の前作「さよならの朝に約束の花をかざろう」では、人物の心情の繊細な描写を感じる一方、全体的なまとまりや整合性には疑問を感じていました。そして、本作でも同様の感想となりました。
正宗が睦実に対して抱く自覚のない恋のような思い、睦実の正宗に対する距離の取り方、五実が正宗を慕う気持ちなど、少しずつ変化していく様子を、言葉や表情や態度で感じ取らせていたのはよかったです。しかし、終盤にさしかかっての同級生や大人たちの変化はいささか唐突で、テーマへの絡め方もやや乱暴に感じました。時が止まった空白期間の描写がほとんどないことで、終盤のたたみかけるような展開に違和感を覚えたような気がします。時が止まったことで、体は成長してないようですが、心の成長はどうなのでしょうか。この町の誰もが、変化をタブー視して、心に蓋をしてきたけれど、本当は抑え込んできた強い思いがあったというような描写があれば、もう少しすんなり受け入れられたかもしれません。
とはいえ、本作から「生きる」とはどういうことなのかというメッセージを受け取った気がします。変化を恐れ、全てを諦め、痛みも感じない、心も動かさないのは、生きているとは言えない。誰かを思い、心が揺れ、痛みを知る、自分を知る、そんな心の成長こそが「生きる」ということなのではないでしょうか。
ちなみに、タイトルにある「アリスとテレス」は出てきません。本当の意味で「生きる」ことを選んだ見伏の人々に、アリストテレスの「希望とは、目覚めていて抱く夢をいう」という言葉を当てはめたのかもしれません。でも、ちょっと伝わりにくいタイトルだと感じました。
キャストは、榎木淳弥さん、上田麗奈さん、久野美咲さん、八代拓さんら声優に加え、林遣都さん、瀬戸康史さんも参加しています。主要キャラは声優が担当していますので、その点は安心して観ていられます。
実写では得られないアニメの快楽にまみれたMAPPAの大仕事。「今泉...
実写では得られないアニメの快楽にまみれたMAPPAの大仕事。「今泉監督の映画を見てるんか?」と錯覚するくらい『好きってなんだろう??』という感情が文字通りの閉塞感を打ち破った時の行く末を描くのに岡田麿里監督が用意した設定💮💮ビバセカイ!
局地的にハマる、かも。
試写会にて鑑賞しました。機会を頂け感謝します。ありがとうございました。
ネタバレ回避でできるうる限りの感想を。
あ、自分には刺さりまくりました。既視感満載なんです。
・自分の周り、取材しました?っていうくらいに、あれ?、そこは!ううん?が満載。これは、冒頭の一番大事なところから。鉄は国家なり、を体感していると涙が溢れる。自分の親戚関係とか地域のなんとか関係とか。
・中にいると全盛期は分からない。ピリオドを打たれないと、打たれたところで現実を認識せざるを得ない。これは、、、、
・アリスもテレスも出てこない。終わってから意味を知るw
・価値観はそれぞれ。絶対はない。全盛に留まるか、成長賭け変化を求めるか。
・エキセントリックが混じったキャラをやらせたら上田麗奈の右に出る者なし。さすが。
・Hello Worldっぽい
・やっぱ、岡田麿里さん、すごい。
・音のいい映画館で観て下さい。
出来れば未来には希望を持ちたいのですが……
原作未読
ところどころでジブリの世界観や新海誠要素をチラホラ感じる素敵に厨二病を体現した映画。
気持ちわからなくはないけど、冷静に観ると(聴くと)ゲスいな〜と感じる箇所もちょいちょいと。
そんなところも含めて思っていたよりも楽しめました♪
とゎいぇ、最近のアニメはこんなんばかり。日本の未来に明るさは無いんかな……
アリスとテレスのまぼろし工場
試写会にて鑑賞。少し難解な作品だったけど少しずつ明らかになっていく流れになっていた。先行試写バージョンとのことだったので劇場上映版も気になる。もう一度観たら更なる発見がありそう。生きる、いたい、印象的なセリフが多かった。
映像は綺麗。中二病にどっぷりつかりたい人向け。
一人鑑賞を推奨!家族や友人とみると気まずくなるシーンあり。
試写会で鑑賞。(先行試写バージョンということで、本編とは少し異なる部分があるようです)
中二病のノリが苦手な人にはあまりお勧めしない。
唐突に感じる進行が多い。気持ちの変化にもついていけなかった。
普通スルーしない?なんか怖いなって人にかかわりたくないよね?って思っちゃう。
陰キャっぽい見た目でやってること陽キャでなんかやだなって思っちゃった。
終始「意味が分からない+(主人公やヒロインに)イライラ+やっぱり意味がわからない」がつまった作品だった。
タイトルも最後まで意味が分からなかった。
映像美を見に行くためなら行ってもいいと思うけどいい気持ちになる映画ではない。
面白かったね!ってなる映画ではない。無言で帰宅する映画。
泣けるわけでもない。ホラーなわけでもない。サスペンスというわけでもない。素敵な恋愛映画というわけでもない。
鬱映画だろうなと思ったら完全な鬱というわけでもなく。モヤモヤした気持ちになる映画だった。
クリエーターさんとか作家さんとかどっぷり世界観に浸れる人にはいいかもしれないです。
アリスとテレスとは?
設定はとても面白かったけど、難しかった。
思春期の揺らぐ気持ちの描き方は上手だなと思ったけど、結局どうなったのかのラストでの答え合わせが足りなくて疑問点が何個も残り、そればかり気になった。
全142件中、121~140件目を表示