アリスとテレスのまぼろし工場のレビュー・感想・評価
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岡田麿里監督2作品目!
岡田監督の前作「さよならの朝に約束の花を飾ろう」はあまり刺さらなかったことと、ネタバレを除く前評判を少しだけ知った状態で軽く身構えた鑑賞でした。 世界観も良く、キャラクターの心理描写に関しても他の方が仰られているような破綻はしていないように感じました。 感動で涙をボロボロ流すような展開ではありませんでしたが、内容が良くストーリーを通じて鑑賞中は引き込まれました。 筋も通っていますし、必要な情報は全て開示されていたので、深読みせずとも内容は理解できます。 根幹はファンタジーですが、あの花もそうですが思春期のキャラクターの心理描写を表す演出、ストーリーは岡田監督は上手ですね。 全体的にクオリティも高く楽しめたので★4です!
良くわからない題とストーリー
製鉄所の爆発事故によって出口を閉ざされ、時まで止まってしまった町では、いつか元に戻れるように、何も変えてはいけない、というルールができていた。中学3年生の菊入正宗は、同級生の佐上睦実に連れられて製鉄所の第五高炉に入り、野生の少女・五実と出会った。さてどうなる、という話。 ファンタジーなんだろうが、登場人物に必然性を感じない人が多い気がする。 アリスやテレスはいつ出てくるのかと思って観てたが、関係なかったようで、この題は何なんだ、って思った。 いつの時代設定なのか良くわからなかったが、将来14歳で車を運転出来るようになるのかな?それとも、見た目14歳だけど、時が流れて実は18歳以上って事?ここもよくわからない。 良くある時空が曲がった(飛んだ?)ような作品で、なおかつ意味不明なストーリーなので、興味が持てず眠くなった。
哲学的なテーマが見え隠れする作品
映画には脳死で見ても深く思考をしながら見ても楽しい映画がある。この作品はどちらで見ても楽しいと思う。 裏テーマとしては本題のアリスとテレス部分。 タイトル回収がされることはなく、アリストテレスが生きていた古代ギリシア時代の哲学と宗教の対立感や、変化を恐れる人と恐れない人々との関係を比喩されている作品と思いました。(何にでもオマージュと言えることが出来るのであくまでも個人の感想です。) 哲学的なテーマが好きな人はこの手のアニメ映画は少し苦手かもしれませんが作画は呪術廻戦や進撃の巨人などを手掛けているMAPPAが担当しているのでポップな感じではなく重厚感のあるリアル志向な作画になっているので食わず嫌いせず一度見てみてはどうでしょうか?
観客が少ない?まぼろしで終わってほしくない映画。
「君たちはどう生きるか」と同様に難解な映画。あらすじになかなかついていけず、これは何?なぜ?その言葉の意味は?疑問符の連続。でも映像美とキャラクターの迫力に引き込まれ、後半から画面凝視、内容をはっきり理解できていないのに涙腺が緩む。終わっても余韻が残る。この映画には「君たちはどう生きるか」の答え示唆してくれたのかもしれない。閉塞感に包まれたいまの社会での一人一人が自分の未来への希望を持つことの大切さ。作家カミュが小説「ペスト」のなかで「絶望とは絶望を認識しない状態」といったことを思い出した。
純愛、恋愛映画
イマイチというか、刺さりはしなかった。母親と見に行ったので序盤のちょいエロみたいなとことかキスシーンとかキツすぎて話にあまり入れなかった。笑 なんかすごい頑張ってる感を感じてしまったのは、セリフがくさかったり設定がイマイチだったからなのかーと納得…。最後の中島みゆきの主題歌と映像に救われた感じでした! 追伸、中島みゆき目当ての母親は隣で寝ておりました。若い人向けかも
変化
変わらないもの、永遠を望みたい大人と、変わる周囲や自分、未来を望む子どもと。 老いない、生き続けられる、ずっとこのまま、と、 魅力的に思う人もいるかもしれません。 でも、自分の成長や他人との関係性など、さらなる成長を望む人もいる。 正宗たちは未来に進むこと、未来に託すことを選んだのかな。 前半のチグハグ感、説明不足感が、後半になるにつれて紐解かれるのはとても見事。 深く見れば、疑問点はほぼ解消されます。 自己確認表の、好きな人:なし 嫌いな人:睦実 の理由も、 とても納得。 精神年齢が幼い五美に対し睦実が別れ際に諭すシーンは、いい意味で「なんとも言えない」、感情を表現し難いシーンですね。友人のようであり、娘のようであり、まだ恋愛をよくわからない五美に対して、諭すようであり、宣言するようであり、約束するようであるようなあれらの言葉を投げかけた上で、五美のことを案じて元の世界へと見送る。ここ最近のアニメの中でも、屈指の名シーンと思います。 作品は違いますが、某アニメのラストシーンの「自由を失うのではなく、かけがえのない不自由を手に入れていく」という言葉を思い出しました。未来に様々な可能性や、希望や、夢がある子どもたちは、いろんな変化を経て未来へと進むんですね。 大人になった今だからこそ、新しい可能性に進む子どもたちが羨ましく思えたり、送り出したいと思える映画です。 とてもいい映画でした。 ただ、アリスさんとテレスさんが最後まで出てこなかった…笑
されど少年少女は仮初の”今”このときを生き続ける
なにっ! 「あの花」とか「さよあす」の岡田麿里監督がスクリーンに帰ってくる!? それもアニメーション制作は、「呪術廻船」のMAPPA!? これはアニメファンとしては劇場へ足を運ばなくては(使命感) ということで行ってきましたよ劇場に いや~~圧倒されっぱなしの2時間でした。 もうね。最高ですよ~ 迷っている人はどうぞ今すぐこのレビューを読むのやめて最寄りの劇場のチケット予約しちゃいましょう! 見て後悔しないです。本当に。 ネタバレを含まないで、正直レビューを書いていきますね。 良かったら最後までご付き合いください(*- -)(*_ _)ペコリ ==ストーリー== いや~岡田監督は思春期の少年少女を描くのが本当にうまいですね まだ大人とも言えないだからといって、子ども扱いもしてほしくない という難しいお年頃を大人と子供の対比や、友人との掛け合いによってうまく表現しています 特に登場キャラクターの恋焦がれる気持ちには、ぜひ注目してみてください! ファンタジーものとしての世界観や設定も練られており、見る人をくぎ付けにする程の魅力がありますね。 私としては、終始登場人物の内面を丁寧に描写してくれてかつ、映画としての盛り上げどころもきちんとあったので大満足のストーリーです。 ==作画・演出== これは、さすがMAPPAといった感じですね めちゃくちゃ綺麗です。私が今年見たアニメ映画の中なら間違いなくトップです ファンタジー的な演出もとても迫力があり見ごたえ抜群なのですが、なにより物語の大舞台となる工場の書き込みと見せ方がえげつなく良い 色彩表現や光の差し込み方に至るまで制作陣の強いこだわりを感じさせられます。 登場人物たちを捉えるカメラワークもめっぽう良いので、作画と演出に関してはもう圧巻の出来でした ==音楽== やっぱり横山克さんの音楽は素晴らしい 単に盛り上げるだけに収まらず、心にしみる音楽 あぁ好き。 リメイク版のフルーツバスケットの音楽もめちゃくちゃ良いのでぜひ見てみてください。 ==演技== ヒロインを演じる、上田麗奈さんと久野美咲さんの演技が素晴らしい 私はアニメが好きなんで、お二人の演技が素晴らしいことは前々から存じていたのですがこの映画での演技は真骨頂ですね。 その反面、主人公演じる榎木淳弥さんの演技はイマイチだと感じてしまいました。 ファンの方すいません。でもこれが正直レビューなのでお許しを キャラにハマってないわけではないんだけど、なんか俳優さんが声優してるみたいなたどたどしい演技なんだよね ==総括== 岡田麿里監督。 素晴らしい作品をありがとう! 良い作品を迫力満点の劇場で見れて私はとても幸せです。 迷っているひとは見にいくべし 迷ってない人ももちろん見にいくべし キャラデザに釣られちゃった人(オレ)も見るべし (小声:ヒロインめちゃくちゃかわいいし、なんだろう監督の癖を感じる) =2023オレ的映画ランキング= 1:名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)☆5 2:アイカツ 10th story ☆5 3:アリスとテレスのまぼろし工場 ☆5 4:シン・仮面ライダー ☆5
幻でも存在する。
製鉄所の大爆発で街が壊滅し、それを境に住民の意識以外の季節や身体的変化などが止まり、外部との交流ができなくなった。 住民は元に戻った時を考え変化を嫌い、「自分確認票」を作成し現状を維持しようとした。 この対応は、日本人的な内向性と順応性的なものに思われました。 異世界ぽい始まりは普通であったが、よく考えられたシナリオでなるほどと思いながら鑑賞しました。 アリストテレスについてざっくり調べたが、「幸せかどうかは自分次第である」ってことを言いたかったのか? よく考えれば、主人公達は見た目は中学2年生であるが、精神年齢は高校3年生ぐらいであろうから、異性への衝動は止まらないでしょう。 既得権益者を悪役とせず人としてのあり様としたのがよかったと思います。 最後の「赤ん坊の鳴き声が聞こえる」は時の割れ目の中で出産か、もしくは異物が居なくなった事により、幻の世界の歯車が回り出したのでしょうか。 掘れば掘るほど面白い映画でした。
セカイ系かと思ったら、漂流教室みたいになったけど、最後は大団円。
女子にパンツを見せつけられてキレる・・・ここですでについていけない雰囲気が漂う。 女の子もからかっているわけでもなく、照れるでもなく、ツンデレでは絶対ない。 神起によって閉じ込められた町が舞台で、同じ日を繰り返し、体は変化しないが、心は成長する世界。 その中に現実世界からきた少女が現れて、少女はおそらくだけど、心は変化せずに体だけが成長する。 その少女を現実世界に戻したい。そのために自分達と町そのものが消滅しようともかまわない!前に進むんだ!そしてお前が好きだ!!って感じで終盤にいきなり盛り上がる。 一応ハッピーエンドっぽくなるわけだけど、体は中学生くらいで心は幼女のままの少女は、果たして現実世界で無事に両親の元に辿り着いて、明るい未来が待っているのだろうかと、 少し不安になるラストだった。
岡田磨里の・
岡田磨里は10代の時間に人生の後悔と人の成長に希望を見出したいんだな。 僕の知ってる話で言うとビューティフルドリーマーとかメガゾーン23とか悪の華みたいな、世界に縛られた絶望と世界に縛られている幸福が描かれてて、そこで悩み考え足掻く少年少女が自分を救済する物語だったんだけど、他と違うのがこの世界を望み作った支配者が不明不在で終わるってトコなんすよ、まあそこからの脱出が彼らの目的じゃ無いってトコに岡田磨里の回答が有るんだろうけど。 調べたら街が見る夢土地が持つ記憶ってイメージらしいんだけどSF的には消化不良に思えるんすよ、簡単に人を消したり残したりするくらいの世界ですよ、そこに明確な意思とか目的が有ってくれないと、運命みたいに描かれても納得出来ない。 時間は止まってるのに記憶と学習は継続してんのも納得出来ないぞ、人体細胞とか新陳代謝どうなってんだ、この世界で怪我とか病気どうなってんだ!治るの?治らないまま継続なの? 思えばあの花もあの愛しいくらいのめんまがその後は幸せになれたのかモヤモヤするし、心がさけびたがってるんだも主人公の逃げ出しに納得出来ないし。 そうだいつも岡田里作品はいつも個人のわがままを主張してくる、そんなの関係無ぇ!世界なんかより個人の思いと意思だ!って言ってるように思える。 そうだ、それで良いのかも知れない、世界も大切だけど個の意思も大事なのかも知れない、けど。 そこ描きたいのか、一途でわがままだな岡田磨里。 幼女の初恋がお父さんってイビツさ感じさせて良かったですよ、パンツ脱ぐ作家は好きですよ。
「置きに行く」ことをしない精神は流石
前提として岡田麿里信者だけど、ちょっと飲み込みにくい点が多過ぎた気がする。意外に早い段階で狼が檻から出て話が転がり始めてからはこの映画が全体として何をしたいのか徐々に分かってきて、岡田節はそれなりに楽しめたものの、個人的には登場人物の言動と世界のルールに対する納得が足りず。小説を先に書き始めての映画化ということなので、小説版も読むのが吉か…
禁じられた遊びと紙一重の出来
平成感強くしたキャラの弱いうる星やつらに今敏のよくない部分を振り掛けた感じ。 女の子の恋愛観の奥まったとこを表現したかったんだろうけど最後に至るまでの諸々が準備不足すぎて響いてこない。 むつみの主張の一言一言が「何言ってんだコイツ」としか思えない。
楽しみにしていた映画
岡田磨里監督が新しい映画を作っていると知った時から楽しみにしていた映画でした。 小説も先に販売されたので購入しましたが、映画館で楽しみたいため初めの方だけを読んで放置していました。 映画を見たけど小説は読んでいないよという方には是非読んでいただけでばと思います。たぶん多くの人が最後のシーンで?になったと思うのですが、答えは出ませんが納得はできると思います。小説自体は映画そのままで、場面をすべてイメージしながら読めるのでさらっと読めます。 「アリスとテレスのまぼろし工場」のタイトルが良く分からない人は、パンフレットになぜこのタイトルなのか書かれています。 物語も、映像も音楽も最高レベルだと思いました。映画を見終わった後も、ずっと考えさせられる映画でした。 ただ、一度見ただけでは分かりにくいところも多いのと、感情移入がしにくかったというのが正直な感想になります。 物語の要である五実も、もっと前に出してほしかったし、恋愛に至るまでのヒントや過程をもう少し描いてほしかったかなと思いました。 小説も読んだので、2度目観に行ってきます。
昭和のノスタルジー
令和演出だけど、昭和世代に刺さるかと。 オープニングにラジオから流れる局だけで、時代設定が分かり、ニヤっとしてしまった。 設定がちょっと分かりにくく頭がこんがりますが、切なくうるうるしてしまいました。 このストーリーは説明できない。複雑だけど2時間でよくまとまっていたと思います。 MAPPAぽい映像も良かったし、BGMもとても良かった。 色々な意味で、ノスタルジーを感じます。 分かっていましたが、中島みゆきが流れると、なんか昭和。ちょっと後味がね、、、好みかな。
アリスもテレスもアリストテレスも出て来ない。 心叫、空青と、個人的...
アリスもテレスもアリストテレスも出て来ない。 心叫、空青と、個人的にはイマイチだったが、今作はあの花以来の号泣作品だった。 ある意味、あの花のアンチテーゼのようなストーリー。 生きるという意味、恋する事、奇跡に至る道。岡田節全開。
皆どうなったの?
お話は単純で解りやすいけど最後がはっきりしないなあ。五実を現実へ戻したあと正宗たちは①消滅 ②市民全員時空での記憶を失い現実へ。③全員あの時空で生存し続ける。 さてどれなんだ? アリストテレスの明言らしき台詞があったようですが哲学は難しく良くわからない。 さて、睦実がアリスで、五実がテレスで良いのかな?
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