「『現実を生きるのはだれ?』 『IT IS ME♥』なんちゃって」アリスとテレスのまぼろし工場 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『現実を生きるのはだれ?』 『IT IS ME♥』なんちゃって
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正宗がむつみと縁側で話す現実が、突然夢の中の正宗とむつみの前に現れる。その時開いた夕刊に『憲法改正に向け調査進む』とある。
・憲法改正って現実に於ける挫折?
・仏教が神に変わるって明治維新の廃仏毀釈?
『アリス』は『不思議の国のアリス』
『テレス』は『錆びない ステンレス?』
舞台が『製鉄所』だけに錆びない炭素鋼を象徴して『ステンレス鋼』と言語音の類似性から取ったか?つまり、『錆びない』って『時間が経過しない。』
合わせてアリストテレスは、現実主義を唱えた古代ギリシアの哲学者。
いくつか、いらないキャラクターもあるが、それさえなければ、実に良くできたストーリーだと思う。
やはり、女性が考えたオリジナルのファンタジーだ。きちんと女性の目線で性を描いていて、男性が考えた単純な性と違い大変に奥深く感じる。
テーマとしては『千と千尋の神隠し』のリバースだが、ファンタジーから現実へと誘っている。そして、凄いと感心したのは、むつみの台詞に『貴女は挫折することもあるかも知れないが、それを乗り越え生きなさい』と言葉を結ぶ。だから、不思議な国から脱出するのだ。
傑作だと思う。
残念ながら、
男の性的オルガズムには理解できないだろうな。
『現実を生きるのはだれ?』
『IT IS ME♥』なんてね。
ふと?思い出した。僕は陸奥A子先生の大ファンであった。関係ないか。
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