「『ハッピーエンドにならなかった方』の物語」アリスとテレスのまぼろし工場 群青さんの映画レビュー(感想・評価)
『ハッピーエンドにならなかった方』の物語
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中盤まで話が進むとなんとなくわかってくるのですが、普通はある事件がきっかけでいくつもの世界線に分かれるようなお話は『未来に進めた方』、ハッピーエンドになれる方の物語が多くの作品で描かれるのに対し、本作は『取り残された』方が主に描かれているのが新鮮でした。
岡田麿里さんの作品はなんとなく食わず嫌いしてたのですが、思春期独特の苛立ちや焦燥感、嫌悪感を大人と言われる年齢になってもあれだけ描き出せるのはすごいなあと思いました。情緒的なところばかりでなくSF要素が多かったのも自分の中で見やすさに繋がったかもしれません。
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