「うーん」アリスとテレスのまぼろし工場 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん
前情報無し、中島みゆきが主題歌と言うので気になっていた作品。タイトル的に、ファンタジー物?と思って見始めたら、何か普通のリアル系?と思った途端に工場の爆発。そして、妙な雰囲気に。
閉ざされた世界、そして時まで止まったまま、主人公らは中学生のまま、妊婦は妊娠したまま。そんな世界で父親が帰って来なくなった。こんな世界で何処に?
主人公はクラスメートの睦実に連れられ工場の敷地内で、睦実に似た少女(五実と命名)と逢う。知能は幼児レベル。
そして、街に亀裂が入り、その向こうにある現実の世界が見える。五実は睦実と主人公の子供。父の残したメモから、父は事故の時、工場に居たので死んでいると自覚している。
主人公らは五実を現実の世界に戻そうと・・・・・
さてっ、ストーリーそのものは分かるんだけど、父親は死んでいる。でも、主人公は現実の世界で子供(その子供がこっちに来て、自分らと同じ位の年齢)まで居る程に時間が経過。二十年~二十五年位は閉ざされた世界に街ごと閉じ込められている事になるが・・・物資は?もし、消費してもいつの間にかに戻っているなら、働く意味は無い。そんなに長く中学に通っても勉強する事も無い。何より、そんなに長く閉ざされた世界に居る割に登場人物は正気を保っている。工場長(睦実の義父)はおかしいが。
映画「うる星やつら2~ビューティフル・ドリーマー」みたいに、自分らが同じ日を繰り返している事に気が付かないと言うなら分かるんだけど・・・
多分、普通なら主人公らはもっと乱れた生活してるよなぁ。妊婦が妊婦のままと言う事は、おそらくセックスしても妊娠しないだろう。思春期の男女が、何年もあんな世界に居たらそういう方向に行くだろう。
なんと言うか、この映画の数日だけを切り取ってみれば理解出来るんだけど、彼らはあの中に何十年。そう思うと設定がザルだなぁ。五実もなんでこっちに来ちゃったのかが分からないし。