劇場公開日 2023年9月15日

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「岡田磨里の・」アリスとテレスのまぼろし工場 たけ(c)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5岡田磨里の・

2023年9月19日
iPhoneアプリから投稿

岡田磨里は10代の時間に人生の後悔と人の成長に希望を見出したいんだな。
僕の知ってる話で言うとビューティフルドリーマーとかメガゾーン23とか悪の華みたいな、世界に縛られた絶望と世界に縛られている幸福が描かれてて、そこで悩み考え足掻く少年少女が自分を救済する物語だったんだけど、他と違うのがこの世界を望み作った支配者が不明不在で終わるってトコなんすよ、まあそこからの脱出が彼らの目的じゃ無いってトコに岡田磨里の回答が有るんだろうけど。
調べたら街が見る夢土地が持つ記憶ってイメージらしいんだけどSF的には消化不良に思えるんすよ、簡単に人を消したり残したりするくらいの世界ですよ、そこに明確な意思とか目的が有ってくれないと、運命みたいに描かれても納得出来ない。
時間は止まってるのに記憶と学習は継続してんのも納得出来ないぞ、人体細胞とか新陳代謝どうなってんだ、この世界で怪我とか病気どうなってんだ!治るの?治らないまま継続なの?
思えばあの花もあの愛しいくらいのめんまがその後は幸せになれたのかモヤモヤするし、心がさけびたがってるんだも主人公の逃げ出しに納得出来ないし。
そうだいつも岡田里作品はいつも個人のわがままを主張してくる、そんなの関係無ぇ!世界なんかより個人の思いと意思だ!って言ってるように思える。

そうだ、それで良いのかも知れない、世界も大切だけど個の意思も大事なのかも知れない、けど。
そこ描きたいのか、一途でわがままだな岡田磨里。

幼女の初恋がお父さんってイビツさ感じさせて良かったですよ、パンツ脱ぐ作家は好きですよ。

永田製麺