アリスとテレスのまぼろし工場のレビュー・感想・評価
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MAPPAの作画は最高だし中島みゆきの歌もいい
だがストーリーお前がダメだ! 私がおばちゃんだからなのか、この何というか、妻からも娘からも愛されたいオッサンの欲がチラついて受け入れられなかった!すまない! でも、こーゆーのを純愛とかいうのはなんか違うと思う。
複数回見ないと理解できないかも
2回鑑賞後です。前情報があっても、一度では理解できない部分が多々あり、複数回鑑賞をおススメします。 2回目のエンドロール「心音」、響きました。脚本に惚れ込んで紡がれた音色は、中島みゆき節全開です。「綺麗で醜い嘘たちを・・・」。こんな歌詞、彼女にしか書けません。1時間50分の物語を5分28秒に凝縮した世界観。センテンスの語彙力。心に残響を与えてくれました。疲弊したコロナ禍を生きる私たちへの応援歌であるとも考えます。 この映画でクローズアップされるのは主題歌と共に、背景やキャラデザなどの描写力が多くを占めていると感じます。個人的には、監督と同年齢であり、1991年の時代設定も、当時14歳と、主人公とドンピシャで、1度目では刺さらなかったセリフや音楽、設定が、2度目の鑑賞では強く刺さり、エンドロールで余韻に浸ることができました。牛乳パック「ピクニック」の自販機とかめっちゃ懐かしかったです(笑) 音楽について、神機狼と呼ばれる不気味な工場の煙が蠢く時、合唱の曲が流れていたと思います。実際に中高生の音源を使っているそうです。大人にはない未完成の響きが、逆に恐ろしさを演出しています。サントラ、買っちゃおうかな(笑)。「心音」も入っているし。 他レビューで「中学生が車を運転している」とありましたが、ヒロイン・五実の成長から考えて、8~10年はこの世界に閉じ込められていると推定されることから、免許を与えられてもおかしくはありません。容姿は中学生ですから、違和感ありますが・・・。 五実の狼少女となった経緯も、幽閉されていれば当然のこと。「無垢」の演出上、致し方ないと思います。彼女の終盤のキーワード「居たい」。「痛い」に代わる演出が個人的には好きです。 これは現実から切り離されたパラレルワールドのお話。数年間に及びヒロイン・五実が神隠しに遭遇し、時が進まない世界線において幽閉された、主人公たちの心の葛藤を描いた物語。そのように私は捉えています。コロナ禍を生きる私たちには響く作品だと思います。 物資はどうやって調達しているの?ラジオの電波はどこから来ているの?その後のあの世界線はどうなったの?とか深く考えないで見るべきです。複雑な設定なので「初見殺し」と考えます。2回以上は鑑賞して、レビューを挙げるのが良いと思います。 「あの花」「ここさけ」のような『感動』というキーワードをご所望であれば、監督の前作、「さよならの朝に約束の花を飾ろう」を強く、強く!オススメします。エンドロールは目にワイパーがないと見えなくなります(笑)
わかんないよ…岡田麿里…
まだ映画を観てないのにレビューを見に来たそこのお前、とっとと劇場に行って岡田麿里にボコボコにされてこい 観た後のお前………本当にお疲れ様でした いやマジで良かった… まだ完全には消化しきれてないけど、時間が経てば理解できるようになるのかな もっかい観に行くわ
特殊な世界観にとらわれると置いてけぼりになるかも
閉じ込められた世界で退屈した子供たちが暴走する話…と言えるのかな 一言で語るのは難しいぐらい色んな要素が入っていて、もっと整理して分かりやすくしたほうが一般受けするのでは?と思うけど、そうすると今作の尖った魅力が失われるので、これはこれでいいのかなぁと思う。 閉じ込められた世界の説明は最低限しかないので、うまく補完するなり、受け止めていかないと、全然わからない!という事態になる。 睦実のSキャラと五実の幼児キャラもかなり特徴的で、キャラクターを受け入れられるかもこの作品を好きになれるかの分かれ目になりそう。 個人的には五実のキャラはわざとらしく作られすぎてて好きではない。 説明が最低限なので、SFに詳しい人と観れば、話が盛り上がりそう。 「あの花」「さよ朝」とは方向性が違うので、そこを期待したらダメかも。
読解力不足を自覚しとるが。
MAPPA制作で丁寧な作画と効果的なCG処理。しかし残念ながらタイムリープ的な世界観が、いまひとつ腑に落ちないでエンドロールとなった(僕的に)。アリスもテレスも出てこないのだが、何かパンフとか読んでみないと解題できないのだろうか。
思春期の恋愛観って気持ち悪いよね
ってのを岡田麿里さんは本当に上手に描く。 初恋ってレモン味の甘酸っぱいものではなく、もっとドロドロの、血液のような酸味を含んだ、受け入れ難い”何か”だったよね。 っていう思想が余すことなく発揮されてて、本当に気持ち悪かったです(褒めてる 物語としては、一つ一つに繋がりがなく、とっ散らかっているように感じたのが残念でしたし、 映像も後半、少し耐えられていなかったように見えたのですが、 それでも心に来る物語だし、十分見応えのある映像でした。 初めての岡田麿里作品にはオススメできないかも…
難しいが引き込まれる
前回の【さよならの朝に約束の花をかざろう】は岡田麿里監督がやりたかった事を100%詰め込んだ作品であったことにより説明が少なく理解するには難しい所もありました。 今回の【アリスとテレスのまぼろし工場】は最初は集団神隠しかと思っていたら閉鎖的な集団パラレルワールドなのだと途中から理解しますが、なぜ、そのような事になって自分たちはどうなるのかハッキリしないまま終わります。 コレを人によっては不満点に感じるのですが主人とヒロイン、そして謎の少女との不思議な関係は面白く感じました。 岡田麿里監督完全オリジナル2本目として前回の100%世界を作るファンタジーに対しての世界観の説明不足を今回は現代に落とし込み情報量を少なくする事で監督の難しい人間関係を描きやすくしたのかな?と思いました。 ですがやはり自分的にはキャラが弱い、動きが少し地味、語りが少ない気がしてしまい作品に没入するには少し物足りなかったかな?と感じます。 あの花、心が叫びたがっているのような絶妙な人間描写 凪のあすからの独特な世界 こういったのが好きな人は見てもいいのかもしれません。 ただ、昨今の新海誠監督のようなボーイミーツガールのワクワク感みたいなのを期待してる人には合わないだろうなといった作品です。 星3ですが今後、監督がどう作品を作っていくのか楽しみにしています。期待値としては4くらいです。
好きな人にはとても刺さる。岡田麿里作品らしい仕上がり。
個人的にこの方の書く物語が好きなので楽しみでしたが期待を裏切らないクオリティーでした。 今作はミステリーや不気味さといった終始展開が気になるストーリーでしたが、岡田麿里作品特有の思春期の少年少女の葛藤や性的な雰囲気などはしっかりあり、"らしさ"は全開だったと思います。 ただ初めてこの脚本家の作品に触れる方だと好き嫌いは分かれるかもしれないです。 スカッとした展開でもなく終始悲しくもあり重たいお話ですが、悲しさの中に前向きさも感じることが出来るので、鑑賞後の気持ちは不思議と暗くはならなず、ポジティブなメッセージが込められた良作でした。 物語や感情描写が入り組んでいて少し難しくはあったので、小説版を読んでからもう一回見にいきたいです。
世界観と心理描写がピカイチの作品
映像・演出・演技(20) MAPPA制作なので映像は申し分ない。他の音楽や演出は標準的。しかし、声優の演技はとても良かった。 15点 世界観(20) 世界の神隠しという世界観はとても面白い。キーが製鉄所なのも独創的で良し。身体は成長せず、内面は変化する(これも身体のホルモンバランスにある程度依存するため限定的ではあるが。)幻影の町の住人と、身体は成長し、内面の変化が乏しい現世の少女いつみとの構造的対比が美しい。しかし、微細な矛盾点が存在したのでわずがにマイナス。 18点 脚本(20) 全体的はストーリーラインは問題ないが、緩急が付けられているとは言えず非常に惜しい。 8点 キャラクター造形もしくは心理描写(20) キャラクター造形は標準的だが、主人公やヒロインをはじめとした人間の感情の非一貫性が克明に記載された作中の心理描写は良し。特に恋愛感情に関してはかなり深くまで踏み込んでおり圧巻。 キャラクター心理描写優先評価で 17点 メッセージ性(20) メッセージは『変化することの尊さ』が押し出されていた。しかし、閉じ込められた町の変化を嫌う(かなり曖昧だが。)性質と主人公たちの行動の矛盾は解消されていなかった。 10点 総評 68点 エンタメ作品として見ると良作とは言えず、かと言って駄作と評するには出来が良いので、この評価。エンタメ作品としてというよりかは小説を読む心持ちでいくと良いだろう。後になって考えると新しい発見があるのもこの作品の面白い点だ。
未来へ‼️❓未来へ〜‼️❓君だけで行け〜‼️❓
理屈で解釈したら、父親に初恋した女の子のエデイプスコンプレツクスを克服するために幻か夢を見た、のが正しいのかもしれない。 でも、それなら、中島みゆきが感動🥲して主題歌を作ることにはならない。 なら、事実として、昔に戻り、中学生の父親と母に逢い、愛の嵐に巻き込まれた、当時は幻想にみんなが包まれていた、それで、 にせよ、独特の世界観は、クセになる、時間が止まるから、中学生から高校生を経て、終末思想まであるから、いろんなことができる、車の運転とかは調子乗りすぎてるけど。 まあ、考えるな、感じろ、そんな映画なんでしょう、無心で、是非。
二度観してきました
『あの花』でひと旗上がり、数々のTV・劇場アニメなどの脚本でキャリアを積み上げてきた岡田麿里氏による『さよ花』以来の監督兼任作です。 人間ドラマが得意で細やかな心理描写に定評があり、ココ数年は自身原作の作品も発表。TVアニメ『凪あす』『WIXOSS』『荒乙』など楽しませて頂き、初監督の『さよ花』や脚本作の『空青』も鑑賞済です。 個人的にはソレらどれも概ね良好でしたが、最近の作品には(露骨なのは荒乙から?ソレ以前のあの花にも兆候あり)どうも『下ネタ』を織り込むのはレギュラー化してる様子。このご時世に『ブルマー』とか、思春期の色気づいた中坊のオスメス描写とかワリとお好きな様で、或いはアニヲタが好きそうな『餌(図星)』を観せようとしてるのか? とか勝手に勘ぐっておりました。 と言うより岡田監督の真骨頂は、エロは男子の専売特許ではないと言わんばかりの濃い女子エロにある気がしてて、本作にもバッチリ描き込んでありました(でも積極的にお見せ頂ける事って絶対ないですよね?w)。 自分は案の定そう云うのに食い付いてしまう側ですが、勿論ソレだけではなくお得意の人間描写を活かし、表現・描写の細かい動きも秀逸で、シッカリ創り込んでいく意欲は充分伝わってきます。 一方で岡田監督が苦手とするのか、本作の核心・超展開な部分は “そう云うモノ” と割り切らざるを得ない部分もあり、風呂敷の畳み方もワリと雑です。 アリスとテレス、ドコ行った?てのを筆頭に、一番気になったのがイツミの『幼女』設定。彼女だけノイズとは言え、サスガに物語上必要性を感じない、解せない部分です。 そしてこの物語の世界設定も建付けに難アリで、一例では中学生に自動車運転免許。ラストのシーンを創るための無理矢理にも見えてしまいました。 独特な『臭い』とは? 単純に風呂に入ってないだけ? オチもそうで、結局どうなったのかは煙に巻かれます。ラストシーンで元サヤになったっぽいのですが、ならば向こうの世界は? この辺は各自の妄想に委ねられているのでしょうか。 ソレらは岡田監督の脚本に毎度ある “モヤる” 部分で、何やカンやでこの評価となりました。 もはや中の人に一流処を起用するのは岡田監督だけになりそう。でも主題歌の中島みゆきサンは本作と合ってない気がしました。岡田監督のお気に入りかな? 余談ですが、佐上の中の人は大塚芳忠氏ではなく “デスおじB” ですね。そう言えば “昭和の伝説のアイドル” の中の人も “原” 役で出演されてて個人的にニヤリとした部分ですw
ドSツンデレ
正宗と睦実のキスシーンは、とてもリアルというか肉感的というか、唇の柔らかさかがスクリーンから伝わってくる。こんなにドキドキするキスシーンってある? 花火のシーンをはじめ、アニメーション表現は素晴らしいんだけど、物語に入り込めない。 トンネルが崩落して、海流にも阻まれて外界から閉ざされてしまった見伏の街。14才なのに運転免許を持っていたり、冬なのに寒くないとか、異世界を予感させる。『ワンダヴィジョン』、『まどマギ新劇場版 叛逆の物語』、『天間荘の三姉妹 スカイハイ』などを思い出しながら、街の秘密を想像したんだけど、明かされた事実はどうもしっくりこない。 オリジナル企画ということで、気合が入りすぎたのか、余計なひねりが入ってしまって、登場人物の心情も蛇行気味。 オオカミ少女も無理があるよね。人間が世話していて、あの状態っておかしい。 ストーリーには乗れないが、睦実のドSツンデレに満足してしまう自分であります。
まだ消化しきれてない
監督も出演者も何も知らず、ただフライヤーの絵とタイトルと、時の止まった街という設定だけで惹かれて見に行った。 製鐵の街の絵は美しい。鬱屈とした空気感が伝わる。最後再稼働する時との対比も良かった。 新海誠作品、特に君の名はの時超えやすずめの戸締りの別世界との境目感に似ていたり千と千尋やなんなら最近のペンディングトレインも思い出す設定ではあったけど、また独自の世界観になっていた。 止まった時の中で10年、変わらないことを求められ、 心を動かさずに生きてきた子たちが、 自分が最早存在しないというジレンマに直面し、 生きること、心動かし先に進むことに立ち向かっていく。 恋愛要素そこまで入れなくてもと思ったけど、実際学生の立場で一番心が動くのはそりゃ恋愛よね。 しかし10年もつもんかね。。 あとタイトルの説明だけほしい。。 最後中島みゆきで締まるのが何より異色に感じた。
仮想と現実2つの世界の表現は息を呑む美しさです。
映像はとても美しいです。それだけでも映画を見る価値はあると思います。 舞台設定も面白いのですが、いまいち感情移入ができませんでした。 本来は五実が主人公なのでしょうが、役回り的に難しいという印象です。 なので仮想世界側の心理展開がメインストリーとなるので感情移入できなくて、そういう考えになるのかな?という感覚です。 全体的に暗く悲しい雰囲気ですが、そういう作品が好きな人にはおすすめできます。 ちなみに、題名の「アリスとテレス」アリストテレスとアリスの意味は理解できるのですが、テレスの意味がわかりませんでした。
久しぶりに余韻が気持ち良い作品でした!!
9月中旬、楽しみな作品が多々あり消化のつもりで本作見てきました!! いやー裏切られました。名作と言って良いのでは⁉️ この独特なシュチュエーションを考えた岡田麿里監督(脚本もやってるとな!)は凄いです。 原点の「あの花」感もありますが、そこに“大人”が絡まり上質な作品となっています。個人的に、車やバイクがナイスチョイス!!笑 久しぶりに鑑賞後に、気持ちの良い余韻がありました。 伏線読みもありそうで…! 是非、最近良質アニメを見ていない方は、是非映画館でご鑑賞ください!!
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